花子さんと口裂け女とゲストさん⑲
「ハナクチ♪」
「ハナクチ~♪」
「私は主役!主役なのよ!出番をもう少し考えなさい!花子さんと口裂け女とゲストさん、始まり!」
「どしたの?花ちゃん」
「今回の話に物言いよ!なんで、最後にちょっとしか出番がないのよ!」
「ん~、たしかに今回は少年と玉ちゃんがほとんどだったね~」
「ほほほ♪今回は妾と童の恋物語じゃったな」
「出たわね。ショタコン2号。自己紹介してちょうだい」
「しょたこんとな?まぁよい、妾は玉藻前。昔は悪さをしたが、今はそのような事はせぬ。恋が……童が妾を変えてくれたのじゃ♪」
「恋の力ってすごいね!花ちゃん」
「はいはい、そうね」
「いつものお便りこぉなぁとでも始めようぞ!」
「ゲストのくせに勝手に仕切んないでよね!まぁいいわ、それじゃ、最初のお便りは……」
「ちょっと待って!花ちゃん。まだゲストが全員揃ってないよ」
「ん?もしかして、あの一先生のこと言ってるの?それならコックリの方よ」
「違う違う!諭吉さんと一葉さんと英世さんだよ」
「はぁ?あんたバカなの?あれはね、あいつが勝手に面白おかしく説明しただけで……」
「そやつらなら、妾と共に来ておるのじゃ」
「さっすが玉ちゃん!」
「……あのね、目の前に紙幣を三種類並べられてるとなんかビミョーに嫌な気分よ」
「花ちゃん、今回の登場人物なんだから失礼だよ?」
「………わかったわ。ただし、この紙幣達にコメントを求めないこと!わかった?」
「うん、わかった~」
「じゃあ、お便りコーナーいくわよ!最初は……」
[玉藻前さんはどうやって生活してるんですか? PN.T.T]
「あんた宛よ、どうなの?」
「生活と言われてものぅ、妾はただひたすら花子さん……花子に見つからないよう必死だっただけじゃからのぅ」
「玉ちゃん可哀想。花ちゃん、謝りなよ~」
「なんで謝らなくちゃいけないのよ!第一、あの時のこの女は完全に悪役だったじゃないのよ!」
「そうだったね~。でも、今回のお話ではヒロインって感じで可愛かったね~」
「ひろいんとな?」
「うん!ヒロイン」
「うむ、意味はわからぬが言われると良い気分じゃ」
「そういえば、玉ちゃんは食事とかはどうしていたの?」
「食事かえ?食事は見知らぬ人の子が馳走すると言うから、特に問題はなかったのじゃ」
「なんなのよ?その変わり者は?どうせ嫌らしい見返りとか要求されてるんじゃないの?」
「妾も最初は怪しんだが、その人の子の要求はただ会話がしたいというだけの事じゃった。それに強引に何かしようものなら、妾だけで対処できるのじゃ」
「んー、単純に変なヤツを見つけて興味を持った変わり者なのかしら?」
「妾の美貌が魅せられたのじゃろう♪」
「玉ちゃん、すごい美人さんだもんね~」
「ほほほ♪口裂け女よ、よう分かってるではないか♪褒めて遣わすぞ」
「えへへ~」
「はいはい、美人、美人。次いくわよ」
[スリー PN.バンちゃん]
[ノー PN.アイアム インビジブルヒューマン]
[パンツ☆ PN.サッキー]
「なんなのよ!なんで、お便りなのに連携取れてるのよ!」
「わ~♪【スリーノーパンツ】本格始動だね~」
「すりぃのぉぱんつとはなんじゃ?」
「えっとね、この番組の常連さんで三人共、パンツ履いてないの」
「なんと!」
「ホント、迷惑してるわ。よかったわね、今回は顔見せ程度であんたへのセクハラは無さそうよ」
「せくはらとは何をするのかえ?」
「ん?例えば………あんた、着物着てるでしょ?だから、下着は履いてるのか?って質問をしてくるはずよ。この三人組なら」
「なんと破廉恥な!」
「そういう事よ。それじゃ、今日は終わりにするわよ。お相手は花子さんと」
「口裂け女♪」
「玉藻前じゃ」
「でお送りしたわ。次回も見なきゃ……」
「あ~、待って!花ちゃん」
「なによ?」
「紙幣さん達を仲間はずれにしちゃ可哀想だよ~」
「……じゃあ、あんたが代わりに言いなさい」
「オッケ~♪諭吉さんと一葉さんと英世さん」
「でお送りしたわ。次回も見なきゃ、トイレに引きずり込むわよ!」
「引きずり込んじゃうぞ~♪」
はい!【スリーノーパンツ】の本格始動の回でした(ノ´∀`*) 玉藻前はセクハラ回避できましたが、いつか沢山セクハラされるかもしれません。本編で! それでは