運営からの接触 前編
7月最初の更新です。1周年に向けて頑張って更新してたので少し休みました。
悪魔と別れた僕は、リッチが出てきた魔法陣の先にいつの間にか出てきてたドアに向かう事にした。
「さっきまで魔法陣の先には壁しか無かったよね‥‥?というか、ドア?部屋の入り口にあるようなドアだね?」
流石に通ってきた道を戻るつもりは無いので、僕はドアを開けて先に進もう。何があるか分からないので気を付けながら。
「よし、開けるぞ‥‥」
僕は緊張をしながら、ドアを開けようとドアノブに触った。すると‥‥
≪ダンジョンの攻略者を認証しました≫
「うわ!」
そんな声が流れたので、驚いて僕はドアノブから手を離した。すると、ドアは勝手に開いてしまった。中を見たら真っ白な空間があった。
「うわぁ‥‥真っ白‥‥」
何だろうこの空間。真っ白すぎて落ち着かない。何もないし。すると、僕の後ろから男の人の声がした。
「ようこそ。プレイヤーの初ダンジョン攻略者のエアさん?」
「え?誰?そして、僕の名前を知ってる‥‥?しかも、プレイヤーって‥‥」
「そりゃあ、知ってるよ。この世界の神だよ?私は。私は、このゲームの複数いる開発者の1人だよ。そして、運営だからね。まあ、気軽に運営さんとでも呼んでくれ」
「運営さん‥‥?開発者の1人?どういう事?」
「まあ、驚くよね。そりゃ、私も驚いてるよ。かなりの数のあるダンジョンの中でも入るのが面倒なこのダンジョン。しかも、1番面白くて、難易度が高めにしてあったこのダンジョンを君は正式サービス当日に入って、2日目に攻略してしまったからね。予想外だったよ~」
「は、はぁ‥‥」
「まあ、分からないよね?簡単に言っちゃうとこのダンジョンはギルドマスターから一定の好感度を稼がないと紹介されないように設定してあった。しかも、レベル5以下じゃないと紹介されない設定もあったんだ」
「ギルドマスター?は会った事は無いはずなんだけどなぁ‥‥」
それっぽい人はいなかったはず‥‥だよね?
「あはは!面白い事を言うね。エア君は」
「え?」
「え?って‥‥え!?気が付いて無いの!?たまにラノベとかであるじゃない。厳ついおっさんが受付にいてその人がギルドマスターだった!って」
「そうなんですか?って事は‥‥ハンスさんがギルドマスターって事!?」
あのハンスさんが‥‥ギルドマスター?
「あ、本当に気がついて無かったんだ‥‥なんか‥‥ごめんね?」
「あ、はい」
「ま、まあ。その話は置いておこうか」
「はい」
「とりあえず、話を戻すとこのダンジョンは、ハンスからギルドの倉庫にダンジョンが出来た。しかも、初心者ダンジョンだ。ギルドマスターが攻略して確認してある。初心者のレベル上げにはいいぞ的な感じで紹介されなかった?」
「はい。確か、そんな感じでした」
「うんうん。確かに初心者のレベル上げには良いんだよ。だけど、それは敵に勝てればの話なんだよね~1層目のゴブリンは弱かったでしょ?だけど、注意が疎かになってダメージを受けたでしょ?あれは、あのゴブリンのスキルだよ。〈思考誘導〉ていうんだけど‥‥あぁ。安心して君を後ろから襲ったゴブリンだけが持ってるスキルだから。このダンジョンでは」
「なるほど?」
「そのスキルを使って、少しだけ注意が疎かになるようにしてたみたいだね」
「へー‥‥だから油断したと感じたんだ‥‥」
「そうだね」
「ダンジョン怖い‥‥」
「ここのダンジョンのクリア後は種族レベルに応じて強さの変動する変わったダンジョンにするよ」
「うわぁ‥‥」
このゲームの運営の人は性格が悪いのだろうか‥‥というかこの先の情報をプレイヤーに教えて良いものなのかな?
運営さん「あ、やべ‥‥この後の情報伝えちゃったよ‥‥ま、まあ?後で誰にも伝えないでと言えば大丈夫‥‥だよな?この性格の悪いダンジョンからリタイアしないでクリアしてくれた報酬とでも言っておこう。バレたら怖いな‥‥バレないと祈ろう」
作者からのコメント
もうすぐ100話到達できる‥‥なので、そろそろ新しい作品作りたいなと考えてます。異世界転移を書いてみたいなーって漠然と。
少し昔の話を修正しました。
修正場所
初心者ダンジョン探索 ~開始~ エアがゴブリンを倒した時に《ゴブリンを討伐しました》となってた部分を《入手:ゴブリンの歯》としました。ドロップアイテムでゴブリンという名前が分かったという感じに変更しました。