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ヨネシゲの記憶  作者: 豊田楽太郎
3章 海からの悪夢
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第37話 弱いものいじめは許さない!

突如としてヨネフト港に姿を現したマロウータン海賊団。

世界各国が恐れる冷酷非道な海賊がヨネフト地区に牙を剥く。

上陸を果たしたマロウータン海賊団の軍勢は港を制圧して、ヨネフト村の中心部へと進軍していた。

一方、そのマロウータン海賊団の進軍を食い止めるべく、クラフト三姉妹の次女レイラが民兵軍の精鋭を引き連れ港の方へ向かっていた。

レイラたちが港の手前まで近付くと、見慣れ人物たちがこちらに向かって走ってきた。

その人物たちとは、ヨネフト村で漁を営む漁師たちであった。


「アナタたち!無事だったのね!?」


特に負傷した様子もない漁師たちの姿を見てレイラは胸を撫で下ろす。

漁師たちもレイラとクラフト兵の姿を見て安心したのか笑みを浮かべていた。

しかし、安心するのはまだ早い。

マロウータン海賊団の軍勢は村を目指してこちらに向かってきている。

漁師たちには直ちにヨネフト村から避難してもらわなければならない。

レイラは漁師たちに村の中心部を経由してアライバ村に避難するよう指示。

村の中心部を経由すればメアリーたちやクラフト兵と合流できるからだ。

そんな中、一部の漁師たちがある異変に気付く。


「ウオタミさんたちが居ないぞ!?」


実はこの漁師たち、港で混乱していた人々を避難誘導していた誘導班の最終組。

そして、最終組の中にはウオタミ、ユータ、クレアの3人も混ざっていた。

港に誰も残っていないことを確認して彼らは避難を開始した。

しかし、居るはずの3人の姿がない。

確かに一緒に避難してきたはずなのに…

予想外のことに漁師たちからどよめきが起こる。

その漁師たちの様子を見てレイラの顔が青ざめる。

何か理由があって港に残っているに違いない。

だとしても今頃港は既に海賊に制圧されているはず。

そうなると彼らの命が危ない。

いや、もしかしたらもう…

最悪のシナリオがレイラの頭に浮かぶ。


その時…


港の方から男たち雄叫びが聞こえてきた。

一同、声がした方向へ目を向ける。

彼らの目に飛び込んできたのは、武装したマロウータン海賊団の軍勢であった。

海賊たちもこちらの存在に気付くと怒号をあげながら急接近してくる。

海賊たちの迫力に漁師たちは恐れをなし後退りする。

そんな漁師たちを守るが如く前に出たのはレイラとクラフト兵の精鋭で編成した特殊部隊。

クラフト兵の特殊部隊はマックスやクラフト三姉妹が実施する過酷な訓練を受け、それを突破した猛者たち。

ずば抜けた身体能力の他、特殊能力も使うことができるのだ。

戦闘モードに入るレイラとクラフト兵たち。


「ここは私たちに任せて、アナタたちは早く逃げなさい!」


レイラは漁師たちに早く逃げるよう促した。


「は、はい!…ご武運を!」


漁師たちはこの場をレイラたちに任せて足早に避難していった。


漁師たちが避難したことを見届けるレイラ。

そして彼女の目の前ではマロウータン海賊団の軍勢が壁を作っていた。


「俺たちゃマロウータン海賊団!残念だが、お前たちはここで死んでもらう!」


海賊たちはレイラたちに持っていた銃器を構える。

何の理由もなしに殺されなきゃいけないとは…訳のわからない話だ。

しかし、そう簡単に殺られる訳にはいかない。

ここで海賊を食い止めなければ民たちに危険が及ぶ可能性が非常に高くなる。


そもそも…


彼らではレイラを倒すことはできない…!




