最終話 さらば、ヨネシゲ ※挿絵あり
大戦艦の登場によりマロウータンとの戦いは急遽終焉を迎えることとなった。
大戦艦とは現王国大臣の一人であるカワツミの異名である。2メートル超えの巨体で海上を自在に泳ぎ回り、目や口から光線を解き放つその様は戦艦の如く。いつしか彼は大戦艦と呼ばれるようになった。
カワツミが引き連れてきた保安局の警備艇によってマロウータン海賊団は御用となった。
戦いが終わりヨネシゲ一同は西ヨネフトの港に戻ってきた。普段ならひっそりした静かな港も保安局や軍の関係者が慌ただしく行き交っていた。そんな中、軍医によって治療を受けるマロウータンの姿もあった。恐らく彼はこの後裁判にかけられ極刑を言い渡されることであろう。
「呆気ない終わり方だったな…」
ヨネシゲは保安局に連行される海賊達を眺めながらそう言葉を漏らした。
「一体…何のために…アイツらは死ななければならなかったんだ!」
マッチャンは声を震わせながらそう言うと拳を強く握りしめる。そしてマッチャン一家副頭領のジョーソン、マッチャン一家四人衆のノア、チャールズ、ジョン、ムラマサはマッチャンの後ろ姿を見ながら悔し涙を流していた。
マッチャン一家はマロウータン海賊団幹部であるキャロルの襲撃を受け数名のメンバーが殺害されてしまった。マロウータンの襲撃さえなかったらマッチャン一家はいつもと同じく和気あいあいと楽しい日々を送り続けていたことであろう。
いや、マッチャン一家に限った話ではない。ウオタミや多くの兵士が海賊の襲撃によって命を落とした。亡くなったウオタミや兵士たちには家族が居る。残された家族たちことを思うとユータの胸は張り裂けそうなくらい辛い気持ちに襲われた。
その後、北アライバに避難したクラフト家の人々や村人達の無事が確認できた。上陸した海賊たちはシールド率いる保安隊によって殲滅されたと。
これでマロウータン海賊団による全ての脅威は取り除かれた。
しかし、人々が負った心の傷はいつまで経っても消えることはなかった…
マロウータン海賊の襲撃から一週間後…
ヨネシゲはユータやマッチャン一家、ヨネフト村の人々を引き連れ、ヨネフト村にある岬に来ていた。この岬からはグレート南海が一望できる。日没間際に岬を訪れたため、西側に沈む夕日も見ることができた。
ヨネシゲ達が岬を訪れた理由…
それは今回の戦いで散っていった者達を弔うためだ。この岬の先にはその者達の墓が作られていた。
ヨネシゲは夕日に染まった白い菊の花束を墓前に手向けた。
「村は助かった。皆の勇気のお陰だ!本当に…本当に、ありがとう。ゆっくり休んでくれ…」
ヨネシゲはそう言い終えると、今回の戦いで命を落とした者たちの冥福を祈り手を合わせた。彼の後に続きユータたちが手を合わせる。
手を合わせ終えた後もしばらく沈黙が続いた。聞こえてくるのは波音と海鳥の鳴き声だけだ。
ヨネシゲとユータが立ち尽くしているとゴリキッドが二人の側にやって来る。
「俺、そろそろ行くよ」
ゴリキッドはヨネシゲ達に故郷へ帰ることを伝える。ユータはゴリキッドにもう少しゆっくりしていけと言うが、ゴリキッドの意思は堅いようだ。
