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ぼくと花子さん  作者: 大器晩成の凡人
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90話 ぼくと花子さんと赤紙青紙⑪

 〜前回のあらすじ〜


 バンパイアと旧校舎で合流する事になり、ぼくは透明人間も誘うが断られた。彼らの感動的(?)な再会はまだ少し先になりそうだ。

 透明人間達と別れ、ぼく達はバンパイアとの合流場所である旧校舎へ足を進めていた。


「あなた、花子って女の事を少しでもいいから教えなさい!」


 道中、赤紙青紙(妻)は花子さんの情報を求めてきた。今、目指しているのは旧校舎ではあるが、その更に深淵の3階の女子トイレ。そう、花子さんの根城だからだ。


「うーん……わがまま?傍若無人ですかね」


「そう……叩き甲斐がありそうね」


 対花子に備えビンタの素振りをする赤紙青紙(妻)。風切り音も聞こえるほど気合が入っている。


「で、でも、可愛らしい人ですよ」


 マミーがフォローを入れるが『わがまま』や『傍若無人』を否定しないところを見ると彼女も少なからず、そう思っているのかもしれない。


「でも、余り関わらない方がいいと思いますよ。だって花子さん………」


「おー、少年ではないか♪わしじゃ!わしわし!」


 ぼくが花子さんの無敵能力を説明しようとした矢先、飛頭蛮登場。


「あ、飛頭蛮さん。こんにちは」


「うむうむ。少年は礼儀正しいのぅ。そして、マミー殿は小さいのに大きいのぅ、でゅふ、でゅふふ」


「ひっ!」


 小さいけど大きいという相反する身体構造のマミーを見て飛頭蛮は口から滴るモノを気にする事なく垂れ流す。


 そして、マミーは危険を察知したのか厚着に早着替え。


「あれも知り合いなの?妖怪の私が言うのもなんだけど、あなたの交友関係って異常よ」


 呆れた口調で、尚且つハッキリとぼくを指差す赤紙青紙(妻)。


「少年よ、新しい知り合いかの?その声から察するにおなごのようじゃの。紹介してくれぬか?」


 普段は見せないキリッとした目つきで紹介をお願いする飛頭蛮。気のせいか渋い声。


「えっと、この人は赤紙青紙さんって名前で腕だけの妖怪なんです」


「ふむふむ、腕だけ……つまり、それが本体……つまり……」


「言わせないわよー!」


 飛頭蛮が何か答えを導き出しそうなところで静止の声と共に赤紙青紙(妻)がアクションを起こしたが、ここで物理学的な話をさせて欲しい。


 皆さんはパンチやキック、要は打撃を放つ時に物理学が大きく関わっているのはご存知だろう。例えばパンチを繰り出す時、質量と加速度でその威力は大きく左右される。特に最大加速時に威力は最大になる。他にも腰の捻りや足の踏ん張りも関わってくる。


 人間には地面と接触し踏ん張る為の脚がある。それに腰の捻りを加える事で最大加速の為の助走を延長する事も出来る。そして、腕はその二つの要素のおかげで最大の威力が発揮できるのだ。


 だが、それは両手、両脚、胴体、頭で構成された人間の限界なのかもしれない。


 今、この瞬間にアクションを起こしてる赤紙青紙(妻)にはその様な細かい原理は必要ない。何故なら彼女は腕だけの妖怪。しかも浮遊能力もある。何が言いたいのかと言うと、その浮遊能力があれば常に最大加速に到達し常に最大威力を発揮できる。そして、人間は腕が胴体と繋がっているが故に射程範囲がある。しかし、彼女にはその制約が無い。つまるところ、射程無制限の最大威力のパンチをいつでも放てるのだ。


「ふがっ!わしゃ、まだ言いたいこと言っとらんのじゃがーーー………」


 赤紙青紙(妻)のパンチは見事に飛頭蛮にヒット。遠のく嘆きの叫びと一緒に姿を消した。

 サキュバス、透明人間に続き飛頭蛮が登場です!前者の二人を出した時点で出そうと思い思いつきで出しました(*´艸`*)


 それと【ぼくと花子さん】が1万PV突破しました!皆さん、ありがとうございます!!ちなみに6月16日に見に来てくれた人が1万人目です!おめでとうございます!一応、活動報告などにも報告してますのでそちらも見てもらえると嬉しいです!活動報告はコックリさんが頑張ってますので それでは

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