悪魔との共闘 ⑤
少し、時間が掛かってしまいましたが‥‥投稿です。1周年までに5話‥‥執筆速度あげなきゃね‥‥
MPを込めまくったライトアローの光は落ち着いたようだ。
「リッチはどうなった!?」
僕が確認をしようとしていると近くにいた悪魔が言った。
「流石に予想外だった。あれを喰らってまだ倒れていない‥‥」
「え!?」
「まあ、倒れていないだけだがな」
「カ、カ、カ、ワレハサイキョウノ、ソンザイ‥‥タダデタオレル、ワケニハ、イカヌ‥‥」
「む?何をしようとしているのだ‥‥」
「ワレノスベテヲ、トシテ、オマエタチ、ヲ、ココデ、ミチヅレ、ニ‥‥シテヤル‥‥」
その瞬間にリッチから莫大な魔力が溢れ始めた。
「なんだと!?」
「え!?ヤバそう!倒さなきゃ‥‥!」
「倒す、か‥‥MPは尽きているはずだろう?さっきのライトアローですべてを使いきったでだろう?」
その通りなんだよね‥‥MPは魔法を使うために必須だし‥‥弓の技を使うのにもMPは必要だ。倒しきることは出来ないのか‥‥?と、考えている間にもリッチの発している魔力は高まっている。
「う‥‥一か八か弓の通常攻撃で‥‥ってMP無いから矢も作り出せない‥‥はぁ‥‥こんな事になるなら矢を作り出しておいてインベントリに仕舞っておけば良かった‥‥それか、普通の矢も買っとけば良かったのか‥‥ここまで強敵と戦うつもりじゃなかったからなぁ‥‥」
そんなことを言ってても仕方ないんだよねぇ‥‥今度から気を付けよう。
「コレデ、オシマイダ!シネェ!サクリファイス!」
リッチは生命力と魔力をすべてを消費した魔法を発動させたようだ。
「ここまでか‥‥流石にこれは耐えきれん。研究が残ってて心残りもあるが仕方ない。すまんな人間。巻き込んでしまった」
「こちらこそごめん。僕も伝えてなかったけど異界人という存在なんだ‥‥だから死んでも復活するんだ」
「それは、知っていた。ついでにいうとお前が人間じゃない事も解析をして知ってるからな。だから、共闘を頼んだんだ」
「え!?」
悪魔さんはそれだけ言って目を閉じた。驚いたけど聞き返す余裕は無かった。もう直前まで攻撃が迫ってきている。僕は諦めようとした。すると、どこからか女性の声が聞こえた気がした。
『もう、諦めるの?』
もうどうしようもないからね。
『出来ることはすべてやりきったの?』
うん。出来る事はもうないよ。
『何も忘れてる事はない?』
無いはずだよ。‥‥ん?
「この声は誰!?」
声に気が付いて目を開けた。すると、リッチがサクリファイスを発動した瞬間で止まっている。目の前には黒い髪に金色の目を持つ美しい女性がいた。
『ふふふ‥‥ちゃんと伝えてたのに全然契約してくれないんだもの。だから、あなたがピンチの時に出てきて助ける事にしたの』
「君は?」
『まだ、分からないの?』
「え‥‥もしかして【聖霊】ルナシア?」
『ふふふ。正解よ。まあ、気が付くのが遅いけど』
「ねぇ、ルナシア。どういう状況なの?これは」
『時の進みを極端に遅くしてるだけよ?』
「まさか‥‥時空魔法!?」
『不正解よ。時空魔法は極めれば時を完全に止める事も可能だけど、時の進みを遅らせるだけなら方法はあるもの』
「?」
『まあ、いいわ。私と契約すれば答えは分かるもの。そしたら、この状況も何とかする事を保証してあげる』
「そう、なんだ‥‥」
精霊と聖霊の違いは分からないけど聖霊ってのはとんでもない存在だということは今の状況で良く分かった。そして、契約したら凄い事になりそうだという事も。だけど、少し迷ってしまう。どうしよう‥‥
ルナシア「迷ってるわね~そこまで強さを求めて無いものね。エアは。まあ、ちょっとずるいかもだけ少し契約するのが早くなるだけだもの。大丈夫よね?」
作者からのコメント
今回の話は悪魔との共闘とタイトルを付けてますが微妙な所かな?まあ、気にしないで下さい。とりあえず、今回で悪魔との共闘はおしまいです。