「長居無用だ。今回の戦いでの傷も癒えたしな。それに俺にはやることが残ってる。」
「そうか、なら無理押しはできんな…」
ゴリキッドの言葉にヨネシゲは理解した様子だ。しかし、ユータは何故か浮かない表情をしていた。そんなユータにゴリキッドは言葉を掛ける。
「なんだ?ユータ?俺が居なくなって寂しいのか?」
その言葉にユータが反応する。
「寂しくはない!だけど…見慣れた顔触れが俺の前から居なくなるのが怖い…」
ユータと仲が良かったウオタミや兵士たちはある日突然命を落としユータの前から姿を消した。ユータは何でもない日常が突然消えていく恐怖を目の当たりにした。そして今やゴリキッドもユータの日常の一部となりつつある。そんなゴリキッドが姿を消すことがユータには恐怖であった。ゴリキッドはそんなユータの気持ちを察したのかあることを口にした。
「もっと多くの人を守ってくれ…俺にも守る人が大勢いる…」
「!!」
ユータはゴリキッドの言葉にハッとする。
“もっと多くの人を守ってくれ”
この言葉はマロウータンからユータたちを庇ったウオタミが死に際に放った一言である。ウオタミは自分の命と引き換えに望みをユータに託したのだ。
「いつまでも立ち止まってはいられねぇ。ウオタミさんがどういう意味合いであの言葉を俺たちに託したかはわからないが、今は自分なり解釈して前に進むまでだ。」
いつものゴリキッドとは思えないほどのしっかりした言葉を聞いてユータは目を覚ます。同時にウオタミが託した望みを見失いかけていた自分が恥ずかしくなった。
「ゴリキッド、ありがとう!そうだよな、立ち止まってはいられないよな!だけど…お前が守らなければならない人達って…?」
ゴリキッドが守ろうとする人たちとは誰なのか?
ユータはその存在が気になりゴリキッドに尋ねるが教えてはくれなかった。
「これ以上聞くのは無粋だぜ!それよりも…」
ゴリキッドはそう言うとユータに手を差し出す。
「俺の方こそ世話になった。ありがとな!」
ゴリキッドはそう言いながらニコッと笑いユータに握手を求めた。ユータは満面の笑みでゴリキッドと力強い握手を交わした。
「元気でな!もう泥棒はするなよっ!」
「フッ…最後の言葉がそれかよ!泥棒しそうな奴等なら他にもたくさん居るだろうがよ!」
ゴリキッドはそう言うとマッチャン一家一同に目を向ける。そう、何を隠そうマッチャン一家は正真正銘の盗賊なのだ。ゴリキッドの嫌みにマッチャンが反応する。
「どうだ?俺達の仲間になるか?それとも故郷に帰る前に俺達と決着を着けるか?」
マッチャンは不気味な笑みを浮かべながら提案するも、ゴリキッドはそれを全力で拒否した。
「元気でやれよ!」
マッチャンがそう言うと他のマッチャン一家メンバーもゴリキッドに別れの言葉を告げた。
「ああ、お前らもな!あばよ!」
ゴリキッドは皆に別れを告げると後ろを一回も振り返ることなくその場を後にする。
(お前らとはまたどこかで会いそうだな。もしお前たちが一緒に着いてきてくれるならどれ程心強いことだろうか…。)
ゴリキッドは何かを思いながら歩みを進める。
(皆、待っていてくれ!そして、ゴリテッツァ…!)
