第44話 置き手紙
ここはマロウータン海賊団によって襲撃されているヨネフト地区西の村“西ヨネフト”
村人たち安否確認等を行うためヨネシゲ率いる調査隊は西ヨネフトに到着。
そこで最初に見たものとは、何者かに攻撃を受け負傷した海賊の戦闘員たちが倒れた姿であった。
しかしこれが、先に到着しているはずのマックスとリタの仕業であれば手緩い対応だ。
相手は残虐非道な海賊。
生かしておけば民たちに危険が及ぶ可能性が高く、場合によっては自分たちにとって不利な状況を作ってしまうことになる。
元軍人と元保安官の二人であれば、この海賊たちの息の根を止めていくことであろう。
そうなると、他にこの海賊たちと戦闘になった者がいると言うことか?
だが、今は詮索している暇などない。
まずは民たち安否確認を行うのが最優先。
逃げ遅れた民が居るなら避難をさせつつ護衛しなくてはならない。
そのためには情報収集が必要であるが、今無闇に村を彷徨くのは危険だ。
そこでクラフト兵の提案により、副領主テツの屋敷に向かうことになった。
テツはこの西ヨネフトの責任者であり、民を捨て我先に逃げるような男ではない。
彼の屋敷に行けば何らかの情報を入手できる可能性がある。
そう考えたヨネシゲ一同はテツの屋敷に向かっていた。
テツの屋敷は村の中心部からやや北寄りに位置する。
東側出入口からテツの屋敷までは、ヨネシゲたちが走るスピードだと約十数分程の道のりだ。
テツの屋敷まであともう少しという所で、再び倒れた海賊の戦闘員たちの姿が見えてきた。
しかし、今回は先程とは状況は違っていた。
倒れている海賊たちは全員殺害されていたのだ。
先程の東側出入口付近で倒れていた海賊たちは殴られたり蹴られたりと打撃による攻撃で負傷したように窺えた。
しかし、今回は急所を一撃でつかれていた。
それは素人目でも理解できるものであった。
ヨネシゲたちの結論は先程とは別の者がこの海賊団と戦った違いないと判断。
そして、こんなことができるのはあの二人しかいない。
だとしたらマックスとリタもテツの屋敷を目指していた可能性もある。
ヨネシゲたちは海賊たちの亡骸を横目にしてテツの屋敷へ急行するのであった。
ここはヨネフト村からアライバ村へ向かう田舎道。
広い草原の中をあまり舗装もされていない一本の細長い道が南北に延びている。
一応これでも、ヨネフト街道と呼ばれる王国公認の幹線道路だ。
ヨネフト村から避難を開始してから一時間が過ぎたであろうか。
ヨネフト村からアライバ村までは歩いて1時間半~2時間程の距離。
但し、足腰が弱い者や体が弱い者であるとそれ以上の時間を要する。
それはこの緊急避難も例外ではなかった。
ヨネフト村に住む高齢者も決して少なくはない。
若者と比べるとどうしても遅れをとってしまい、中間地点付近をやっと通過したところだ。
そんな村人たちを最後尾で護衛するのはクラフト姉妹の次女レイラだ。
長女メアリーは一足先にアライバ村入りしており、避難する上で重要な通過地点を抑えていた。
このアライバ村をマロウータン海賊団に制圧されてしまったら避難者たちは逃げ場をなくしてしまうからだ。
レイラや護衛のクラフト兵たちは高齢者を気遣いながらゆっくりと前進していくが、内心かなりの焦りを見せていた。
一刻も早くアライバ村を通過したい。
ヨネフト港から海賊は撤退したが、いつ再来するかわからない。
奴等は計算高い海賊でもあるため、撤退するふりをして戻ってくることも考えられる。
それだけではない、西ヨネフト側からも海賊が上陸している可能性も考えられる。
実際すでに上陸しているのだが、西ヨネフトと連絡がとれない今、その事をレイラは知らない。
この先、アライバ村の手前にはこのヨネフト街道と西ヨネフトからの南コーケン街道が合流する地点がある。
下手をすれば内陸部へ進軍してきた海賊たちと鉢合わせになる可能性もある。
もし海賊と戦闘となれば当然その火の粉が避難者たちに降りかかる。
それだけは何としても避けたい。
(急がねば…!)
