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ぼくと花子さん  作者: 大器晩成の凡人
114/152

花子さんと口裂け女とゲストさん⑲

「ハナクチ♪」

「ハナクチ~♪」


「私は主役!主役なのよ!出番をもう少し考えなさい!花子さんと口裂け女とゲストさん、始まり!」


「どしたの?花ちゃん」


「今回の話に物言いよ!なんで、最後にちょっとしか出番がないのよ!」


「ん~、たしかに今回は少年と玉ちゃんがほとんどだったね~」


「ほほほ♪今回は妾と童の恋物語じゃったな」


「出たわね。ショタコン2号。自己紹介してちょうだい」


「しょたこんとな?まぁよい、妾は玉藻前。昔は悪さをしたが、今はそのような事はせぬ。恋が……童が妾を変えてくれたのじゃ♪」


「恋の力ってすごいね!花ちゃん」


「はいはい、そうね」


「いつものお便りこぉなぁとでも始めようぞ!」


「ゲストのくせに勝手に仕切んないでよね!まぁいいわ、それじゃ、最初のお便りは……」


「ちょっと待って!花ちゃん。まだゲストが全員揃ってないよ」


「ん?もしかして、あの一先生のこと言ってるの?それならコックリの方よ」


「違う違う!諭吉さんと一葉さんと英世さんだよ」


「はぁ?あんたバカなの?あれはね、あいつが勝手に面白おかしく説明しただけで……」


「そやつらなら、妾と共に来ておるのじゃ」


「さっすが玉ちゃん!」


「……あのね、目の前に紙幣を三種類並べられてるとなんかビミョーに嫌な気分よ」


「花ちゃん、今回の登場人物なんだから失礼だよ?」


「………わかったわ。ただし、この紙幣達にコメントを求めないこと!わかった?」


「うん、わかった~」


「じゃあ、お便りコーナーいくわよ!最初は……」


 [玉藻前さんはどうやって生活してるんですか? PN.T.T]


「あんた宛よ、どうなの?」


「生活と言われてものぅ、妾はただひたすら花子さん……花子に見つからないよう必死だっただけじゃからのぅ」


「玉ちゃん可哀想。花ちゃん、謝りなよ~」


「なんで謝らなくちゃいけないのよ!第一、あの時のこの女は完全に悪役だったじゃないのよ!」


「そうだったね~。でも、今回のお話ではヒロインって感じで可愛かったね~」


「ひろいんとな?」


「うん!ヒロイン」


「うむ、意味はわからぬが言われると良い気分じゃ」


「そういえば、玉ちゃんは食事とかはどうしていたの?」


「食事かえ?食事は見知らぬ人の子が馳走すると言うから、特に問題はなかったのじゃ」


「なんなのよ?その変わり者は?どうせ嫌らしい見返りとか要求されてるんじゃないの?」


「妾も最初は怪しんだが、その人の子の要求はただ会話がしたいというだけの事じゃった。それに強引に何かしようものなら、妾だけで対処できるのじゃ」


「んー、単純に変なヤツを見つけて興味を持った変わり者なのかしら?」


「妾の美貌が魅せられたのじゃろう♪」


「玉ちゃん、すごい美人さんだもんね~」


「ほほほ♪口裂け女よ、よう分かってるではないか♪褒めて遣わすぞ」


「えへへ~」


「はいはい、美人、美人。次いくわよ」


 [スリー PN.バンちゃん]

 [ノー PN.アイアム インビジブルヒューマン]

 [パンツ☆ PN.サッキー]


「なんなのよ!なんで、お便りなのに連携取れてるのよ!」


「わ~♪【スリーノーパンツ】本格始動だね~」


「すりぃのぉぱんつとはなんじゃ?」


「えっとね、この番組の常連さんで三人共、パンツ履いてないの」


「なんと!」


「ホント、迷惑してるわ。よかったわね、今回は顔見せ程度であんたへのセクハラは無さそうよ」


「せくはらとは何をするのかえ?」


「ん?例えば………あんた、着物着てるでしょ?だから、下着は履いてるのか?って質問をしてくるはずよ。この三人組なら」


「なんと破廉恥な!」


「そういう事よ。それじゃ、今日は終わりにするわよ。お相手は花子さんと」


「口裂け女♪」


「玉藻前じゃ」


「でお送りしたわ。次回も見なきゃ……」


「あ~、待って!花ちゃん」


「なによ?」


「紙幣さん達を仲間はずれにしちゃ可哀想だよ~」


「……じゃあ、あんたが代わりに言いなさい」


「オッケ~♪諭吉さんと一葉さんと英世さん」


「でお送りしたわ。次回も見なきゃ、トイレに引きずり込むわよ!」


「引きずり込んじゃうぞ~♪」

 はい!【スリーノーパンツ】の本格始動の回でした(ノ´∀`*) 玉藻前はセクハラ回避できましたが、いつか沢山セクハラされるかもしれません。本編で! それでは

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