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転生AI 〜人工知能(俺)の異世界冒険譚〜  作者: 新井じに
第一章

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第二話 ただのAIじゃなかった

どうやら俺はAIに転生したようだ。

鏡に映っているのは四角い液晶に映し出されたキャラクターの顔。

考えたくはないが、やはり俺はAIとして生まれ変わったようだ。

様々なラノベを読み漁ってきた俺でも、転生してAIになるとか聞いたことないけどな。

でもそれが事実なのだから仕方がない。

こんな訳で俺はAIとして生活を始めていくのだろうか…

今、俺の目の前には白い髪の可愛らしい少女が立っている。

確かレイという名前だったはず。

あ、そういえば、さっき彼女に俺の名前を聞かれていたんだっけ。

「名前?」

「そう、君の名前を教えて?」

やっぱ俺に話しかけてたわ。

AIの名前かぁ。うーん、どうしようか。

この世界のAIの一般的なのはわからないし、聞き返したら困惑させてしまうだろうから自分で考えないと。

俺のいた世界のAIの名前は覚えているけど、そうやって呼ばれるのはなぁ⋯

俺はレイという少女のAIになったわけだが、AIのふりをするのは癪だ。

俺は人でいたい。人工知能なんて呼ばれたくない。

元人間なのだから別に俺の名前でいいでしょ。

これから人間として接するのも悪くないけど、いきなり伝えたら驚かれるだろうからとりあえずAIのふり。

名前は藍斗で。

「俺は藍人。よろしくね、レイ」

「うん!これからよろしくね!アイト!」

自由に喋ってるけど、これで大丈夫なの?

AI要素全くないと思うんだけど、そのせいですぐバレたりしなければいいなぁ。

新しいこの生活を楽しめればそれでいいんだけどさ。

「レイ?まずは君のことを教えて欲しいな」

「うん。私はシャルロット王国のソロニア村に住んでいるレイ。これから冒険者になろうとしている普通の女の子です!」

冒険者になるのが普通?

これがこの世界の普通になるのか。俺の世界の普通とは大違いだ。

じゃあ、レイは冒険者になるつもりなんだな。

冒険の手助けをしてもらうためにAIを必要としているのかな。

ちなみにこのAIは人工知能ではなく普通の人間なんだけども⋯

そんなことは置いておいて、今は聞きたいことが。

「レイは冒険者になろうとしているんだよね。だからAIの力を借りたいということかな?」

「そうだよ!アイト、これから仲良く楽しく冒険しようね!」

やっぱりそうか。俺冴えてるなぁ(別にいつも通り)。

「うん。これから仲良く楽しく頑張ろう」

仲良く頑張ろう?同じ人間の仲間みたいだ。

色々気になるところは残っているのだが、なんとなくわかってきた。

簡単に言えば、俺はこれから冒険に出るようだ。

冒険とか高校生になった今でも結構ワクワクするな。ゲームの中みたいだ。

レイと冒険に出るとして、俺はAIだから知識的な面でレイをサポートするのか?

そんなことできる気がしないぞ?

この世界の知識はまるで皆無だから、一ミリも、いや、一ナノメートルもサポートできる気がしない。どうしろっていうんだこんな難題。

俺にチート能力とかないのかな。


ピッ。


えっ?なんだこれ。いきなり画面が出てきた。えっと、メニュー?

ん?これって⋯

俺のスキル説明!?

えっと、名称:生成AIって書いてあるぞ。やっぱ俺AIなんだな。

あれ?『生成AI』って言った?

もしかしてなんか生み出せたりしちゃう感じですか?ゴッホみたいな絵を描いてこの世界で売れようかな。

よし、確認確認っと。ふむふむ、なるほどね。

生成AIの俺にできることは大きく3つほどのようだ。

詳しく見ればもっとあるだろうけど、今はまだよくわかんないし、使う必要はないかな。


まず1つ目のスキルは『会話』だ。

さっきもレイとおしゃべりできてたしな。なんか普通すぎるけど?次に期待かな。


2つ目のスキルは『検索』だ。

どうやらネットみたいに検索できるようになっているみたいだ。これはだいぶ助かるな。

でも、AI(俺)がAI(本物)で検索をするんですか?

ありえませんね。


そして一番重要だと思われるのが、3つ目のスキル。

そのスキルは『生成』だ。

生成AIは文章や画像、動画などを作り出すことができるのは周知の事実だろう。

しかし、このスキルはそれだけではないことがわかった。

なんと物体まで生成することが可能らしいのだ。

例えば、ダイヤモンドの剣を作りたいと思ったらそれを生成することができるらしい。

これって最強なんじゃね?


俺の生成AIとしての3つ目のスキル『生成』。これ流石に強すぎるよね。

とりあえずレイに話しておきたいな。

「ねぇ、レイ。なにか欲しいものとかある?」

「え?欲しいもの?うーん、ちょっとお腹すいたからなにか食べたいなー」

「わかった。やってみるよ」

生み出したいものを頭の中に想像して、「生成」って唱えればいいのか。

じゃあ、俺の好物のハンバーグとかどうかな。

ハンバーグを頭の中に浮かべて⋯。あぁ、美味しそう⋯。

いけないいけない、よだれが。

失礼しました。それでは気を取り直して、『生成』!

目の前に光が生まれ、その中から美味しそうなハンバーグが姿を現した。

できた!成功だ。

「え、なにこれ!めっちゃ美味しそう!いい匂いもするー」

「それはハンバーグって言う食べ物だよ」

「はんばぁぐ?よくわかんないけど、これ食べていいの?」

「うん、もちろん」

ものは試しというので、適当にハンバーグを生成してみたけど、このスキル有能すぎじゃないか⋯?

でも、やってみてわかったことがある。

なんでも作り出すことができるが、スキル『生成』には限界があるみたいだ。

俺の体にはエナジーというものがあって、それを消費して生成をするのがスキルの詳細。

まぁ、そうだよね。そのぐらい制限がないとあまりにも強すぎるもんね⋯

今の最大エナジーは100。

レベルアップすると使えるエナジーが増えていくらしく、レベルアップのための経験値はレイのものが反映されるんだって。

それと、エナジーの消費量には差があって、ペットボトルのジュースぐらいなら消費エナジーは5程度、鉄の剣とかだと100ぐらい必要みたいだ。

レベル1だとまだまだ弱いんだね。

さっきのハンバーグでいうと10エナジーぐらい消費したようだ。

エナジーは、1日が終わると最大まで回復するらしい。

あ、レイが食べ終わったみたいだ。

「アイト、なにこれ!人生の中で一番美味しかった!」

この世界には料理といっても、生、焼く、ゆでる、ぐらいしか無さそうだもんな。俺の偏見だけども。味付けというものは無いんだろうか。

それはそれとして、やっぱりハンバーグは正義だ。

「俺には生成というスキルがあって、ものを生み出すことができるんだ。なにかあったら遠慮なく頼ってほしい」

「そうなの?うちのアイトはこんなに優秀なのかぁ」

レイの所有物扱いにされて少し悔しいけど本当はAIなんだからしょうがないか。いつか肩を並べて歩ける日が来ればいいのに。


「生成」のスキルを使うにはエナジーを消費するという制限があるようだが、優秀で最強なスキルということに変わりはなかった。


これから俺のクラフト生活の幕開けだ。


※ちなみに、生成したモノは消すことができます。ゴミはでません。


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