そう思うレイラであったが、今のスピードが精一杯であるのが現状。
お年寄りが一生懸命避難してることは十分理解している。
(落ち着くのよ…!私が焦りを見せたらダメ!)
逸る気持ちを抑えてレイラは護衛しつつ、ゆっくりと北上していくのであった。
実は、更に遅れをとっている集団があった。
それは、このヨネフト地区を治める領主家であるクラフト家の人々だ。
ヨネシゲの妻ソフィアにその息子ルイス、執事のエリックと使用人たち十数名の集団である。
レイラたちの最後尾を追うようにヨネフト街道を北上していた。
そしてレイラたちはクラフト家の人々がまだ自分たちの後方を移動してることは把握していなかった。
何故ここまで遅れてしまったのかと言うと、使用人である老婆が屋敷を出る直前に転んで怪我をしてしまい自力で歩けなくなってしまったのが理由の一つ。
「奥様、申し訳ございません…。あなたもすまないね…」
「捻挫で済んで良かったではありませんか。あまり気にしてはいけませんよ。」
「奥様の言う通りだぜ!気にすんな婆さん!」
ソフィアと使用人である料理長に励まされ涙ぐむ使用人の老婆。
軽い応急処置を行った後、料理長が彼女を背負うことでこの問題は解決した。
しかし、遅れの原因はもう一つあった。
それは、病弱体質であるルイスだ。
彼は屋敷の周辺を散歩するくらいの運動は行うが、それ以上の運動は医者から禁じられている。
当然普段から走るような場面もなく、体力も全然ない。
そんな彼にいきなり峠越えの避難をしろと言うのも酷なものだ。
それどころかヨネフト村を出て少しした所で既に息を切らしている。
気付けばルイスは一番最後尾だ。
そんな彼の横にはソフィアとエリックが寄り添っていた。
前を歩く使用人たちもルイスの歩調に合わせているのであった。
そんな周りの皆を見てルイスは申し訳なさそうに謝る。
「皆さん、申し訳ありません。ですけど、僕のことは気にしないでいいので先に行って下さい…」
ルイスはそう言ったが、彼の事を置いていけるはずなどない。
ルイスもまた、ヨネシゲやクラフト三姉妹同様に使用人たちが尊敬の眼差しを送る存在だ。
貴族や領主の長子となれば、使用人たちに横柄な態度をとったり雑に扱ったりする者が大半だ。
しかし、彼はそういうことは一切行わない。
人を見下すことをせず、同じ目線で親切に接してくれる。
また、使用人たちが言わずしても必要な物や環境を用意してくれたり、少々お馬鹿なヨネシゲやクラフト三姉妹には相談できない事も彼には話せる。
使用人たちからの人望は厚く頼りにされている存在なのだ。
「何をおっしゃいますか、私共はどこまでもお供しますぞ!」
「ルイス様は我々が命に代えてもお守り致します!」
使用人たちの言葉にルイスは感激した様子だ。
しかし、今はそんな余裕などない。
するとエリックは突然ルイスの前で背を向けしゃがみ込むと自分の背の上に乗るようルイスに促す。
「ルイス様は私達にとって居なくてはならない存在。皆の気持ちに答えるためにもここはスピードアップしましょう…!」
「わかりました…」
ルイスがエリックの要求通り大人しく背負われると一同足早に移動を始める。
そして、彼らにも刻々と危険が迫っているのであった。
その頃、ヨネシゲたちはテツ屋敷の前に到着していた。
石造り2階建てのそれなりに立派な建物だ。
屋敷の大きさは6世帯入居できるファミリー層向けアパートと言ったところか。
庭はあるものの、副領主の庭にしてはそこまでは広くはない。
学校にある平均的な中庭程度の大きさか。
到着後、クラフト兵たちが屋敷の外周を確認するが、建物に目立った外傷はない。
その他、異常があると言えば、庭で倒れている海賊たちの亡骸くらいだろうか。
いよいよ屋敷に突入と言う場面。
だが、まだ中に敵がいるかもしれない…
一同最大限の警戒しつつ屋敷の扉の前に集まる。
クラフト兵が先陣を切り扉を開けようとしたその時、なんと扉が勝手に開くではないか!?