「うぎぁあぁぁぁっ!!」


突然悲鳴をあげた海賊の男。

一同その男に視線を向ける。

その光景を見た他の海賊たちは悲鳴の主から後退りしていく。

その光景とは…

いつ発生したかわからない巨大な氷柱が地面から突き出ていた。

その氷柱は大木の様な太さで高さは4~5メートルはあるであろうか。

そして、先端が尖った氷柱は、男の鎧を突き破り腹の中心部から背中へと貫通していた。

氷柱の先端部で刺さっている男は脱力しており、体からぶら下がっている四肢が北風で靡いていた。

透き通った美しい氷柱の先端からは真っ赤な血液が滴り落ちていき、地面から発生した氷柱の根元には血溜まりができていた。

衝撃的な光景に残虐的なマロウータン海賊団の男たちも静まり返る。

静まり返ったところで、レイラが海賊たちに自分の名をドスの効いた声で名乗り始める。


「私は元グレート王国軍将校、レイラ・クラフトよ…」


「こ、こいつが、冷酷レイラ…!」


レイラの名を聞いた海賊たちは顔が強張る。

この氷柱を発生させたのは、元グレート王国軍の将校として名を馳せていたレイラ。

冷酷レイラの異名で知られていた。

ましてや、このマロウータン海賊団。

レイラたちが率いるグレート王国軍に完膚なきまでに叩きのめされた過去がある。

当時を知らない若い海賊の戦闘員も彼女たちの名は幹部たちから嫌になるほど聞かされていた。

知らないはずなどない。

レイラの名を聞いて固まっている海賊たちに再び悲劇が起きる。

今度は複数名の男の悲鳴が聞こえてきた。

頭上を見上げてみると、何人もの海賊たちが地面から突き出てきた複数の氷柱で串刺しにされていた。

更にクラフト兵たちが追い討ちをかける。

特殊能力を使い火炎放射を浴びせたり電撃を放ったりと容赦ない攻撃を海賊たちに浴びせる。


「くそっ!退けっ!退けっ!!」


ヨネフト村に侵入した海賊たちであったが、レイラたちの攻撃に堪らず退却を始める。






ここは西ヨネフト付近の田舎道。

辺りには民家は建っておらず田園風景が広がっていた。

季節は冬であるが、この日は比較的気温が高く暖かな日差しが辺りを照らしており、風もなくポカポカとした陽気であった。

そんなのどかな田舎道で、ある男たちの集団が休息をとっていた。

その男たちは屈強な肉体を持ち強面揃い。

髪型はスキンヘッドにリーゼント、金髪モヒカンにちょんまげなど個性豊かである。

そんな近寄りがたい集団は、芝生の上に腰かけ弁当を食べたり、昼寝をする者、仲間同士で雑談を交わす者、新聞や漫画を読む者、野良猫とじゃれている者など思い思いの時間を過ごしているようだ。

