『ニーチェ問題』
『ニーチェ問題』
㈠
ニーチェについては、内容が分からないながらも、一生懸命、良く読んだ記憶がある。『人間的な、あまりにも人間的な』や、『ツァラトゥストラはかく語りき』や、『善悪の彼岸』や、『この人を見よ』などである。
㈡
良く読んだ、確かに読んだ。タイトルも鮮明に覚えているのだから。しかし、内容がどうだったかを聞かれても、全く答えられないという、現在の自分である。所詮、自分はニーチェ程、高度な能力や頭脳を持っていないのだろう。
㈢
つまり、ニーチェ問題とは、本のタイトルは覚えていても、内容は全く答えられない問題である。これは大きな問題である。そもそも、ニーチェは何が言いたくてこう書いた、などと言っている人に、一度も会ったことがないのであるから。