ヨネシゲたちに緊張が走る。
一同身構えていると、中から現れたのは皆が良く知る人物たちであった。
「リタ姉さん!マックス!」
「ヨ、ヨネシゲ…!?」
「シゲちゃん!それにみんな!どうしてここに!?」
中から現れたのはマックスとリタであった。
やはりこの二人もテツの屋敷を訪れていたそうだ。
ヨネシゲはリタにここへ来た理由を問われたが、それより先に民たちの安否はどうなってるのかと彼女に聞き返す。
「そうね、たった今手に入れた情報があるの」
「たった今って…どうやって?」
するとリタはヨネシゲに1枚の紙切れを手渡した。
「姉さん、これは?」
「テツの置き手紙よ!」
リタが手渡した紙切れとは、副領主テツが残した置き手紙であった。
ヨネシゲは早速置き手紙に目を通す。
そしてヨネシゲは皆にも聞こえるように置き手紙の内容を読み上げる。
書かれていた内容は下記の通りだ。
救援に来た皆様へ
西ヨネフトの今現在の状況をメモ書きしたので、もし読んでいたら参考にしてほしい。
①民は全員、ヨネの細道経由で避難してもらっている。後方からの護衛をお願いしたい。
②海賊たちを引き付ける囮役として、ジェツェモン方面隊長が南コーケン街道経由でアライバ村方面へと移動している。但し、海賊を引き付けられるのも時間の問題だ。
③南コーケン街道から進軍してきた海賊対策として保安局には保安隊の派遣を要請した。幸いにも北アライバに常駐してる部隊が居るのでそちらの部隊が急行する模様。但し、時間を要するに可能性あり。
④私は海賊たちに撤退してもらうよう直接交渉する。
⑤今最優先すべきなのは民たちの命、そして君たちの命。間違っても私を救出する様なことはしてはいけません。西ヨネフトの民たちを宜しくお願い致します。
副領主 テツ
ヨネシゲが置き手紙を読み終えると一同険しい表情を見せる。
この置き手紙を読む限り、民たちは現在北アライバへ向けて移動中。
その民たちは南コーケン街道を使用せず、ヨネフト林道、通称“ヨネの細道”と呼ばれる林道を使って避難してるようだ。
ヨネの細道とは西ヨネフトの西側からアライバ峠へ抜けることができる林道であり、南コーケン街道が整備される前は北アライバとコーケン方面の間を行き来するのに無くてはならない道であった。
現在では人通りもめっきりと少なくなった。
ちなみに冬場は雪で道路状態が悪くなると言う理由で封鎖されている。
ただ単に北アライバへの移動のためだけに利用するにはこの道は適さない。
遠回りだし、整備されたアライバ峠と比べてこちらは起伏が激しく道も荒れ放題だ。
しかし、今回は海賊から逃げるための避難。
敵から姿をくらましながら逃げるにはうってつけの道だ。
ましてや、海賊がわざわざこの道を選ぶとは思えない。
そして万が一海賊がこの道を選ばないために、クラフト家民兵軍の西ヨネフト方面隊長である“ジェツェモン”と言う男が囮として海賊たちを引き付け南コーケン街道を北上してるそうだ。
とはいえ海賊を引き付けられるのも時間の問題である。
街道を北上し続ければアライバ村にいずれは到着してしまい、下手をすればヨネフト村から避難途中の民たちと遭遇してしまう可能性が高い。
そこで、テツは保安局に保安隊の派遣を要請。
海賊をこれ以上内陸に入れないよう手を打った訳だ。
ちょうど北アライバに保安隊が常駐していたため、部隊を急行させるとの返答を貰ったそうだが、北アライバからアライバ村までは早くても2時間以上はかかるであろう。
これだけでもテツは十分副領主としての役目を果たした。
しかし、あろうことかテツはマロウータン海賊団に撤退してもらうべく敵の陣中へ直接交渉しに言ったというのだ。
