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Unique Seekers Online   作者: アベル
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閑話 バレンタイン ②

 バレンタインの閑話なのにバレンタインから5日も経ってしまった‥‥すみません。バレンタイン閑話中編スタートです。今回は長めになりました。

 おはようございます。現在の時刻は朝の9時です。流石にこの時間になると家族は朝ごはん食べて自分の時間を過ごしているはずだ。なので、さっさと朝ごはんを食べてゲームにログインだ。あ、その前に拓哉への連絡か。


 その後、僕は朝ごはんを食べてからの家族との会話をそこそこに部屋に戻った。そして、拓哉へ連絡を入れる。


 電話だと色々と話をされて面倒になりそうなので、メッセージアプリを使用して伝える。


真也:朝ごはん食べたからログインするね?


真也:とりあえず、僕が最近使ってる宿前に来て。


真也:返事はいらないよ。連絡したからね?じゃ。


 僕はメッセージアプリで伝えるだけ伝えたのでログインする事にする。


 ベッドに横になり、ギアを起動しログインする。


◇◇◇◇◇◇◇◇


 さて、僕はログインした。ここは最近僕たちが使用しているアンファングの宿屋の一室だ。そこを起きてすぐに出て宿前にサンがいるかを確認する。サンならもうすでにいると思われる。何故か、根拠もなく確信している僕がいる。サンならいるんじゃないかな。そして、宿の外に出ると‥‥


「よう、エア。やっと来たか」


 やはりサンはいた。いる気はしてたけど聞かなくてはならない。


「なんでいるの?僕はサンに対してついさっき連絡したばかりなんだけどなぁ?」


「そりゃ、いるさ。お前なら最近使ってる宿前って言うと思ってな。前にお前とクエストやった時もそうだったからな」


「僕のした連絡は?確認してくれたのかな?」


「ん?したぞ?ここでも確認出来るからな~」


「そうなんだ‥‥それは初めて知ったなぁ。まあ、いいや。それは、後で聞くよ」


「そうしてくれ‥‥ってそういやチビスケは?」


「分かんない。アーシェは自由だからねぇ‥‥何処かにはいるよ。呼べば来てくれると思うけど呼ぶ?」


「別にいいぞ。そして、いないほうが静かでいい」


「そう?分かった」


「そうそう、今日の目的であるバレンタインクエだが‥‥」


「ん?そういう目的だったね」


「とりあえず、時計塔の所に行くぞ。そこにバレンタインクエストを受注できる住人がいる」


「へーそうなのか‥‥じゃ行こうか」


 そう言って歩きだした。といってもすぐに到着する。何故なら、この宿屋は時計塔の近くに存在する。


「えーと‥‥あそこだ。人が集まってるから分かるだろ?俺はクエストをいつでも受注出来る状態にしてあるからお前も受注出来るようにしてこいよ」


「あそこね。了解」


 そう言って、クエスト受注できる人の所に向かう。そこには、助けを求めて叫んでいるおじさんがいた。そして、僕はそのおじさんに話しかける。そういえば‥‥クエストを住人から直接受ける時は何故か回りの人の声が聞こえなくなる。話に集中出来るような何かがあるのかな?


「すみません。何か困ってる事があるんですか?僕が手伝える事ならお手伝いしますよ」


「あなたは‥‥私の事を助けてくれるんですか?さっきから助けてくださいと叫んでも誰も」


「はい。助けたいと思ってます」


 なんか、この人に違和感を感じるけど‥‥まあ、気にしないほうがいいか。


「あぁ!ありがとうございます!」


「それで?何をすればいいんですか?」


「それは‥‥私に掛けられた呪いを解いて欲しいのです」


「え。僕たちが呪いを解くことなんて‥‥出来ませんよ?」


「問題ありません。呪いの解除条件は特殊な素材を使用したチョコレートを私が作成して呪いをかけた人物に渡す。それが条件らしいのです‥‥」


 なんで、呪いの解除がそんな良く分からない条件なんだ‥‥


「そうなんですか‥‥それで、すみませんがどんな呪いに?」


「申し遅れました。私はショコラと申します。私は、フォンド村の村長の娘なんです。それがある日、顔の見えないフードを被った人物に声を掛けられたんです。その人は挙動不審だったので逃げようとしたのですが足が動かなくて‥‥そして、その人が杖を出して来て‥‥あなたに呪いを掛けます。と言ってきたんです‥‥」


