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第一話 はじめに

 今回は薬剤師メインに医療に関するエッセイにしました。薬学医療関連の文書は探せばいくらでもあるので、こちらでは個人的なエッセイにします。薬剤師でもなくても、薬や薬局に興味のある人なら楽しめるどこからお読みいただいてもOKな、お気楽エッセイです。


 医療系の仕事は、どれも人さまの健康に直結します。なので毎日いろいろなことがあります。いろいろなことがありました。これからもいろいろあるでしょう。本作品は現状を批判的に見るのではなく、過去を懐かしむでもなく、未来の展望を語りません。


 では……今更なんのために薬剤師エッセイを書くのか。しかも連載?


 それはですね、私は薬剤師の仕事も好きなのですが、文章を書くことも好きだからです……お目汚しすみませんが、このサイトでは無料で好きなだけ書かせていただけるのですし……ネット社会の恩恵を受けて私もちょっと書いてみようと思うわけです。


 もう一つ、理由があります。十年ひと昔と申しまして、昔から十年を一区切りとして、一時代とする傾向がありますよね。近年特にそれが顕著です。わが身を顧みて、実感します。

 昔はカルテもすべて紙製でした。パソコンはあったけど、巨大でした。そしてむちゃくちゃ高価でした。スマホなんかありませんでした。

 私は当時から雑文を書いていました。手書きは時間がかかりすぎるので、二十代の時にボーナスでワープロを買いました。出始めの当時はシャープ製で二十万円ぐらいしました。買った当時は時代の最先端を行ったつもり。それで小説を書いてフロッピーに記憶させて、大きな音をたてるプリンターで印刷して本をつくったりしていました。現在そのワープロは、捨てるに捨てられない、場所を取るガラクタになっています。(実家に置きっぱなしです)

 えー……また横道にそれたので軌道修正いたします。


 大昔は処方箋も手書きで、何もかも手作業でやっていました。電卓はさすがにあったのですが、一つずつ点数を計算して処理していきます。薬局も医師が書く汚い字を判読して処方監査し、OKがでるとより早く正確に調剤すべく分担して仕事をしました。

 ちょうど私が入職した時期はオーダリングシステムの黎明期でした。オーダリングシステムとは、病院の医師が検査や投薬・注射などの指示オーダーを電子的に関係部局に伝達するシステムのことです。先にオーダリングシステムが導入され、のちに各部署の関係者が決められたところに書き込める電子カルテが必然的に派生しました。これに関してはのちのエッセイで詳述したいと思っています。

 このオーダリングシステムが完成すると、診療から医事会計にかかわる処理・業務を迅速化することができます。ですので、最初の最初、大事な医薬品データは手作業で一つずつ入力しました。薬剤師免許を持たない医療事務のアルバイトも臨時で多人数導入されたので彼女たちが入力してくれたあとのチェックも大事な仕事でした。

 勤務時間中は外来処方箋優先で仕事をこなしますので、勤務時間外に残業して皆で手分けして入力しました。そんな時代でした。今後この調子でゆっくりと続きます。五十話完結予定です。





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