〈精霊契約〉
執筆速度が上がらない‥‥明日、4話更新はかなり無謀な気がする‥‥まあ、できる限り頑張ります。
僕は、少しだけ迷って契約する事に決めた。強さは求めてないから迷った。だけど、この状況を突破できない方が後悔しそうだから。この世界のNPCは恐らく死んだら復活しない。悪魔の発言を聞いている限りだと死んだら復活するのは異界人であるプレイヤーだけだろうから。
「ルナシア。君と契約する事にしたよ。この状況を何とかしたい!」
『そう。良かった。まあ、ここで契約しないって言っても勝手に契約を結んだけどね』
「最初から僕に拒否権無かったの?」
『当たり前じゃない。私を復活させてくれた恩人だし‥‥他にも理由はあるけどそれは秘密』
「なるほど‥‥?」
『あなたのエレメンタルという種族は精霊を超えて私と同じ種族である聖霊に至ることが出来る可能性を持っている唯一の種族なの』
「何故、僕の種族が‥‥」
『分かるわよ。私も最初はあなたと同じエレメンタルだったもの。まあ、あなたと違って闇魔法だけしか持ってなかったけど』
「え?」
『ええ。そうよ?まあ、条件は不明だけど変異進化したけど』
「変異進化‥‥そんなこと起こるんだね」
『私と契約すると私の魔法も使えるようになるから楽しみにしてなさい?』
「う、うん」
『まあ、いいわ。それよりもさっさと契約するわよ?』
「ちょっと待って?」
『なによ』
「ルナシア。君が僕の種族がエレメンタルだって分かった理由はそれだけなの?」
『なに?そんな事を知りたいの?』
「君の最初の種族が僕と同じ種族だったのは分かったよ?けど、それだけで分かるかな?って」
『簡単な話よ?私はあなたの魔力を吸って復活出来たのよ?あなたの魔力が初期の私の魔力の同じだった。だから、分かっただけよ?』
「種族によって魔力の違いがあるんだね‥‥」
『ええ。そうよ?種族による魔力の違いについてはいつか教えるわよ。説明が面倒よ』
「そ、そっか‥‥」
『もういいわよね?』
「あ、最後にどうやって契約するか教えて?MPはもう無いし‥‥HPもあんまり残ってない‥‥」
『契約に必要なのはお互いが契約する事に同意するって事だけね。魔力に関しては必要無いわよ。私を呼び出す為には魔力がかなり必要になるけど』
「えっと‥‥どれくらい?」
『そうね‥‥3万くらいあれば呼び出せるわ。契約してれば精霊王は1万くらいで呼び出せるけどね』
「当分先だなぁ‥‥いつになるか分からない‥‥」
『まあ、頑張りなさい?そんな事よりさっさと契約するわよ』
「うん。よろしく」
『エア。あなたは〈精霊契約〉を意識しなさい』
ルナシアにそう言われて〈精霊契約〉に意識を向ける。すると言葉が浮かんで来た。その言葉を自分の口が勝手に動きだした。
「この契約により、我が生涯の友となりて対等に助け合う存在になると誓えるか?」
『ええ。私は聖霊ルナシア。私の生涯の友となるエアと対等に助け合う存在になる事をこの契約に誓います』
「これで契約は完了した。これから我らは生涯の友である」
『契約完了したわ。これからよろしくエア』
「あ、うん。よろしくルナシア」
エアとルナシアの契約は完了した。いずれ、2人は精霊関係の様々な事に巻き込まれる事になるけれどそれは未来のお話。
エア「ルナシアはなんで弓の中にいたんだろう‥‥それは聞いたらダメな気がしたから聞かなかったけど。いつか、教えてくれるかな?」
作者からのコメント
明日は投稿開始から1年経ちます。サボ‥‥休みがちな作者ですが読んでくれた人たちありがとうございます。これからも頑張って書いて行くのでよろしくお願いします。