そして、自分の事は助けなくていいと付け加えられたいた。
テツの覚悟が窺える。
「私はヨネの細道へ向かうわ!民たちの護衛を行う!」
「頼むよ、姉さん…」
リタは避難中の民たちの後を追い護衛に当たるそうだ。
続けてマックスが自分の行き先をヨネシゲたちに伝える。
「これ以上海賊を村に入れる訳にはいかねえ。俺は港に行って海賊を追い払う!あわよくばテツを救出する!」
マックスは意外な事を口にした。
テツの置き手紙を読む限り、ここはリタと一緒に民の後を追うか、南コーケン街道を北上している海賊を後方から撃退するかだ。
間違っても自分のことを助けに来ないでほしいとテツは念押ししていた。
「マックス!打ち合わせと違うじゃない!」
マックスが突然口にした内容にリタが声を荒げる。
どうやら、当初の二人の打ち合わせではマックスはやはり、街道を北上する予定だったそうだ。
マックスは急遽予定を変更した訳だがその理由を説明する。
「ヨネシゲ達が来てくれたからな。街道の北上は特殊部隊に任せた。やはり敵は根から絶たねばならない。港の海賊たちは俺が一掃してやる。それに、テツを見捨てることはできん…!」
ヨネシゲ達がこの場に来たことにより状況が変わったと話すマックス。
マックスは5名居る特殊部隊のクラフト兵には直ちに南コーケン街道を北上するように指示した。
指示を受けたクラフト兵は早速南コーケン街道へ向けて出発した。
「マックス!勝手に指示を出したりして!こっちだって人手が必要よ!」
好き勝手に指示を出すマックスに怒り心頭のリタ。
それにリタも人手が欲しいところであった。
そうなるとヨネシゲ達を連れていく他ない。
「シゲちゃんたち!私と一緒に行くわよ!」
「ああ、わかった…」
リタに一緒に行動するよう誘われるヨネシゲであったが、本心はマックスと行動したい。
だが今はそんな事を言っている場合ではないし、リタとマックスに止められるのがオチだ。
マッチャンの件ではメアリーたちの忠告を無視したがために痛い目にあった。
今回は大人しく姉の言うことを聞こう。
そう決めたヨネシゲであったが、これまたマックスが意外なことを言い出した。
「ヨネシゲ、お前は俺と来い!」
「マックス…!?」
「お前の考えていることくらいわかるさ。俺が連れていこうとしてる時に限って姉御さんの言うことを聞きやがって…」
マックスには全てお見通しのようだ。
ヨネシゲの事だから“俺はマックスと一緒に行く!”と言い出して聞かないと思っていたので最初からヨネシゲを連れていくと決めていた。
ところが今日に限って姉の言うことを大人しく聞いていたヨネシゲであったのだ。
でも、マックスが付いて来て良いと言うのならば…
「姉さん、すまない!やっぱり俺はマックスと行く!」
「しょうがないわね。まあ、大方予想はしてたけど…」
リタの許しを得てヨネシゲはマックスと同行することを許された。
「マックスさん、あの…」
それと忘れてはいけないユータ。
ユータも恩師であるマックスと付いていきたい。
それにこれ以上の海賊の侵入を食い止める事ができれば被害を最小限に抑えることができる。
その事が、ウオタミがユータに託した“もっと多くの人を守ってあげてくれ”と言う望みを叶えることに繋がる。
そう考えたユータはマックスに自分も連れて行ってほしいと伝えようとするが、マックスの答えのほうが早かった。
「ユータ、お前も来い!」
「あ、ありがとうございます!」
どうやらユータの考えもマックスにはお見通しみたいだ。
そして、もう一人忘れてはいけない男、ゴリキッドがいる。
「坊主、お前も来るか?」
「いいのか?」
