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ぼくと花子さん  作者: 大器晩成の凡人
29/151

花子さんと口裂け女とゲストさん とくべつへん

「メリクリハナクチー♪」

「メリクリハナクチ~♪」


 シャンシャンシャン リンリンリン パーン


「寂しい人もそうでない人にも平等に聖夜はやってくる!そんな寂しい人達のための賑やかし番組!花子さんと口裂け女とゲストさん始まるわよ!」


「一応、そうでない人達も寄っといで~♪」


「さて、今回は急遽放送する事になったわけだけど、なにか気になる事とかある?」


「気になるというか、せっかく“メリー”クリスマスだからメリーちゃん呼びたかったな~」


「そうね、そこは私も残念な所よ。まぁ、仕方ないわね。あいつの話はまだ途中だし」


「まだ話が途中なのにこの番組やっちゃってよかったの~?この番組って一つの話が終わったらやる番組って花ちゃん言ってなかったっけ?」


「だから、急遽放送する事になったって言ったでしょ。だいたい、本編は全くと言っていいほど季節感を感じないんだから、ここくらいはそういうのやらなきゃマズイのよ!」


「そっか~♪じゃあ、今回のゲストはどうなるの?」


「それはあんたにとって朗報よ!いえ、私からのクリスマスプレゼントかしらね。おいでませぇ」


 ポンッ


「は?え、なに?」


「コックリちゃ~~~ん♪」


「わぎゃああぁ………」


「最高のクリスマスプレゼントだよ~♪クンクン、いい匂~い♪」


「そろそろ離してあげなさい。一応ゲストでもあるんだから」


「は~い」


「……私はいったい?は!またあんたなの!」


「やっほ~♪コックリちゃん」


「花子!あんたの差し金ね」


「違うわよ!こいつがあんたに勝手に抱きついただけよ」


「ていうか、なんのために私を呼び出したわけ?」


「今回は私の番組でクリスマス特別放送なのよ。だから、あんたも付き合いなさい」


「イヤよ!帰る!」


「口裂け女!捕獲!」


「ガッテン♪」


「オデオボ!」


「イタッ!え、なに?見えない壁?」


「ふふん♪あんたへの対策よ!今の呪文は簡単に言うとバリアね。最近、編み出した術だからまだまだ改善点は多いけど成功したみたいね」


「凄いわね、ちなみに改善点ってなんなの?」


「特別に教えてあげるわ♪それはね、1日に1回しか使えない燃費の悪さとバリアの持続時間ね。半日くらい霊力を練ってようやく1回分と効率が悪いのよ。持続時間もほんの数秒だし」


「らしいわよ?」


「ん、なに?花ちゃん」


「つまり、あんた対策の1日1回しか使えない大技を使い切った状態なのよ、あいつ。捕獲!」


「ガッテン!♪」


「あぎゃああぁ……」


「弱点を話しちゃうコックリちゃんも可愛いよ~♪」


「はい、そこまでにしておきなさい」


「は~い」


「は!私はいったい?」


「おはよう。逃げようとしなければ今日はなにもしないわよ」


「ほ、本当でしょうね?」


「ええ」


「じゃあ、私から条件があるわ」


「なに?」


「あんたの番組じゃなく私とあんたの番組の合併企画ってんなら大人しく言うこと聞いてあげるわ」


「そうね、別にいいわよ」


「じゃあ、わたし流の挨拶をさせてもらうわ……メリクリペスペェス♪」


「ペスペ~ス♪」


「ペスペス」


「ん~、やっぱり、コックリちゃんのトコの挨拶かわいい♪私、コックリちゃんのアシスタントに立候補~♪」


「却下!あんたは花子と一緒にやってなさい」


「しょぼ~ん」


「話はこれくらいにしていつも通り質問コーナーに入るわよ」


 [メリークリスマス……なんて良い響き♪まさにわたしの為のクリスマス♪わたし、いま、高揚してるのー♪ PN.アイム ビハインド ユー]


「なに?この浮かれたヤツ?」


「花ちゃん、クリスマスは誰だって浮かれるよ」


「私が言いたいのはね、『まさに私の為のクリスマス♪』って言ってるのよ。何様よって感じよ」


「花子、あんたも何様よって感じよ」


「あぁ?」


「まぁまぁ落ち着いて、花ちゃん。花ちゃんは何様だったら許せるの?」


「そうね……イエス樣だったら許すわね。聖誕祭だし」


「そっか~、それは難しいね~……次いこ~♪」


 [ぽーぽぅぽー。ぽぽっぽぅ♪ぽーぽぽぽ PN.ぽぽぽ]


「うんうん、メリークリスマス♪」


「はい、次!」

「はい、次!」


「2人共、息ぴったし~♪」


「関わりたくないだけよ」


「不本意だけど、花子に同意よ」


「仲良いな~2人。羨ましい…」


「あんたが両想いになれる事を願うわ」


「ありがと♪花ちゃん」


「イヤよ!やめなさいよ!ホント!早く次のお便り読みなさいよ!」


「はいはい」


 「好きな人にプレゼントをあげようか迷ってます。でも、今の関係が変わりそうで怖いです PN.ポコパンッ」


「はい、あんたの好きそうなやつよ」


「恋バナ♪恋愛相談だね♪ズバリ、アタックあるのみだよ!」


「私は反対だわ」


「なんで~?コックリちゃん」


「そんな一方的に好意を伝えても相手が困るでしょ!」


「じゃあ、どうすればいいの~?」


「そうね……まずは過度なスキンシップを止める」


「うんうん」


「その次に物理的に距離を取る」


「それで~?」


「最後には会わないようにする。これよ!」


「あれ~?なんか話変わってない?」


「変わってないわよ。まずは質問者にお手本を見せる為に私とあんたで実践しましょう」


「そだね…………って!そんなのダメだよ!絶対ダ~メ~」


「惜しかったわね」


「チッ、あと少しで私に平穏が訪れそうだったのに」


「そんじゃ、今回のとくべつへんはこれで終わりにしましょうか」


「うん♪」


「ふぅ、なんとか乗り切れそうだわ」


「お相手は花子さんと」


「口裂け女♪」


「コックリさん」


「でお送りしたわ!次回も見なきゃ、トイレに引きずり込んでつねるわよ」


「引きずり込んじゃうぞ~♪」


「つねるわよ」


「あ、花ちゃんだけコックリちゃんの挨拶を合体させてズル~い」


「ふふん♪悔しかったら、あんたは自分でなにかやってみなさい」


「む~…そだ!思いついた!次回も見なきゃ、トイレに引きずり込んで抱きしめちゃうぞ~♪」


「ぎゃあああ……」


「上出来よ♪コックリもおつかれ。聞こえてないだろうけど」

 今回はイレギュラーな回です!花子さんも言っていた通り急遽決まりました!そして、コックリさんもまた新たな呪文を披露しましたね( *´艸`) 聖夜の夜に楽しんでもらえたなら幸いです(о´∀`о) ではでは♪

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