USO別世界線 プロローグ
今回の話はエイプリルフールなので主人公である真也君の性格を少し、妹の花音の性格を完全に違う方向に変えてみました。そして、本編のUSOと全く違うプロローグを書いてみました。
高校生になってから初の夏休みに入ってすぐの日曜日の朝。僕、夕闇 真也は妹である花音に叩き起こされた。
「お兄ちゃん!起きて~!もうお昼近いよ!」
「うーん‥‥あと、1日‥‥」
「そんなこと言ってないで起きて!あと、一時間程で正式サービスが始まっちゃうよ!ご飯を食べておかなきゃ!」
「う~ん‥‥正式サービス‥‥?‥‥はっ!」
花音に正式サービスと言われて目が覚めた。今日はVRMMORPGであるUnique Seekers Onlineの正式サービス日だ。花音と一緒にゲームやるのは久しぶりだから楽しみにしていたというのに。
「やっと起きた?お兄ちゃんなかなか起きないんだもん」
「あはは‥‥ごめんごめん。さっさとご飯食べてきちゃうね?花音はもう食べたの?」
「当たり前でしょ?お兄ちゃんより先に起きたのに食べ無いで待つのはあり得ないよ~」
僕が兄なのだがよく僕が弟だと間違われる。僕の方が年上なのに。そして、花音は美少女だ。
綺麗な黒髪を長く伸ばしており、出る所はしっかりと出ており、バランスが取れている。モデル体型。身長も160cm程で中3の女の子としては少し高めなのかな?性格は外では優等生で清楚な感じをしてるらしい。何でだろ?家の中では元気一杯で活発な感じなんだけど。
結論は妹が可愛いすぎて仕方ない!シスコン?そのとおり!僕にとっては誉め言葉だよ!
僕の見た目?必要ある?え?一応欲しい?そっか‥‥なら、仕方ないから言うね。身長は170cmより少し高い程度。顔はイケメンとは言えないね。ちょっと童顔気味らしいけど。あと、体型は太ってはいない。筋肉はあまり無いけどね。ある程度は鍛えてるはずなのに筋肉が全く付かないだけで。悲しいけどこれが現実だ‥‥
「あはは‥‥そうだね。じゃ、行ってきます」
「行ってらっしゃい~」
花音に見送られ、僕の部屋のある2階からさっさと降りてリビングに行きご飯を食べた。今日はマーガリンを塗って焼いたパンだ。
僕は食べ終わってから珈琲を飲んで、少し休んで2階にある部屋に戻る。部屋に戻ると花音が居た。
「あれ?まだいたんだ」
「折角だからお兄ちゃんと一緒に始めようと思って、ここで待ってたんだよ~」
「そっか。なら、一緒に始めようか」
「やった!」
アバター作成とステータス決めは昨日終わらせておいた。僕のアバター作成を手伝ってくれた管理AIのアーシェに色々と聞きながらやったから、ステータスも良い感じになったし、始まるのが楽しみだ。
「あと、開始まで10分くらいか‥‥楽しみだね」
「うん。あ、お兄ちゃん種族は何?名前は?私はね~エルフにして、フラウって名前にしたんだよ~」
「僕の種族は人間だよ。ランダム決定にしようか迷ったけど自由度が高そうな人間にしたんだ。そして、名前はエアだよ。由来は‥‥どっかの国の神様だったかな?知恵の神とかそんな感じだった気がする」
「なるほど~職業とかは、ゲームに入ってから教えて貰おうっと。私の職業もその時に教えるね~」
「なるほど?そっか。それは楽しみだ」
「あ、お兄ちゃん!そろそろ時間だよ!」
「ん?そんな時間か。なら、僕は床に枕を置いて横になるから花音はベッドを使って?」
「え?お兄ちゃんもベッドで良いんじゃない?お兄ちゃんのベッド大きめだし、2人とも横になれるよね?」
「えっと‥‥いいの?僕と一緒に横になっても。来年は高校生だよね?」
花音に対して僕がそう聞くと良い笑顔で花音は言った。
「ん~?お兄ちゃんなら大丈夫だよ!お父さんなら嫌だけど‥‥」
年頃の妹と一緒に横になるのに躊躇はするが、花音に言われたから仕方ない。仕方ないんだ。あ、なんか、僕が変態みたいだ。反省。
「そ、そっか‥‥まあ、床で寝るのは起きた時にキツいからベッドで横になれるのはありがたい」
そう言いながら花音の横に寝転がる。花音はすでにVRギアを着けている。なので、僕もギアを着けて、っと。
「お兄ちゃん、ゲームの中で一緒に冒険しようね!」
「そうだね。なるべく一緒に冒険する事にしよう」
「やった!約束だよ!」
「うん。約束」
そう約束をしてから僕達はVRギアのフルダイブシステムを起動した。そして、意識が電脳世界に旅立って行く。さあ、ゲームを始めよう!
花音「お兄ちゃんが私の近くで横になってる‥‥一緒に横になろうってちょっと大胆だったかな?ゲームを始める前から緊張してきた‥‥お兄ちゃんには気が付かれませんように!」
作者からのコメント
この物語の続きは本編の合間に時々書くことにします。別の物語として投稿するかは決めてませんが。
活動報告に今回の解説というか書いてみての感想を投稿する予定です。気になる人が居たら見てくれると嬉しいです。