表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【★完結★】転移魔王の、人間国崩壊プラン! 魔王召喚されて現れた大正生まれ104歳のババアの、堕落した冒険者を作るダンジョンに抜かりがない!  作者: うどん五段
経験値は程よく溜まった。後は勇者狙いうちしつつ金稼ぎだねぇ!!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/74

第36話 ダンジョン内でのアタシの立場と、そろそろやってくる屑勇者を迎え撃つ

お越しくださりありがとうございます!

1日2回更新の予定です!(12時、22時)

応援よろしくお願いします!!

【不可思議な店・キヌマート】は、ダンジョン内では知らぬものは誰一人としていないほど当たり前となり、一般的なキヌマートの働き手は【魔物用】は赤い羽織を、【人間用】は青の羽織を、そして総括者は白の羽織を着て歩く事を義務付けている。

 その総括者たちと言うのは言う迄もなく、アタシにカナデ、ピアにトッシュにミツリの5人だ。


 時折キヌマートを巡り、売り上げがどんなものかを見て回る為、白の羽織を着てカツカツとヒールを鳴らし歩く姿に、冒険者たちは「キヌ様だ!」と騒ぐ者もいる。

 無論他所の売り上げも調べている為、キヌマートのキヌは店の総括者だと思われている節はあるけどねぇ。



「ダンジョン自体は過ごしやすい気温にしているが、最近だと鎧を着ている者たち=ダンジョンにきたての冒険者って感じだね」

「皆さん洋服店でラフな服装で臨んだ方がいいと判断したんでしょう」

「女性陣の華やかな事です事」

「オシャレは大事だと思います」



 そういって歩きながら、このダンジョンで長く生活する者たちは鎧を捨て、普段着用の服を購入しラフな格好でカジノで楽しむ。

 それも一種のステータスになっていった。

 洋服店の在庫は沢山用意してあるし、全然問題はないのだが、最近では女性冒険者に捕まることが多くなった。



「キヌ様!!」

「おや、なんにか要かい?」

「あの、キヌ様のようなお化粧って買えるんでしょうか?」

「ん――……化粧品店ねぇ。魔王様に聞いて相談してみるよ」

「お願いします!!」

「ははは! 女に生まれたからにはオシャレはしないとねぇ?」

「「「「はい!!」」」」

「妖艶な女性になってみたいです!」

「私も――!!」

「自分に合う化粧を探すのは大変だよ? 頑張りな」



 アタシこそが魔王だと気づいていない冒険者たちはそうやって相談してくる。

 まぁ金を落としてくれるなら安いもんさね、ヒヒヒ。

 コンビニも変わり映えが無いのも問題な為、商品入れ替えはちょくちょくしている。

 魔族には肉系が人気だが、冒険者も肉系は人気が高い。

 とはいえ、野菜類も食えと野菜を置くのだが、野菜類を買うのは女性がもっぱら多いらしい。

 困ったもんだねぇ。

 野菜スティックは男性陣も買うようなので多めに入れているが、甘いものやお菓子類は特に消えるのが速いそうだ。



 さて、ダンジョンがここにきてそろそろ半年、アタシ達はコンビニの裏手に入らせて貰い、カナデに鏡のアイテムを出して貰って勇者たちが今どこにいるのかを確認する。

 どうやらやっと最果ての村に到着したようで、一泊してからこちらに向かうらしい。

 それなら――と外の受付に向かい、勇者がそろそろ来るが、暴れても入れないようにと再度念押しする。

 暴れる可能性も視野に入れて受付嬢の所では受付を守る透明な強化ガラスで守られているが、魔法も通用しない造りになっている。

 外で魔法使いが暴れても問題ないようにだ。


 そこまで終えたら一旦二層へと趣き、あれから色々と変わった二層は冒険者たちも多く買い物をしている。

 そろそろカプセルホテルと言うのを理解している者たちは、ドワーフの店で装備を整えたり、24時間コンビニには、早朝から夕方まではエルフたちがレジをし、午後は魔物たちに変わる。


 また、他所の店でもエルフたちは働き、5層のエルフの町にあるスーパーにはエルフスタッフたちが働き、魔王城でも女性陣にはエルフの侍女をつけた。

 エルフたちもまた移り住んで仕事をしているのだ。

 また、エルフの多くは城で雇っており、メイドとして城を綺麗にして貰っている。



「さてさて、勇者の糞野郎がここにきて追い出されるのを楽しみながらみたいねぇ」

「そうですねぇ」

「私は会いたくないので……」

「ああ、会えば一発ヤラセロくらいはあの糞野郎ならいいそうだもんねぇ」

「最低ですね」

「同じ男と思いたくないです」

「しょうがない。一旦城に戻って様子をみようか」



 こうして瞬間移動で城に戻ると、過ごしやすいようにアレンジしたアタシの部屋に集まり果物セットなんかもネットスーパーで購入して勇者たちのボロボロ具合を見ていく。



『こんな田舎に来るのに何日も乗合馬車とかキツイわ……ホーム設定しておこうぜ』

『本当其れ……でもやっと宿屋で寝れると思えば楽かも』

『これだけ体がガチガチだと適当な女見繕って性欲の発散も出来やしねぇ』

『仕方ないでしょ、回復のミツリがいないんだから』

『っち、まぁ、魔王城になんでミツリがいるのかしらねぇが、裏切りだよなぁ? 奴隷に落して俺だけの奴隷にしちまうか!』

『ヤリタイだけの癖に』

『はははははは!!』



 元仲間すら奴隷に落すっていうのかい。本当に糞だね。

 これで勇者と言うのだから世も末だよ。

 犯罪者じゃないか。

 そんな事を思いつつ中を覗いていると、宿屋に入り早々に眠りについた勇者一行。

 一応風呂は入ったようだが……やだねぇ、デバフが酷すぎてみてられないよ。



「この勇者は元の世界でもこんな性格だったのかい?」

「元の世界でもあまり変わりませんね。性欲の強い男子って感じでした」

「性欲強すぎですわ、気持ち悪い」

「俺も一応性欲はありますが、このサルほどではないですしね」

「あははは! サルとは確かに言えてるね!」



 そう言って笑っていると、トッシュも「俺も一応性欲は有りますが、このサルよりは随分マシかと」と苦笑いしている所を見るに、余程男性陣から見ても勇者はサルのようだという事だろう。



「さて、明日の朝にはお目見えだ。中に入れないと分かったテントでも張って頑張るのかねぇ」

「何とか入ろうとはするでしょうが」

「中には入れない」

「数日焦らしてからアタシ達がいつも通り店の巡回に向かい、そこでカナデとミツリがいたとしても騒ぎ立てるだけ騒いで中には入れない」

「んふふ! それ見ものですわ!」



 そういって笑うピアにアタシもニヤリと笑うと、明日以降の楽しみが出来たので暫く楽しませて貰おうかねぇ……!

最後まで読んで頂きありがとう御座います。

もし続きが気になる! などの応援ありましたら

イイネや★よろしくお願いします!!


★★こちらも是非応援を★★(同じ世界線の話となります)

【★完結★】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい

【★完結★】召喚されたけど要らないと言われたので旅に出ます。探さないでください。

【★完結★】石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!

【★完結★】天候を操れる程度の能力を持った俺は、国を富ませる事が最優先!~何もかもゼロスタートでも挫けずめげず富ませます!!~

【★完結★】お人よし人形師は、古代人形の陰に隠れる

応援よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