「ああ、顔と目が連れて行ってくれと言ってるぞ。俺はマックスだ、お前の名は?」
「俺はゴリキッド!ゴリキって読んでくれ!」
「そうか、ゴリキか。俺は厳しいぞ?それでも付いていけるか?」
「ああ、どこまでも付いて行くさ!」
意外とこのゴリキッド、マックスの受けが良いみたいだ。
「ゴリキちゃん、私と一緒に来ない?」
「いや、結構です…」
リタのお誘いをゴリキッドはキッパリ断るのであった。
「か弱い乙女を一人にするとは最低な男たちね!」
「あなたは恐竜を何体でも召喚できるでしょう?これで戦力は五分五分と言ったところか…」
ボケるリタにマックスがツッコミを入れる。
緊迫した状況ではあったが、和やか雰囲気となった。
しかし、それも一瞬のことであった。
「ウオタミさんの仇は絶対にとってやる!」
「…ウオタミどうしたんだ?」
「仇ってどういうことなの…?」
ゴリキッドが放った一言により、ユータとヨネシゲの表情が一気に曇る。
そのただならぬ雰囲気と不吉な言葉を聞いたマックスとリタは、その発言の真意を3人に問い詰める。
そう、2人はまだ知らない…
幼馴染であるウオタミの死を…!
ここは西ヨネフト北側の外れ、南コーケン街道の道中。
一人の兵士が北へ向かってゆっくりと歩いていた。
「何とか海賊を引き付ける事に成功したようじゃ…」
「だが、ワシの逃げ足が速すぎて海賊たちを引き離してしまったようじゃ…」
「だからこうしてゆっくり歩いてると言う訳じゃ。そろそろ奴らも追い付く頃であろう…」
この男の名は“ジェツェモン”。
クラフト家民兵軍の西ヨネフト方面隊長である。
彼は海賊の軍勢を引き付ける囮役を買って出た。
そんな勇敢な男であるが、御年なんと75歳。
腰を丸め杖をつきながら歩いているが、まだまだ現役の男である。
そして、先程から独り言を話しているように思えるが、ちゃんと彼には話相手がいるのだ。
ジェツェモンの足元に寄り添うように歩いているのは、彼の愛猫“チャッピー”だ。
キジトラ模様のメスの猫である。
チャッピーはジェツェモンの言葉にニャーと答えるだけであるが、その鳴き声を聞くたびにジェツェモンは幸せなそうな表情を見せる。
「お主は本当にうい奴じゃのう…!」
「ニャー!」
そんなやり取りをしているジェツェモンたちであったが、突然背後から男たちの怒号が聞こえてきた。
「おお、来おったか…!」
ジェツェモンが後ろを振り返ると数え切れない程のマロウータン海賊団の戦闘員がすぐ側まで迫ってきていた。
すると海賊戦闘員は怒号を上げながら突然機関銃をこちらに向かって連射してくるのであった。
「おお、こりゃ、か弱い老人と猫にあんな物騒な武器を使ってくるとは…お仕置きが必要じゃな。チャッピー!」
ジェツェモンがそう言った後にチャッピーの名を呼ぶ。
するとチャッピーは機関銃を撃ち放ってくる海賊たちの方へゆっくりと歩き始める。
するとチャッピーは強烈な光に包まれる。
あまりの眩しさに海賊たち手や腕で目を覆う。
しばらくするとその眩しさも収まり、海賊たちはゆっくりと目を開ける。
すると目の前に居たのは、猫ではなく恐ろしく大きい化け物であった…!
「チャッピー、彼らを懲らしめてあげなさい!ご褒美のおやつはシュールでいいかな?」
「ニャーハッハッハッ!!」
「さてさて、ワシもひと暴れするかのう…!」
海賊絶体絶命…!?
つづく…
お世話になってます、豊田楽太郎です。
お待たせ致しました。
毎度、ヨネシゲの記憶を読んでいただきありがとうごさいます。
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