ゴリキッドはゆっくりと歩みを進めながら故郷を目指していった。
「行っちまったな…」
「ああ…」
ヨネシゲがそう言うとマッチャンが静かに頷く。するとヨネシゲがマッチャンに今後について問いかける。
「マッチャンたちはこれからどうするんだ?」
ヨネシゲの問いにマッチャンは少し間を置いた後に答え始める。
「また盗賊として仲間たちと各地を放浪するつもりだ。もちろん、悪徳貴族相手にな。」
マッチャンは墓標を見つめながらそう答える。だがヨネシゲはマッチャンの答えに納得いかない様子だ。
「マッチャン、本当にそれでいいのか?もう盗賊から足を洗おうぜ。もし村に残る気があるなら仕事はいくらでもある!どうだ?俺の下で働かないか?」
ヨネシゲは村に残るようマッチャンに説得するが、マッチャンは渋い顔をする。するとユータもヨネシゲに便乗してマッチャンを説得する。
「そうだよマッチャン!ヨネさんの言うとおりこの村に残って仕事した方がいい。それに村の復興の為にもマッチャンの力が必要だ!」
「だが、村人たちは俺達盗賊を嫌ってるようだ。盗賊は所詮、盗賊だからな…」
渋るマッチャンにヨネシゲとユータが説得を続ける。するとある男も説得に加わる。
「俺からもお願いしよう。」
「マックスさん!?」
説得に加わったのはマックスであった。マッチャンは驚きの表情も見せるが尚もヨネフト村残留を渋る。そんなマッチャンにマックスは語り掛けるように説得を続ける。
「今やマッチャン一家は、海賊から村を救った英雄だ。村人たちは口を揃えてお前たちのことをヒーローだと称賛しているぞ。」
「俺たちが英雄…?ヒーロー!?」
「そうだ。今後もお前たちなりにヒーローを続けていくつもりらしいが、盗賊という肩書きはいただけねぇな…」
「………………」
「どうだ?この村でこの村のヒーローを続けてみないか?おっと、肩書きは領主ヨネシゲの片腕と言ったところか?」
「この俺が、正真正銘のヒーロー…」
マッチャンの心は揺れ動いていた。だがそれでも残留を渋ろうとするマッチャン。
マッチャンの意思は揺るぎないものなのか?
ヨネシゲとユータが諦めかけたその時、意外な人物達がマッチャンを後押しする。
「マッチャンさん!俺たちも正真正銘のヒーロー続けたいっス!」
「ムラマサ…」
「盗賊マッチャンも捨てがたいですが、俺は英雄マッチャンの方が良いと思いますよ…」
「ジョン…」
「マッチャンさん…俺達を必要としてる人達が居るなんて、嬉しいことじゃないですか!」
「ノア…」
「少なからず散っていった仲間たちが守ろうとした村です。仲間の死を無駄にしないためにも俺はこの村を支えて、そして村の行く末を見届けたい…」
「チャールズ…」
「マッチャンさんっ!俺達もこの村に残りたいっす!」
「お前たち…!」
気付けばマッチャン一家の全員がヨネフト村の残留を希望していた。そして副頭領のジョーソンがマッチャンの側までやってくる。
「俺はお前に付いていくまでだ。だが…足を洗うにはちょうどいいタイミングだ。それにこの村に眠る仲間たちを置いていくのは気が引ける…」
「ジョーソン…俺は…」
ジョーソンがそう言い終えるとマッチャンは何かを決意した様子だ。一同マッチャンの次なる言葉を固唾を飲んで見守る。そしてマッチャンは口を開く。
「わかったよ。俺はこの村に残る!」
マッチャンの言葉を聞いた一同から歓声が沸き起こった。
盗賊マッチャン一家は足を洗い、領主ヨネシゲの元で働くこととなったのだ。
その日の晩…
ヨネシゲの屋敷内ではマッチャンの仲間入りの話題で持ちきりだった。
マロウータン海賊団の襲撃を受けてからは皆暗い表情を浮かべることが多かったが、久々に明るさが戻ったように見えた。
ここは屋敷内のリビング…
クラフト三姉妹が集結していた。
「頼もしい男が仲間になったわね!」
