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ヨネシゲの記憶  作者: 豊田楽太郎
3章 海からの悪夢
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第71話 救出成功

 ついにマロウータン海賊団から副領主テツを救出することに成功した。それはマロウータンの隙をついた一瞬の出来事であった。

 ヨネシゲたちは救出されたテツの元へ駆け寄る。

 恐らく海賊たちから拷問を受けていたのだろう、テツは血だらけの状態でぐったりしており、マックスに抱えられていた。

 まるで死体のような状態のテツにヨネシゲが必死に声を掛ける。


「テツ!テツ!しっかりしろ!」


 ヨネシゲはそう言いながらテツの体を揺さぶった。しかしあまりに激しく揺さぶるものだから、ユータがヨネシゲに落ち着くように声を掛ける。


「ヨネさん!落ち着いてください!そんなに強く揺さぶったらテツさんが……!」


「おっ、そ、そうだな!」


 ユータの声にヨネシゲは慌てた様子でテツから手を離した。するとその直後、テツが反応を見せる。それを見たヨネシゲがテツにすかさず声を掛ける


「テツ!しっかりするんだ!」


「ヨ、ヨネシゲ様……私なら、大丈夫ですよ。」


 テツはかすれた声でそう言いながら微笑んで見せた。それを見たヨネシゲたちからは安堵の笑みが溢れる。だがその様子を快く思っていない者が居た。

 そう、マロウータンである。


「ウッホオォッ!!喜ぶのはまだ早いぞ!!お前ら全員、細かく引き裂いて魚の餌にしてやるゾッ!!」


 マロウータンは怒り狂った様子で顔を真っ赤にしていた。それは白塗りにされた顔でもわかるほどであった。

 マロウータンは剣を振り回しながらヨネシゲたちに近付いていく。その彼に続くようにキャロルや海賊の男達が続いていく。

 その様子を見たヨネシゲも怒り心頭の様子だ。


「人が喜んでいると言うのに、水を差すんじゃねぇよっ!」


 ヨネシゲはそう言うと近付いてくるマロウータンたちの前に仁王立ちする。そしてヨネシゲの背後にはユータ、マックス、マッチャン、ゴリキッド、ジョーソンにマッチャン一家四人衆、そしてナミエや漁師達も仁王立ちしマロウータン海賊団と退治するのであった。


「俺たちを怒らすとどうなるか教えてやらねぇとな!」


 ヨネシゲはそう言いながら指を鳴らしていた。

 そしてマロウータンは足を止めると不気味な笑みを浮かべる。


「それはこちらの台詞。命乞いしてももう遅いからな……!」


 マロウータンはそう言う両腕を大きく広げ叫び始めた。


「ウホッ!!出でよっ!!海の悪魔っ!!」


「!?」


 マロウータンの声を合図に海面から巨大な水しぶきが上がった。


 一体、何が起きようというのだろうか!?




つづく……

豊田楽太郎です。

今年も宜しくお願い致しますm(__)m


長期間更新をお休みしてしまい、楽しみにしてくださった皆様には大変ご迷惑をお掛けしました。


更新スピードは遅いですが、少しずつ執筆を再開していきます。


今後とも応援していただけますと幸いです。

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