クエストクリア
作者のサボり癖のせいで遅くなりました。3週間近く書いてなかった‥‥本当にごめんなさい。頑張るので許してください。あと、今回は短いです。
エアはアークブラウの放ったアイシクルブレスを食らってしまったはずだった。しかし、何故か生きていた。
「う、うーん‥‥はっ!あれ?ここは‥‥?」
えーと‥‥確か‥‥僕はアークブラウのアイシクルブレスの威力を落とそうとしてツインアローを放ったけど全くもって威力は下がらなくて‥‥そして、アイシクルブレスを食らったんだった‥‥けど、変だな?やられてない。下は雪だしダンジョンの三階層なのが分かる。
「あれ?アイシクルブレスを食らった筈なのになんで僕は生きてるんだろう‥‥」
『ふむ。起きたか』
声が聞こえてくる。さっきまで戦っていたアークブラウの声だ。
「うわ!出た!」
『出た!とは心外だな。我の全力の攻撃を喰らって奇跡が起こりあれに助けられたとはいえ、生き残った唯一の存在にそこまで言われるとは‥‥』
なんか、落ち込んでない?落ち込むほどなのかな‥‥?
「あ、えっと‥‥なんかごめんなさい?」
『うむ。よかろう』
少し謝ったら許された。チョロすぎない?まあ、心配はしないけど。敵だし。
「それで?僕は何故生きていて、なんで君と話してるのかな?」
『ふむ。何故お主が生き残ったか。理由は‥‥ほれ。そっちを見てみろ』
そう言ってアークブラウが爪を向けた方を見ると完全に凍ってしまって生きているとは思えない白狼ボスが居た。
「え‥‥」
『そこに凍ってるやつはお前が我のブレスを喰らって凍っている。我の支配を抜け出してお前を我のブレスから守ったのだ』
「‥‥そっか」
僕は氷の彫像になっている白狼ボスの所に向かう。ボスの周囲を囲うように白狼達が氷の彫像となってしまった自分達のボスを見ている。
『我の支配を解除する意思には純粋に我も称賛しよう。お前を助けようとした瞬間だけは我の力を超えたのだ』
僕が白狼ボスの所に近付いたら白狼達は道を開けてくれた。そして、僕は氷の彫像となった白狼ボスに向かって声を掛けた。
「会ってから1時間程しか経ってない僕の為にあのブレスから命を落としてまで助けてくれてありがとう。そして、ごめん。君達を助けられなかった」
僕がそう言うと白狼達は泣き出した。
「ぉぉぉぉん!ぉぉぉぉん!」
白狼達が泣き止むまで待ってから僕は告げた。
「君達のボスに名前をあげても良いかな?僕を落としてまで助けてくれた英雄に」
「うぉん!」
「これは‥‥許可を貰ったと思って良いのかな?なら、君達のボスの名前は‥‥フラン。メスなのかオスなのかは分からないけど、この名前を贈るよ。白を意味するブランと迷ったけどね。ブランから濁点を抜いただけだけどこっちの方が良いかな?って思ったんだ」
僕が白狼のボスにフランという名前を贈った直後に異変が起こった。フランの遺体である氷の彫像はそのままなのに半透明な姿でフランがいた。そして、そのまま僕の中に入って来た。
僕が困惑してるとメッセージが流れた。
〔マルチエンドクエスト:白狼の救済 クリア!〕
〔バッドエンドを特殊条件を満たしてクリアしたので報酬が変化します〕
〔報酬としてエアは【称号:フランの加護】を獲得した!〕
これ、やっぱりバッドエンドだったんだね。特殊条件は信頼関係とプレイヤーの生存?それと名前を贈った事かな?どれかは分からないけど通常のバッドエンドはプレイヤーの死亡と白狼達の全滅って所かな‥‥?
はぁ‥‥悔しいね。フラン達の仲間は助けられて無いし、フランは僕を守って氷の彫像に。僕は初めて弱くて悔しいと感じたよ。もっと強くならなきゃね‥‥無理せず程々に、だけど。
エア「バッドエンド‥‥フラン達を助けられなかったなぁ‥‥まあ、僕のレベルが低すぎたのが原因だよね‥‥もう少しレベル上げに力いれよう‥‥」
作者からのコメント
別のエンディングをどうするかは考えています。気が向いたら書くと思います。ifルートと題名をつけて。あと、クエスト:白狼の救済のクエストクリアまでの時間が短すぎたので20分から2時間に変更しました。