メアリーはワインを優雅に飲みながらマッチャンの仲間入りを歓迎していた。
「とは言ったものの…彼らはまだまだ素人よ?もっと鍛え上げないと戦力にならないわ!」
レイラは濁り酒を飲みながら上機嫌のメアリーに否定的な感じで発言する。もちろん彼女もマッチャン達の仲間入りを歓迎している。
「まあまあ…今は村の復興のために男手が必要。本当に彼らが仲間になってくれて嬉しいわ!」
リタはピッチャーのビールを飲み干すと、一触即発になりそうなメアリーとレイラを宥めるようにしてマッチャン一家仲間入りを祝福した。
この日は珍しく喧嘩もなく、楽しそうに酒を酌み交わすクラフト三姉妹であった。
場面変わりここは屋敷の中庭。
夜空に輝く無数の星を眺めるのはヨネシゲの妻ソフィアと息子のルイス、そして執事のエリックだ。
「多くの犠牲が出てしまいました…もっと僕に力があれば…」
ルイスが悔しさを滲ませながらそう言うとエリックが彼を励ます。
「いえ…ルイス様は北アライバに到着してからも負傷者の救護にあたってました。ご自身の体調が優れないにも関わらず。とてもご立派でした!」
「でも…」
できることなら父ヨネシゲやクラフト三姉妹の様に海賊たちを蹴散らして民たちを守りたかった。ルイスは病弱で非力な自分の体に苛立ちを覚えていた。するとソフィアが口を開く。
「初めから強い人なんて居ません。あなたの父も努力して強くなりました。あなたは確かに病弱ではありますが、強くなる方法は色々とあります。その方法を探すのがあなたの課題ですよ。」
母ソフィアのアドバイスにルイスは納得した様子だ。知らず知らずのうちに自分が弱いのは病弱な体のせいだと決めつけていた。しかし、それは言い訳に過ぎないとソフィアは言うのだ。
「母上…アドバイスありがとうございます。最初から体のせいにしていては何も始まりませんよね。僕、強くなれるよう頑張ります!」
探せば強くなれる方法がある。ルイスはその方法を見つけようと意気込みを見せた。そんなルイスを見てソフィアは優しい笑みを浮かべた。
「あれ?エリックは?」
ルイスが気が付くと先程まで側に居たエリックが姿を消していた。
「エリックも忙しいですから、きっとお仕事に戻られたんですよ。」
「そうですよね…」
ソフィアの言葉に納得した様子のルイスだ。そしてエリックはと言うと自室に戻って何やら独り言を話してる様子だ。
「ルイス様…あなたは強くなる必要なんて一つもありませんよ。存在してるだけで意味があるのですから…何故なら…」
エリックは王族に関する本読みながら不気味な笑みを浮かべ独り言を続けていた…
そしてここはヨネシゲの自室。
部屋ではヨネシゲとユータが会話を交わしていた。
「ユータが本当に相棒で良かったよ!」
「ヨネさん、今更なんですか…」
突然のヨネシゲの言葉にユータは照れた様子だ。そしてユータが今後について語る。
「俺、ヨネさんの作ったこの世界が好きです!これからも皆を守っていきたいと思ってます!ウオタミさんからもそう託されました!」
最初はよくわからない世界に迷い込んだと思っていた。しかし、このヨネシゲの空想世界で過ごすうちに、そこで生きる様々な人々と触れ合ってきた。笑い、泣き、怒り、悲しみ…様々な感情を共有してきた。そんなヨネシゲの空想世界に自分の存在を見出だし始めていたユータ。この世界が自分にとっての本当の居場所だと感じるようになっていたのだ。
「マッチャンも仲間に加わったし、明日から忙しくなりそうですね!」
張り切っていたユータにヨネシゲの口から意外な言葉が出てきた。
「駄目だ…」
「え?」
「お前は元居た世界に帰らなければならない!」
「え、だってヨネさんさっき…!!」
「帰るんだ!」
突然のヨネシゲの言葉にユータは言葉を失う。先程ヨネシゲは“ユータが本当に相棒で良かった”と言ったばかりだ。それなのに帰れとは何事だ?
