表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

合理とはなにか。

作者: うどん卿

遊園地に行った。

そこには摩訶不思議な着ぐるみを着た何者かが奇妙な動きをしていた。

その何者かは言葉を発することを禁じられ、どうやら何かの大きなルールによって縛られているようだった。

ここは遊園地だ。

そういったマスコットキャラクター的な何者かがいるのは容易に想像がつくのである。

もちろん、ここにくる以前の段階でその事は予想していた。

しかし、いざ実際にその何者かを目の当たりにしたときに、私と周囲の反応の差が明確になった。

おかしい。

冷静に考えればおかしいのは周りの方なのだ。

だってこの何者かは何者かであって、摩訶不思議な着ぐるみをかぶっているにすぎないのだから。

しかし、ここは遊園地だ。

人間とはフィクションを共有することが出来る動物なのだ。

嘘を信じることが出来る動物なのだ。

私はこの遊園地という社会性のある空間において、皆が共有している嘘から疎外された。

入れない。

輪に入れない。

私のこの視点は穿った見方なのだろうか。斜に構えているだけなのだろうか。

じゃあ、このうらやましさは、羨望はいったい何なのか。

一体どちらが合理なのだろうか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 自分には出て来ない一文ですね……羨ましい……。→人間とはフィクションを共有することが出来る動物なのだ。 [一言] 永遠の悩みかもしれません。一考の余地ありかと。はい。
2021/10/28 22:38 退会済み
管理
[良い点] はじめましてm(_ _)m 私は同じことをお化け屋敷に感じます。 作り物、演技するキャスト、効果音にBGM、全てシュールでチープで何が怖くて楽しいかわからない。 うすら寒い内輪ネタを延々…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