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ぼくと花子さん  作者: 大器晩成の凡人
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花子さんと口裂け女とゲストさん⑱

「ハナクチー♪」

「ハナクチ~♪」


「姿形なんて関係ない!それは姿が見えなくても同じ事!だから、日々、自分を磨く必要があるの!花子さんと口裂け女とゲストさん始まるわよ!さぁ、ゲスト共、出てきなさい!」


「やっほー、俺ちゃんは透明人間だ!名前通り、透明だぜ。でも、透明なだけで、ちゃんと触れるんだぜ。触ってみるかい?」


「イヤよ!全裸の変態に触るなんて!」


「おいおい、花子ちゃん、決めつけはよくないなぁ。着てる服も透明の可能性もあるだろ?」


「あんたに限って絶対ないわ!」


「断言されちゃう程、俺ちゃんと花子ちゃんの付き合いは長くないはずなんだけどなぁ。まぁいっか!ほら、お前達も挨拶を済ませな」


「ぱぱぱ」


「おっと、そうだった。こいつは人の言葉を喋れないから、俺ちゃんが紹介するぜ。こいつは半魚人だ。見た目で怖がられるが、そんな悪い奴じゃないさ」


「私も挨拶していいか?……ワン」


「ん?そうだな、まともに会話できる内にしときな」


「私はオオカミ男だ……ワン」


「わ~♪イケメンさんだね~♪」


「あんたもこういうイケメンが好きなのね」


「う~ん、ちょっと違うかな~」


「じゃあ、なによ?」


「うんとね、ここに来る男の人達ってなんか残念な人が多いんだよね~」


「たしかに」


「でしょ?それに比べてワンちゃんはイケメンで知的そうだし、この番組に女性ファンが増えるかもだよ~♪」


「そうなればいいけど、この男も残念ってカテゴリーに分類されるわよ」


「どこが~?」


「黙って見てなさい」


「……………なんだ?……ワン」


「ほらね」


「だね~」


「それじゃ、ゲストの紹介も済んだし、お便りコーナーいくわよ。最初は」


 [透明人間さんは寒くないんですか? PN.T.T]


「そりゃあ、寒いさ!そのかわりに夏は涼しいぜ!」


「服着ればいいでしょ!」


「花子ちゃん、その話は不毛だぜ。俺ちゃんが姿を見せない限り着てるか着てないかはわからないままだし、それとも俺ちゃんの体に触れる気になったのかい?」


「服を着てるって確証があれば思いっきり蹴り上げてやるのに」


「お互い得しそうにないから次のお便りにいこうぜ。花子ちゃん」


「仕方ないわね。次は」


 [皆さん。お元気そうでよかったです PN.ポコパンッ]


「あんたら、このポコパンッって投稿者と知り合いなの?」


「ん?どうだろ?お便り見せてもらってもいいかい?花子ちゃん」


「どうぞ」


「んー、この筆跡に見覚えがあるような……」


「どれ?私にも見せる……ワン」


「わかるか?俺ちゃんはあと少しで閃きそうなんだけど」


「……グ、グルル………ま、まるが…………グルルル、ワオーン」


「え~!なになに?なんでワンちゃん変身しちゃったの!?」


「しまった!俺ちゃんとしたことが!」


「説明しなさいよ!」


「お便りの“。”だよ!こいつは丸い物を見ると変身しちまうんだ」


「やっぱり、このイケメンも残念だわ」


「クゥ~ン♪」


「なんか、あんたにすごい懐いてるわね」


「俺ちゃん的には男に好かれても困るんだよな………お座り!」


「ワン!ハッハッハッハッ」


「わ~♪ちゃんと躾されてるんだね~」


「いろいろ苦労したけどな。まぁ、ある意味、この状態の方が従順で楽なんだけどな」


「それで、まともに会話できるのがあんただけになったわけだけど?」


「まぁ、俺ちゃんは苦労人だから、この程度ならバッチコイよ!」


「あっそ。じゃあ、つぎ読むわよ」


 [今度、俺と泳ぎで競争しねぇかぃ? PN.UMAじゃねぇよぃ]


「泳ぎって事はあんた宛よね?半魚人」


「ぱ、ぱぱぱぱ。ぱぱぱぱぱぱ、ぱぱ」


「予想通り、なに言ってるかわからないわね」


「じゃあ、翻訳にコックリちゃん呼ぼうよ!花ちゃん」


「あんたが呼びたいだけでしょ、却下」


「ざんね~ん」


「安心しな!俺ちゃんが翻訳するぜ」


「出来るんでしょうね?」


「任せな!こいつは『バタフライなら負けないぜ』って言ってたんだ」


「ホントなの?」


「ぱぱ」


「どうやらホントのようね」


「俺ちゃんの好感度上がったかい?」


「この程度で上がるわけないでしょ!そもそも私の石鹸にした仕打ち、それだけでも万死に値するわ。あんたの事は一生許さないんだから!」


「いや、あれって、俺ちゃんの方がダメージ大きくないか?」


「黙りなさい!」


「口裂けちゃん、説明求むぜ」


「あのね、花ちゃんはあの石鹸ちゃんのこと、すごいお気に入りだったの」


「ああ、それで俺ちゃんの俺ちゃんに当ててしまって、あんなに動揺したのか」


「そ。だって気持ち悪いでしょ」


「口裂けちゃん、説明を求めたけど毒づいてくれとは言ってないんだ。俺ちゃんは防御力低いんだぜー」


「嫌な事を思い出しちゃったし、今日はここまでにするわ。お相手は花子さんと」


「口裂け女~♪」


「俺ちゃん、透明人間」


「ぱぱぱ」


「ワォーン」


「でお送りしたわ。次回も見なきゃ、トイレに引きずり込むわよ!」


「込んじゃうぞ~♪」

 どうやらPN.ポコパンッさんは透明人間一行の事を知ってるようですね。それは置いといてオオカミ男はオオカミ状態だと理性がないのであんな感じに透明人間に懐いています。そっちの意味でも女性ファンが増える事を期待したいです(*´艸`*) それでは

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