この集団の中で一番体な大きな男は丸刈り頭と丸眼鏡が特徴的。

そして、男たちから“マッチャン”と言う名で呼ばれていた。

そう、この集団とは先程までアライバ峠のアジトを拠点にしていた盗賊“マッチャン一家”であった。

ヨネシゲとの戦いに敗れたマッチャンはアライバ峠から立ち去ることを決意した。

元々、このアライバ峠周辺はマッチャン一家が標的にしている悪徳貴族や悪徳資産家が少ない。

善人や貧乏人から盗みを働かないがモットーのマッチャン一家にとってこのアライバ峠周辺は仕事をするには条件が悪い。

その為、アライバ峠撤退は早いうちに検討していたのだが、ヨネシゲとの決闘、そしてリベンジ戦の影響で1ヶ月程長く滞在することとなってしまっていた。

しかし、リベンジ戦に訪れたヨネシゲと再開を果たしたためアライバ峠にこれ以上残る理由は無くなったのだ。

特に当てがあるわけではないのだが、次なる拠点を目指し西の方角へと移動している最中であった。

マッチャンは、芝生の上で大の字になりながら澄みきった青い空を見上げていた。

ボーッと空を見上げているマッチャンの所へ一人の男が近付いてきた。


「いつまでここで油売ってるつもりだ?」


「ジョーソンか。さっきので思いの外、体力使っちまってな。たまにはゆっくりするのも悪くねえだろ。」


マッチャンの側にやって来た男はこの盗賊団の副頭領ジョーソンであった。

マッチャンとは盗賊を始める前からの長年の付き合いであるジョーソン。

同じ村の出身で幼馴染である二人は信頼できる相棒であり親友だ。

この盗賊団の中で唯一マッチャンと対等に会話して意見できる男である。

そんなジョーソンがいつまで休憩してるのかとマッチャンに尋ねた。

かれこれ2時間以上この場に留まり続けている。

確かに急ぎの用ではないものの、今夜の寝床も探さなければない。

今日は春を思わせる陽気ではあるが、季節はまだ冬であるため当然日が暮れるのも早い。

冷え込む前に今夜の宿を探しておきたいところだ。

そんなジョーソンの意見にマッチャンはもう少しだけ休ませてほしいと言う。

先程のヨネシゲとの戦いで大幅に体力を消費してしまったからだ。

とはいえジョーソンもユータとの戦いで体力をかなり消費した。

ジョーソンも本音を言えばもう少し休みたいところ。

しかし、これ以上この場で時間を潰すのは反対であった。

ジョーソンはマッチャンにいい加減起きるよう言う。


「怠けてるんじゃねえよ、俺だって疲れてんだ。どうせ休むなら早いところ宿でも探して休もうぜ。」


「そんな急ぐことないだろ。西ヨネフトはすぐそこだ。今夜はそこで泊まろうぜ!」


マッチャンはそう言い起き上がる様子はなかった。

今夜はすぐ近くの西ヨネフトで泊まる考えを伝えると、目を瞑り昼寝を始めようとした。

頑固者のマッチャンにこれ以上何を言っても無駄だ。

長年マッチャンを側で見てきたジョーソンはその性格も熟知している。

ジョーソンは諦めた表情を見せると、自身も芝生の上で大の字になり始めた。

マッチャンは目を閉じていたが、聞こえてきた物音でジョーソンも芝生の上で横になったのがわかった。

するとマッチャンは横になったジョーソンに嫌味っぽく言葉をかける。


「ほら見ろ。お前も疲れてるんだろ?だったら大人しく寝てろ。」


「まあな。けど…早いところこのヨネフト地区から抜け出したい。嫌な予感がするんだ…」


マッチャンはてっきり自分の放った嫌味っぽい言葉にジョーソンは反論すると思った。

だが、そのようなことはなかった。

それに嫌な予感とはなんだ?

