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ぼくと花子さん  作者: 大器晩成の凡人
26/151

花子さんと口裂け女とゲストさん④

「いくわよ?」


「うん♪」


「せーのっ」

「せ~のっ」


「ハナクチー」

「ハナクチ~」


「はい、今回も始まったわ!魑魅魍魎(ちみもうりょう)達をゲストに呼び、くっだらないトークを繰り広げるラジオ番組!通称ハナクチ!」


「なんか、ハナクチが番組開始の挨拶みたいになっちゃったね~」


「『みたい』じゃなくて、そうなのよ!キャッチーでウィットな挨拶でしょ?」


「う~ん……あ、花ちゃん!私、すごい事を思いついたよ!」


「なによ?言ってみなさい」


「ゲストを魑魅魍魎って表現するんだったらさ、番組名を[花子さんと口裂け女と魑魅魍魎]にして、番組の最初の挨拶を魑魅魍魎を略して“ちみも~”にしない?“ハナクチ”よりかわいいよ!」


「なに言ってんの?ちみは?…じゃなかった。ていうか、今更タイトルを変える気はないわよ。だから、番組の挨拶は“ハナクチ”。異論は認めないから!」


「ざんね~ん」


「オープニングトークはこれくらいにしてゲスト呼ぶわよ」


「うん♪」


「といっても今回のゲストは2人共ラジオに不向きなのよね…まぁいいわ、挨拶してちょうだい」


「ぽ!」


「きゃひひ」


「……『ぽ!』って言ったのが八で『きゃひひ』がひきこよ」


「2人共やっほ~♪早速、自己紹介しちゃお~」


「ぽ、ぽぽぽ。ぽっぽぽぽっぽっぽぅ」


「きゃひひ、きゃひ、きゃひきゃひ」


「2人共よく出来ました~♪」


「………」


「花ちゃん、どうしたの?黙っちゃって」


「ひきこはともかく、こいつの相手は面倒なだけよ」


「ぽぽぽーぽ、ぽーぽぽ♪」


「やめなさいよ」


「ぽぽぽーぽ、ぽーぽぽ?」


「だから、やめなさいってば」


「ぽぽぽーぽ、ぽーぽぽ!」


「だから、やめなさいよ!偉い人に怒られたらどうすんのよ!」


「ぽぅ」


「もう!花ちゃんはやっちゃんに厳しくしすぎだよ!」


「だって、こいつギリギリのラインを攻めてんのよ。下手したらお叱り受けるかもしれないのよ?」


「花ちゃんがなに言ってるかわかんないよ」


「もういいわ、質問コーナーに行くわよ。最初の質問は…」


 [ぼくの知ってる都市伝説のひきこさんと今回登場したひきこさんの見た目が違うのですが、なんでですか? PN.T.T]


「なかなか、いい質問ね。それは私が名前を付けたからよ!本家がどんな見た目か知らないけど、この子、やたら引きずり回そうとするのよ。だから、ひきこ。わかった?」


「花ちゃんが名付けの親だから花ちゃんの言う事よく聞くんだね~」


「それは私にもわからないわ。次いくわよ…」


 [八殿、なんと胸囲の存在なのじゃ!! PN.バンちゃん]


「あはは、この人、“胸囲”と“驚異”間違えてるね~」


「ペンネーム見なさいよ、こいつわざとよ」


「ああ、バンちゃんさんか~、花ちゃんに名前覚えられちゃったね~、バンちゃんさん」


「ホント不本意だわ。ていうか、あんたはなんでバンちゃんにさんを付けてんのよ?こういう系の名前はすでに愛称として成立してんだから、さんは付けなくていいのよ?」


「え~と…あまり距離を縮めたくないな~って」


「ああ、そうね。その方がいいわね。次の質問は…」


 [赤い紙、青い紙、どっちがいい? PN.どっちがいい?]


