花子さんと口裂け女とゲストさん⑩
「ハナクチ!」
「ハナクチ~~♪」
「機嫌良いわね」
「うん!だって今回はコックリちゃんがゲストに来てくれるんだもん♪」
「私は来たくなかったわよ」
「や~ん♪膨れっ面のコックリちゃん、かわいい♪」
「近寄んな!」
「そうよ、進行の邪魔になるから私の許可を得てからにしなさい」
「花子!ぜったい許可を出すんじゃないわよ!ぜったいよ!」
「それは振りかしら?」
「違うわよ!」
「まぁいいわ、質問コーナーいくわよ」
[コックリさんが居た空間はどういう場所なんですか? PN.T.T]
「どういう場所……ね。説明が難しいわ」
「ビーチバレーの時みたいな異世界とは違うわけ?」
「うーん、それに近いけど………そうね、あの異世界は完全に隔絶されてるけど、私の居た場所は部分的に繋がりがあるのよ」
「部分的にってのはどういう意味よ?」
「例えば、神社で願い事とかするでしょ?それが私の居た場所に届くって感じなのよ」
「ふぅん、つまり、あの場所は神々の世界ってわけね」
「そういう解釈でいいと思うわ」
「やっぱり、コックリちゃんはすごいね~」
「もう帰っていい?」
「いいわよ。でも、今回のあんたの番組はどうするつもり?」
「いつも通りやるわよ」
「たしか、今回のお話に登場したのは花ちゃんとコックリちゃん。それと名前がわからない女の子2人だよね?」
「私はこのトイレから出られないわよ」
「それじゃあ、コックリちゃんラジオ出張版だね~」
「イヤよ!こんな地獄のような環境でやるなんて!」
「じゃあ、あの女の子達を呼ぶの~?」
「………困ったわね」
「仕方ないわね、私の代理を行かせるわ」
「助かるわ。それじゃ」
「待ちなさい!締めの挨拶くらいは付き合いなさい」
「はいはい」
「それじゃあ、お相手は花子さんと」
「口裂け女」
「コックリさん」
「でお送りしたわ!次回も見なきゃ、トイレに引きずり込むわよ!」
「引きずり込んじゃうぞ~♪」
「ククク」
「花子、なに笑ってんのよ?」
「なんでもないわ。あんたも自分の番組がんばりなさい」
「なんなのよ?気持ち悪い」
さて、コックリさんの番組には誰が代わりに来るんでしょうね( *´艸`) それでは