【詩】網膜の裏
知覚を諦め
辿る実線 あなたの影
分かち合う 喜びを吸って夏の夜
灯火 儚い蝋燭 割れた夢 夢
生き急いでも 見えない山の
その上に聳え立つ城
精神は未だあの時のまま
同じように捻くれたまま
血が通った その眼のまま
息を吐いて 地面を蹴った
頑張れとか 嫌いだけど
頑張るしかない瞬間があって
自身持てとか 嫌いだが
自分頼るしか ない時があって
怒り帯びて 無力感掴んで
その拳で その拳で
切り開け あなたのその先を
網膜に映らぬこの世界を
網膜に映らぬこの世界を
網膜に映らぬこの世界を
取るに足らないこの世界を