表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼくと花子さん  作者: 大器晩成の凡人
73/151

花子さんと口裂け女とゲストさん⑬

「ハナクチー♪」

「……………」


「ちょっと、どうしたのよ?いつもの番組の挨拶しなさい!」


「ハナ……クチ」


「なんなのよ!そのテンションは!」


「花ちゃん、今日はやめようよ」


「ゲストに来てもらってるのにやめられるわけないでしょ!」


「そうよ。わたし、いま待機してるのよ」


「いや〜〜〜!出た〜〜〜!」


「ちょっと!驚き過ぎでしょ?わたし、いま傷ついているわ」


「そういうこと」


「どういう事よ?花子」


「要は今回の話であんたの事が怖くて仕方ないのよ」


「それは嬉しいけど……わたし、いま複雑な気分よ」


「まぁ、こいつは放っといて、もう一人のゲストを呼ぶわよ」


「そんなんでいいの?あんたの相方でしょ?」


「いいのよ。どうせすぐにいつもの状態に戻るはずだから。それじゃ………ブラッディメリー、ブラッディメリー、ブラッディメリー」


「ちょっと!メリーは私が代役してるんだから、呼ぶならメアリーかマリーにしなさいよ!」


「別にいいじゃない。それに……」


「メリーちゃーん、出番だよー」


「ほら、来たじゃない」


「え?なに?」


「メアリー、あんたは気にしなくていいわ。花子がからかってるだけだから」


「う、うん。わかった」


「今日のゲストが揃ったし二人共、挨拶お願い」


「ハナクチー。いま挨拶してるの♪」


「ハナクチ」


「という訳で今回のゲストはメリーとブラッディメアリーよ!」


「あ、メリーちゃん。呼び出しみたいだよ」


「仕方ないわね。いま行くわ」


「ちょっと!待ちなさいよ!番組の途中よ!」


「メアリーが居るんだから大丈夫でしょ?それにすぐ終わらせて戻って来るわよ」


「勝手なんだから……はぁぁぁ」


「なんで深い溜め息吐くんですか!?」


「あんたをどうイジればいいかわからなくてね」


「そんなぁ………あ!私にも呼び出しが!ええ!二人同時に!?し、失礼しまぁす」


「あんたまで居なくなったらゲストが不在になるでしょ!」


「メリーちゃんなら、すぐ戻って来ると思います!私もすぐに戻りますのでー」


「行っちゃったわ。なんなのよ、自分の都市伝説を優先し過ぎでしょ………もう、大丈夫よ。あの二人は居ないから」


「……ホント?」


「だいたい、あんたは怖いからって手で目を覆うとか何歳児よ?」


「26!」


「そうだったわ。今の質問は愚問ね」


「ところでどうするの?ゲストさん居なくなっちゃったし〜」


「私達で繋ぐわよ。とりあえず、今回の話の感想を聞きましょうか」


「怖かった」


「それだけ?もっと具体的にどこが怖かったかを答えなさいよ」


「イヤだよ〜。思い出すだけでも怖いんだもん」


「じゃあ、交換条件として、ちゃんと答えたら、その後、隣に居るコックリを好きにしていいわよ」


「ホント〜♪なら、頑張るよ〜」


「やる気になってよかったわ。それでどこが怖かった?」


「ん〜とね。あれ!あのシーン!女の子がお母さんと電話するシーン!安心できると思ったのにお母さんは女の子じゃない誰かと会話してて凄く怖かった〜」


「怖がりなだけあって良いシーンを選んだわね。あのシーンは女の子の助けを求める声が届かない事を意味してて、かなりゾクッとするシーンだったわ」


「そこまで深くは考えてなかったけど、とにかく怖かったよ〜」


「他にも挙げるとしたら覗き穴のシーンね」


「あ〜、あれはビックリした〜」


「もちろん覗き穴は外側からは内側は見えないわ。でも、あんな風に外側の覗き穴を見つめていれば内側に居る人からしたら見られてる……あの女の子は目が合ったとすら思ったかもね」


「うんうん」


「そして、メリーのトドメの一言。あれを電話越しにではなく直接言ったのは流石としか言いようがないわね」


「う〜ん、難しいからわからないけど、花ちゃんが褒めるって事はホントに凄かったんだね〜」


「ええ、あれは認めてもいい演出よ」


「それにしてもメリーちゃん達、遅いね〜」


「なに言ってるの?メリーなら、あんたの隣に居るじゃない」


「………へ?きゃあ〜〜〜!」


「冗談よ。それただの抜け殻だから」


「そっか~、メリーちゃんは人形に憑依してる幽霊さんだったよね」


「これは番組をボイコットしてるお仕置きとして落書きね」


 キュッキュッキュキュキュ


「どう?これで怖くないでしょ?」


「うん♪」


「ふぅ、やる事なくなったわ。仕方ないから今日はもう終わりよ。お相手は花子さんと……」


「口裂け女!」


「でお送りしたわ。次回も見なきゃ、トイレに引きずり込むわよ」


「込んじゃうぞ~♪花ちゃん、コックリちゃんを好きにしていいんだよね?」


「ええ、どうぞ」


「やった〜!行ってくる〜♪」

 メリーさんとメアリーはなんで戻って来ないんでしょうね? まぁ、それは置いといて口裂け女が怖かったと言うシーン、皆さんはどうでしたか? 【メリーさんとメアリーとメリーとマリー】はホラー色がかなり強かったと思ってます。ずっと、コメディを書いていたので気晴らしになってノリノリで書いていました(*´∀`*) それでは

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