マッチャンがいつもと違うジョーソンの反応が気になり、閉じていた片方の目を開けジョーソンの様子を伺う。

ジョーソンは目を閉じ昼寝を始めようとしていた。

その様子を確認したマッチャンは更に声をかけることはせず、再び開けていた片方の目を閉じ昼寝を始めようとした。






静かな時が流れていく。

二人が眠りに落ちようとしたその時、遠くの方から男の叫び声が聞こえた。

マッチャンとジョーソンは何事かと体を起こす。

その叫び声にその場に居た全員が声のした方向に体を向ける。

すると叫びながら走ってくる一人の男がマッチャン一家の前に姿を現す。

マッチャンは現れた男の服装を見てあることに気付く。


「あれは、ヨネフトの民兵か…?」


「そうみたいだな。」


ジョーソンも男の服装には見に覚えがあった。

その正体は領主ヨネシゲに雇われヨネフト地区で治安維持等の任務を行うクラフト家民兵軍、通称クラフト兵だ。

叫びながら走って現れたクラフト兵はマッチャンたちの前で足を止めると、これまた大きな声で叫び始める。


「お前たち!何をしている!?早くここから逃げるんだ!!」


「逃げるってお前、一体どうしたんでい?」


突然クラフト兵から放たれた逃げろと言う言葉にマッチャンたちは理解できなかった。

するとクラフト兵はその理由をマッチャンたちに告げる。


「海賊だよ!マロウータンだ!このままでは皆殺しにされてしまう!もうダメだ…ヨネシゲ様、お助けをっ!!」


クラフト兵は酷く怯えた様子でそう言うと、ヨネシゲの名を叫びながらヨネフト村方面へと再び走り出していった。

恐らくヨネシゲに助けを求めに向かったのだろう。


「海賊だと。どうやら西ヨネフトが襲われてるみたいだ…」


ジョーソンがそう言うとマッチャンは静かに頷いた。

勘の良い二人は西ヨネフトがどの様な状況に陥っているかすぐに想像できた。

すると芝生の上に腰かけていたマッチャンは静かに立ち上がる。


「弱いものいじめはいけねえな…。そうだろ、野郎共?」


マッチャンの言葉に盗賊たちは雄叫びを上げ始める。


「やれやれだな…」


マッチャンの言葉にジョーソンは苦笑いを見せる。

田園風景が広がる静かな田舎道で勇ましい男たちの雄叫びがいつまでも響き渡っていた。








秘密の空間で、元空想の番人であるキラーの襲撃を受けているヨネシゲとガソリン。

ガソリンとキラーの戦闘は今なお続いており終わる気配がなかった。

しかし、お互い体力はかなり消費しているようで二人とも息を切らしながら睨み合っていた。

その様子を少し離れた場所でヨネシゲは見守っていた。


「急いでいると言うのに…このままじゃ埒が明かないわ!」


ガソリンは悔しそうな表情しながら焦りを見せる。

対するキラーは苦しそうな表情を見せるも不気味な笑みを浮かべていた。


「そうだな…確かに埒が明かねえな。」


キラーはそう言うとゆっくりとヨネシゲの方へ視線を向ける。

不気味な笑みで視線を自分の方へ向けてくるキラーにヨネシゲの顔は強張る。


(何て不気味な奴なんだ。こんな奴の相手をしてる暇ではない。このままじゃユータが…!)


ヨネシゲもガソリン同様焦りを見せていた。

そもそもこの秘密の空間を移動することになったのは、身の危険が迫るユータの元へ急行するため。

しかし、突然現れた自称死神と名乗る不気味な男に進路を妨害され、挙げ句の果てにユータが刺されてしまったとの情報をガソリンから告げられる。

こんなことなら自分の足で移動した方が早かったのでは?

ヨネシゲの顔は後悔と苛立ちからで怒りにも似た表情となっていた。

ヨネシゲはそんな表情を見せながらキラーを睨み付けた。

そのヨネシゲの態度にキラーは気に食わない様子だ。


「生意気な目で俺を見やがって…そんなに殺されたいか?」


キラーは相変わらず不気味な笑み浮かべながらヨネシゲにそう言い放った。

ヨネシゲを脅すつもりで言い放った言葉だったが、短気なヨネシゲには逆効果であった。


「生意気なのはお前だ!この無礼者!こっちは急いでるんだよ!いい加減にしろっ!」


ヨネシゲの怒りは爆発、キラーを怒鳴り散らす。


「よし、お前から先に消してやろう…」


キラーは持っていた巨大な鎌を振り上げてヨネシゲの元へと迫っていく。

その様子を見たガソリンはヨネシゲに向かって叫ぶ。


「逃げて、ヨネシゲ!」


しかし、ヨネシゲは逃げる様子もなく鬼の形相でキラーを睨み付けていた。

瞬く間にキラーはヨネシゲとの距離を縮めていく。

気付けば既にヨネシゲの目の前で巨大な鎌を振り上げているキラーの姿があった。

もう間に合わない…!

