表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

3DAY


 ふはははは!!!! 今日は秘策を用意した。これで確実に朝霞先生と話せる!!! 朝早く起きて準備したとっておきの策だ。私は朝霞先生に計略ダメージを与える!!!



「みて、結菜。私の秘策を!!!」



 結菜の机の上に弁当を置く。そう、私の秘策は朝霞先生に弁当どうぞからの一緒に食べよう作戦だ。朝霞先生は弁当持ちだったから弁当は嬉しいはず!!!



「これ、朝霞先生にあげるの?」

「うん」

「朝霞先生、自分の弁当持ってきてるから、要らないんじゃね?」



 ぇええぇえぇえぇえ!!! 盲点!!! 朝5時に起きて作った弁当だぞ!! 要らないなんて選択肢取られても困る!!!



「いや、食べるね。朝霞先生は食べる」

「どこから湧くんだ、その自信は。え? もしかして今から行く系?」

「行くでしょ、お昼ですから」



 怠そうにする結菜の手を引っ張り、職員室へ向かう。職員室のドアの前まで来ると、昨日と同じように少しだけ開けて、隙間から2人で中を覗く。



 今日の朝霞先生は機嫌が悪そうだ。昼仲先生を睨んでいる。何かあったのだろうか? 昼仲先生は逃げるようにこちらへ来た。



「君たち昨日に引き続き、どうしたのかなぁ?」

「朝霞先生にこれを……」



 なんか昼仲に渡すのは嫌だな。そう思いつつ、弁当箱を見せる。



「助かる~~俺、朝霞先生の弁当箱ひっくり返しちゃったんだよね」



 なるほど。だからあんなに眉間に皺が寄っているのか。理解。朝霞先生の弁当をひっくり返すなんて、許せん、昼仲。



「どうする? 朝霞先生とご飯食べる?」

「食べたいですけど怒ってる時は1人になりたいと思うからいいや! 絶対渡してね! 昼仲先生!」



 昼仲先生に弁当を渡し、職員室のドアを閉める。ご飯は一緒に食べれなかったけど、ミッションクリア!!! やったぁ!!



「私の弁当が美味すぎて先生も落ちたな」

「本当かよ」



 結菜と教室へ戻り、遅れた昼食を食べ始めた。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