ユータが混乱していると更に想像もしない出来事が起こる。突然ユータは白い光に包まれたかと思うと、自身の体が透け始めるのであった。
「何が起きてるんだ!?…ヨ、ヨネさん!!」
動揺してるユータにヨネシゲが静かに口を開く。
「すまん、ユータ。ガソリンと相談してお前には元居た世界に帰ってもらうことにした。」
「えっ!?ど、どうして!?」
ヨネシゲ突然の衝撃的な告白にユータの頭は真っ白になる。
「これ以上、お前を俺の茶番劇に付け合わせ危険な目に遭わす訳にはいかない…」
「今更何を言ってるんですか!?」
「勝手なことだとわかっている…許してくれ…」
「本当にヨネさんは勝手だ!!」
「ドンマイ!」
「!!」
「ユータ…本当にありがとう…」
「ヨネさん!待ってくれ!」
「お前の事は忘れない…だからユータも俺の事を……」
「ヨネさ~んっ!!」
白い光によって徐々に視界を奪われてゆくユータ。だがユータに微笑みかけるヨネシゲの姿は最後の最後まで確認できた。そしてその微笑みは今までで一番優しいものであった。
「起きろ……」
「ん?」
「ユータ起きろ!!」
ユータは何者かに起こされ目を覚ます。
ユータが寝ぼけた様子で辺りを見回すとそこは見覚えのある食堂であった。
「おいおい……唐揚げ定食もこんなに残しちまって…」
「せ、先輩?」
ユータを起こしていた者の正体は現実世界でユータが働く工場に勤務している同じ部署の先輩だった。
「何寝ぼけてるんだ…?もう昼休みは終わってるぞ!早く持ち場に戻れ…」
先輩は呆れた様子でユータを叱りつける。
ユータはハッとする。
自分は先程までヨネシゲの空想世界に居たはずだ。と言うことは本当に現実世界に戻ってしまったのか!?
ユータは辺りを見回すがそこにヨネシゲの姿はなかった。
「先輩…ヨネさんは?」
「はぁ?誰だそれ?」
「ヨネさんですよ!あのお喋り大好きな!ヨネシゲ・クラフトさんです!」
「お前…まだ寝ぼけてるのか?そんな奴この工場には働いてないよ…」
「そ、そんな…」
なんとこの工場にヨネシゲと言う男は働いていないと言うのだ。そんなはずはない。ユータが先輩に何度も説明するも答えは同じだった。やがて先輩は心底呆れた様子で持ち場へと戻っていった。ユータは呆然とその場に立ち尽くす。
「そんなはずは…俺は確かにヨネさんとここで働いていた!それに…昼飯だって…!」
ユータは自分が座っていた席の隣を見ると、そこにはヨネシゲが食べ残したであろうしょうが焼き定食が置かれていた。
(間違いない!ヨネさんはこの工場に絶対居る!先輩は嘘をついているだけだ!)
ユータは持ち場には戻らずロッカールームへ向かって走り出す。
「嘘だっ!!」
ユータは自分の目を疑っていた。
何故ならヨネシゲが使っていたロッカーには別の人物の名前が表示されていた。全てのロッカーを確認したがヨネシゲの名前を発見することはできなかった。
その後も点呼簿やタイムカードを確認したがヨネシゲの名前はどこにも記されていなかった。
勤務そっちのけで工場内を徘徊するユータ。次の日も次の日も同じ事を繰り返していた。
普段から勤務態度が真面目なユータであったが流石に工場長から大目玉を食らうことになった。その後もユータは工場内を徘徊したり奇妙な発言を繰り返したりと同僚たちから変人扱いされ避けられるようになってしまったのだ…
「ヨネさんは絶対に居る!絶対に居るんだ…!いつか必ず、またヨネさんと…!」
しかし、ユータがどんなに探してもヨネシゲ・クラフトが姿を現すことはなかった。
それから20年後…
ここはユータが勤務する工場にある食堂だ。
本来であれば楽しいはずの昼食の時間だが、とある新入社員が災難に見舞われていた…
「うぅ…す、睡魔が…」
「するとさぁ、一匹の犬がやって来てさぁ…」
「も、もう、駄目です…ユータさん…少し…寝かせてください…」
「それでな、ヨネさんがさぁ……!!」
繰り返される記憶……
おわり…