ガソリンはそう思った。

キラーが鎌を振り下ろそうとしたその瞬間、目にも留まらぬ速さでヨネシゲの右拳がキラーの腹部へとめり込んでいた。

ヨネシゲの繰り出したパンチはキラーが想像もしていなかったほど強烈なものであった。


「ま、まさか…これ程とは!?」


キラーは目と口を大きく開きながら驚愕した表情でそう言うと、その場に踞ってしまった。

怒りに身を任せて拳を放ったヨネシゲであったが、まさかここまでダメージを与えることができるとは思っていなかった。

ひょっとしたらコイツ、マッチャンより弱いかもしれない。

そうなればこっちのものだ!

今のヨネシゲにとって敵が強いか弱いかの判断基準はマッチャンだ。

少なくともマッチャンとは互角に張り合えた。

そして今目の前で踞っているキラーはマッチャンより手応えがなく感じ取れた。


「お前にはたっぷりとお仕置きしてやらないとな…!」


ヨネシゲはそう言うと踞っているキラーを見下した。

キラーはそんなヨネシゲを悔しそうな表情で見上げる。

そのキラーの口と鼻からは血が流れ出していた。

ヨネシゲの攻撃でよるものであろう。


ヨネシゲが調子に乗って次なる攻撃をキラーに浴びせようとした時、ガソリンによって腕を引かれる。

ガソリンによって引っ張られたヨネシゲはあっという間にキラーから引き離され、その距離が広がっていく。

この秘密の空間は無重力状態であり、小柄なガソリンの力でも重たいヨネシゲの体を軽々と引っ張る事ができる。

もっとも、この無重力な空間でガソリンたちの推進力が何なのか不明だ。

ここは常識では説明できない空間なのだ…


ガソリンはキラーと十分過ぎる距離をとると懐から謎の物体を取り出す。


「ガソリン…それは一体…?」


その謎の物体とは、黒と黄の虎柄でサッカーボール程の大きさの玉であった。

こんな大きな物をどうやって隠し持っていたか?

そこはガソリンミステリーなのだ。


「とっておきを見せてあげるわ!」


そう言うとガソリンは今なお踞っているキラー目掛けてその虎柄の玉を勢いよく投げ付けた。


「ガソリンボンバー!!」


ガソリンがそう叫んだ瞬間、虎柄の玉は大爆発を起こした。

その爆風でヨネシゲとガソリンは吹き飛ばされる。

ヨネシゲの腕をガソリンはしっかり掴んでいるため、二人は爆風によって引き離されることはなかった。

吹き飛ばされながらヨネシゲはガソリンに問う。


「あいつはどうなった!?」


「知らないけど、奴はあれくらいじゃ死なないわ。それよりも早く出口を探さないと!」


ガソリンの話だとキラーはあれくらいの攻撃では倒すことができないとのことだ。

それよりもガソリンは出口をすぐに見つけられるか心配をしていた。

どうやら、キラーによって秘密の空間は歪められてしまったらしい。

その影響で出口が予想もしない場所に移動してしまった可能性があると言うのだ。


「どうにかならないのか!?」


「ベストは尽くすわ…」


焦りの表情を見せるヨネシゲとガソリンはユータの元へ降り立つ為の出口を探しに秘密の空間をさ迷い続ける。






先程のガソリンボンバーを食らったキラー。

全身を覆っていた黒い布もボロボロになっており、顔には無数の傷を作っていた。

しかし、その表情は何かをやり遂げたかの様に晴れやかなものであった。


「ゼェ…ゼェ…ゼェ…多少の時間稼ぎにはなったな…!」


そう言うとキラーこれまでにないほど不気味な笑みを浮かべる。




キラーの目的とは?



そして、ヨネシゲは無事ユータと合流できるのか?




次回、ユータは忘れられない経験をする…



つづく…

豊田楽太郎です。

ヨネシゲの記憶を楽しみにしてる皆様、いつもありがとうございます。

今回も投稿が遅くなり申し訳ありません。

次回はもう少し早く投稿できるよう努力致します。

今後ともよろしくお願い致しますm(__)m

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