「誰に対しての質問かしら?まぁいいわ、とりあえず、私は赤よ!」


「私も~」


「ぽぽ」


「きゃひ」


「やっちゃん以外はみんな赤か~」


「なんでこいつらの言葉を理解出来るのよ?」


「え?う~~~~ん……え?」


「もういいわ、考えたら負けな気がしてきたから、えっと、次…」


 [初恋を忘れるにはどうしたらいいですか? PN.めいすけ]


「きゃあああ♪花ちゃん、恋バナだよ!恋バナ♪」


「あんたが好きそうな内容ね。じゃ、この質問への回答はあんたに任せるわ」


「まっかせて~、ズバリ!新しい恋をしよ~!」


「ありきたりすぎない?忘れられないから次の恋が出来ないんだと思うけど?」


「ぽ!ぽ!」


「やっちゃんが花ちゃんの味方に!う~ん、そうだ!新しい恋をするのが難しいなら、異性からの誘いを断らない!これでどう?」


「まぁまぁ妥当ね。でも、異性からのってのは修正した方がいいわね」


「なんで~?」


「今の時代の恋愛対象は異性だけじゃないって事よ。だから、異性からじゃなくて遊びに誘われたらとか、質問者が成人してる可能性もあるから、飲みに誘われたら断らない。こんな感じね」


「花ちゃんにいいトコ持ってかれた~」


「ふふん、残念だったわね。ま、挽回のチャンスを与えてもいいわよ」


「なになに~?」


「この番組に必要、もしくは足りないものは何?これがお題よ」


「知名度!」


「真っ先にそれが出てきて悔しくないの?」


「ん~、でも、ホントの事だよ?」


「わかったわ。じゃあ、知名度を上げるには何をすべきかしら?」


「う~ん、やっちゃんはどう思う?」


「ぽぽっぽぅ」


「そっか~、ひーちゃんは?」


「ちょっと!ひきこには聞いちゃダメよ!」


「なんで~?」


「きゃひ、きゃひひ…きゃ……ひひ…」


「あちゃー、遅かった」


「え?え?ひーちゃんどうしたの?」


「この子は何かを考えるとかはムリなの、キャパシティオーバーでこうなっちゃうのよ」


「そっか~、ごめんね、ひーちゃん。私一人で考えるか!」


「がんばりなさい」


「知名度…知名度は人気があるから上がる…人気は視聴者がいるからある…でも、その視聴者が少ない……そうだ!」


「なにか思いついたみたいね」


「いま居る視聴者を大事にするんだよ!」


「ベストな回答ね。いま居る視聴者を大事にすれば、いずれ布教活動で新たなファンを獲得できるって訳ね」


「私、そんなこと言ってないよ~、花ちゃんの腹黒~」


「…ちょっと立って背中向けなさい」


「は~い」


 スパーンッ


「ひゃんっ!」


「スッキリしたわ」


「お尻イタ~イ」


「それで?視聴者を大事にするって具体的になにするわけ?」


「花ちゃんは私のお尻に謝るべきだよ」


「なんか言った?」


「なんでもな~い!えっと、視聴者を大事にする方法だけど、まずは特別な呼び方をするってのはどうかな?」


「いいわね!」


「やった♪じゃあ、どんな呼び方にする?」


「オープニングトークでのムダ話を使わせてもらうわ」


「なんだっけ?」


「魑魅魍魎よ!ここに来るゲストが魑魅魍魎なら、この番組を聴きに来る連中も紛れもない魑魅魍魎達……名付けて魑魅達(ちみたち)よ!」


「おお!」


 パチパチパチ


「これで一歩前進ね。それじゃあ、今日はこの辺で終わりましょうか。今回のお相手は私、花子さんと…」


「口裂け女と…」


「ぽぽぽ…」


「きゃひひ」


「でお送りしたわ!次回も見ないとトイレに引きずり込むわよ」


「引きずり込んじゃうぞ~」

 さて、今回は八がギリギリを攻めてましたねぇ、ちゃんと伏せ字を使ってはいるんですが(ノ´∀`*) そして、重要な事が決まりましたね!これからは皆さんの事を魑魅達と呼ばせてもらいます!苦情が無い限りそうさせてもらいます!それでは今後もよろしくお願いします!魑魅達( ・∇・)

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