悪魔との共闘 ①
やっと出来ました。少し遅れたけど。
緊急クエストとかいうので強制的に悪魔をダンジョンから脱出させるという展開になってしまったけど‥‥どうやって脱出させるの?
「ふむ。この空間の解析は完了した。その結果、分かった事がある。私は何者かにこの場所に転移させられたという事だ。まあ、予想通りだったよ。この空間に私と同じ悪魔の使用している魔力の痕跡があるからな。しかも、この先にある魔法陣から出現する魔物を討伐せねば脱出が不可能となっている‥‥」
魔法陣‥‥魔法陣‥‥あれかな?結構遠くに良く見えないけど壁際に陣みたいなのがあるなぁ‥‥
「悪魔という種族ってよく分からないけど強いよね?見た目的にも強そうだし。問題はないように感じるけど‥‥」
「うむ。確かに私は人よりは圧倒的に強い。長く生きる種族であるから力を付ける機会は多いからな。だが、私は戦闘はあまり得意ではない。研究者なのでな」
「研究者?何の研究をしてるの‥‥?」
「知りたいのか。ふむ‥‥お主は本当に変わった人間だな。ここから脱出可能になったら教えてやる。多分な」
「そっか‥‥その時を楽しみにしてるよ」
「うむ。では行くぞ」
悪魔さんに言われて着いていく。悪魔さんが魔法陣の前に到着すると魔法陣から光が溢れていく‥‥!
「う‥‥眩しい」
「人間はこの程度の光でも目が使えなくなるのか。やはり脆弱な種族だ‥‥来るぞ。構えろ」
僕はそう言われて急いでルナシアを出す。なんで、入る前に背負ってなかったのかという疑問はあるだろう。僕はステータスに気を取られて忘れてしまっていた。アホである。
「何とか目が治ってきた‥‥」
目の前に見えたのは‥‥ボロボロなフードを被った骨?
「むっ!これはいかん。リッチが出てくるとは‥‥私と相性最悪ではないか‥‥光属性か聖属性、辛うじて火が効くが‥‥他の属性ではほとんどダメージが通らん。この個体は物理にも耐性があるようだ。しかも、私は闇以外は使えん。人間。お前はどれか使えるか?使えないなら私と共に死ぬだけだ」
「光と火が使えるけどレベルは低い‥‥」
「無いよりはましだ。これなら何とか戦える。勝つぞ」
「はい!」
そんな会話をしているとリッチと呼ばれた存在が喋った。
『マモル。マモル。タオス。タオス!ハイジョスル!カカカカカカKAa!』
リッチの声を聞いた時にフェイクステップの時より少しだけ情報が出てきた。
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種族 :リッチ?
職業 :CG
【称号】
〈ダンジョンボス〉〈改造されし者〉
〈汚染されし者〉
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なんか、昨日のフェイクステップの時より色々分かりやすくなってる。変更したのかな?なんだか凄く不穏な称号を持ってるけども。
「ふ~む」
「何か分かったんですか?」
「うむ。とりあえずあのリッチを解析して分かった事は、まず、あれは壊れている。さっきあれが発してた言葉から分かるようにおかしくなっている。しかも、色々弄られていて普通よりかなり強くなっているな‥‥」
「えぇ‥‥やばいなぁ‥‥」
「だが、良い知らせもあるぞ人間。あいつには〈光耐性超低下〉というスキルがあった。このスキルによりお前の低レベルな光魔法でも大きなダメージ源になるだろう」
「それは、良い情報だね!希望が出てきた」
「悪い知らせとしてはあいつには〈闇無効〉〈打撃超耐性〉〈斬撃超耐性〉がある。これにより私はお前の補助しか出来ん。任せたぞ人間。私はここで死ぬわけにはいかん。死ぬなら今やっている研究を終わらせて発表してから死にたいのだ」
かなりキツい状況って事だけは分かった。そして、もうひとつ分かった事はこの悪魔が研究しか頭に無い。だから余計怖くなくなったということだ。
エア「この悪魔は何を研究してるのかなぁ‥‥悪魔がやる研究には興味ある。この悪魔の研究は勘だけど自分が気になったことを研究してるだけな気がする」
作者からのコメント
今回の話は、配下でもない。契約してるわけでもない。そんな悪魔との共闘ってあんまり無いよね?って感じで書きました。
感想にて、コアガーディアンならKGじゃなくてCGですよね?と言われて勘違いに気が付いたのでCGに修正しました。