悪魔との共闘 ③
前回の続きです。そろそろダンジョン編は終わらせたい所‥‥
エアは相手が怒ってしまったので怖いなぁ‥‥と思いつつも我慢する。
「骨にローブってだけでも少し怖いのに怒ってるってさらに怖く感じるね‥‥」
「怖がっている暇は無い。相手はまだ攻撃をしていないのだから集中していろ」
「あー‥‥うん。確かに何にも攻撃してこないね‥‥」
そう言いながら僕は〈光魔法〉を放ち始める。
「人間よ。私はお前にステータスを貸し出していて解析に時間がかかっている状態だが新たに分かった事があるぞ」
「何かな?」
「良い知らせと悪い知らせがあるが良い知らせから伝える。お前に希望を持たせるためにな」
「そう‥‥じゃあ、良い知らせっていうのは?」
相手が怒っている様子だが何も行動して来ないので攻撃しつつも話す余裕がある。
「〈火耐性低下〉がある。後は、突攻撃には耐性が無いようだ。つまり、お前が持っている弓での攻撃も有効という事だな。弓を構えつつも魔法しか放ってないようだがな」
「まあ、弓でのダメージより魔法のダメージ高いしね!あと、両方同時には使えないからね!」
「ふむ?なるほど。そこまで戦闘慣れはしてないようだな」
「そりゃ、そうだよ‥‥初めて戦闘したのが昨日だからね!その話は置いておこう。それよりも悪い知らせっていうのは?」
僕が初戦闘から1日しか経っていない事に驚いた様子を見せ、考え込もうとしてた悪魔だったが悪い知らせについて教えてくれという言葉に考え込むのを止めてくれた。
「悪い知らせだったな。それは‥‥あいつの持つ耐性が光と火以外は超耐性になっているのと、あいつは光以外はすべての属性使えるようだぞ?使える属性しか分からない。どれだけ使えるかは不明だが」
「え‥‥?は?」
その悪魔からの悪い知らせを聞いて魔法を放つのが止めてしまった。すると‥‥
「コウゲキ、ヤメタナ?クラエ!バカメ!フレイムチェーン、エアリアルブレイド、ダークネスボム」
炎で作られた鎖が僕の動きを止めようと迫ってくる。更に、強力な風の刃が飛んできた。そして、名前からして闇の爆弾が来た。
「ふむ。〈炎魔法〉〈疾風魔法〉〈暗黒魔法〉か‥‥それなりに威力もありそうだな?」
僕は悪魔の声を聞きつつ、炎の鎖を避ける。だが、避けた先で風の刃に切り裂かれてしまった。最後の闇の爆弾は悪魔が相殺してくれたようだ。
「う‥‥エアリアルブレイドって威力が結構あるね‥‥体力半分くらい削られた感じ‥‥」
「‥‥人間。お前は魔法耐性が相当に高いのか?それとも種族レベルが高いのか?あの威力のエアリアルブレイドを受けて体力が半分削られただけだと?あまり人間には詳しくないが、あの威力なら種族レベルが30あってギリギリ耐えれるかどうかの威力はあったはずだ‥‥直撃でなくとも種族レベル20程度なら一撃だ‥‥」
「いや、そんなこと言われても‥‥分からないよ?」
そんな会話を戦闘中にしている。そしたら、リッチは更に追撃を放ってきた。
「ワレヲムシスルナ!フレイムインパクト、アイスエイジ、ガイアショット、エアリアルバースト」
うわ!知らない魔法ばかりくる!ヤバイ!
「アビスバースト×3。アビスランス」
悪魔は僕の知らない魔法で相手の魔法を相殺してくれたようだ。
「私があやつの魔法を相殺していく!だから、さっさと攻撃しろ!」
「!ありがとう!」
僕は悪魔に感謝をして、魔法を放つのを再開した。時々、弓も使いながら。
エア「あれ?全部相殺できたのなら最初から全部相殺してくれても良かったのでは?エアリアルブレイドとやらを受ける必要は無かったような‥‥」
作者からのコメント
ステータス確認 3回目において、エアのステータスをのせましたが〈連続魔〉が抜けてたので追加しました。