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ぼくと花子さん  作者: 大器晩成の凡人
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コックリさんラジオ⑩

「カントマータントペスペスぅ♪私には次男次女の気持ちがよくわかるわ!お下がりってしんどいわよね。コックリさんラジオスタート!今回のゲストはモナリザと人体模型よ」


「ペスペスですわ!」


「………」


「はい!じゃあ、質問コーナーに……」


「ちょっと、待ってくださいまし!なんか雑ではありませんこと?」


「この組合わせは前にもしたし……ぶっちゃけ面倒なのよね」


「そんなんでラジオの司会が務まりまして?」


「だって、あんたら散々、花子のトコで喋ってネタが尽きた絞りカスじゃない!」


「なにを言ってますの!わたくしの魅力があれば話題は尽きる事ありませんわ!」


「じゃあ、聞くけど花子のトコの質問コーナーで落書きしていい?みたいなお便りあったわよね?」


「ええ」


「あれ、前にあんたが私の番組に来た時も似たようなお便り来たのよ。同じ相手から。しかもあんたは同じ返しをしてるし」


「それは………リピーターというヤツですわね!わたくしに魅了されたのですわ」


「はいはい、そんじゃ、質問コーナー強行するわ」


 [お主、やはり目覚めていたか PN.霊媒師]


「なんの事ですの?」


「たぶん、付喪神として“目覚めた”とかそういう意味じゃない?」


「わたくしは付喪神ではありませんわ!“モナリザ”ですわ!」


「……唯一無二の存在って言いたいわけね」


「あら、理解できるなんて、なかなか見る目ありますわね」


「お褒めに預り光栄です。次は」


 [右手とか改造したくなったら、いつでも相談に乗るよ PN.でゅらはん]


「右手……て事は人体模型、あんたへのお便りね」


「改造するのでしたら、右手をちゃんと動くようにしてほしいですわね。動かないのに改造しても意味ありませんわ」


「それはごもっともね。でも、するかしないか、改造の方向性は本人の意見を優先すべきね」


「生憎とコレは喋りませんの!ですのでわたくしが監修する事になりそうですわね」


「そうね。とりあえず、右手と一緒にあんたも頑丈にしてもらいなさい。安心して投げられるように……じゃなくて投げても大丈夫なようにね」


「それは良いアイデアですわ♪わたくしという世界的な財産を守る為にも必要ですわ♪」


「そうね、そうですね………もう、今日はこれで終わるわ。お相手はコックリさんと」


「わたくしですわ!」


「………」


「あー、そうだったわ。人体模型でお送りしたわ!次回も見なきゃ、つねるわよ」

 コックリさんは苦労してるんです。登場人物が少ない時のこのコーナーは花子さんの方に来たゲストがそのままコックリさんの方に来る事になるんですから。喋るネタが不足したり花子さんの番組が終わらないとコックリさんの番組にゲストが来れないという設定………いえ、来れなかったりするのです。 それでは

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