「それで‥‥?」


「逃げたかったのですが‥‥声を出そうとしても声も出ず、足も動かなかったのでもうしようも無かったのです。そして、フードの人物が杖を振ったら私の体が一瞬光ったんです。その時は何事も無くほっとしていたらフードの人物はいなくなってました。しかし、その夜に家族で夕食を食べていたら体が痒くなったんです。そしたら、少しずつ体が今の姿になってしまったのです」


「‥‥」


「その時、混乱はありましたがとりあえずその日は休む事にしました。そして、次の日。私の部屋に紙が置いてありました。そこに書いてあったのは呪いの解除方法と呪いを掛けたフードの人物がいる場所でした。フードの人物の場所には、解除条件を満たした状態でしかたどり着けないらしいのです」


「そうなんだ‥‥」


「はい。そして、解除条件のチョコレートの素材はフォンド村の近くにいるモンスターから入手出来るのらしいのです」


「らしい。と言うのは?」


「フォンド村にはモンスターと戦える人物がいないんです。なので、助けを求める為にこの街にやってきました」


「なるほど。分かりました。あなたの呪いを解除する手伝いをしましょう」


「ありがとうございます!優しい人なのですね‥‥よろしくお願いします!」


「いえいえ。大丈夫ですよ~困ってる人は流石に見過ごせませんから」


「そうなのですか‥‥では、倒すモンスターの名前をお伝えします」


「はい」


「カカオトレント、シュガースライム、ミルキーゴブリンの3体です。カカオトレントからはカカオ、シュガースライムからは砂糖、ミルキーゴブリンからはミルクが入手出来るらしいのでよろしくお願いします」


 モンスターを倒して入手って‥‥どんな感じなんだろう‥‥モンスターを倒してアイテムを入手した事が無いんだよね‥‥なんでだろう?サンに後で聞いてみよう。


〔期間限定クエスト:呪われた娘を救え!が発生しました。受注しますか? はい/いいえ (はいを選択したら専用のフィールドに転送されます。PTを組んでいる場合はPTメンバーも一緒に転送されます)〕


「エア、終わったか?」


「うん。一応ね」


「じゃあ、PTを組むか。組まないと一緒の場所に着けないからな~」


「了解だよ」


〔サンとPTを組みました〕


「こんなあっさりとPTを組めるんだね」


「PT申請をして相手が了承したらPTが組めるんだぞ?知らなかったのか?」


「うん。しっかりとPT組んだの初めてだったね」


 年末では、PTを組んでいたんじゃなくて3人で一緒にはいたが、それぞれがソロでダンジョンに行ってたからね。


「なんか、すまん」


「‥‥オンラインのゲームやってるのに1人用のゲームやってる気分になってたなんてそんな事は無いから大丈夫だよ‥‥」


「‥‥よし!PTも組んだし、早速クエスト受けるぞ!」


「そうだね。そうしようか」


 僕は、受注しますか? はい/いいえ とウィンドウに出ているのではいを選択した。


〔期間限定クエスト:呪われた娘を救えを受注しました。専用フィールドにPTメンバーと共に転送されます〕


 さあ、初めてのPTを組んでのクエスト開始だ。そういえばアーシェはPTメンバーとして入ってるのかな?どうなんだろ。着いて来てるだけだから入ってない気もするけどね‥‥まあ‥‥そこは、専用フィールドに来てるかどうかで分かるよね。


 そんな事を考えている間に僕とサンの体は光に包まれた。どうやら転送されるようだ。


「エア!このバレンタインイベント頑張ろうな!」


「うん。そうだね。このイベントは絶対成功させなきゃね~」


エア「呪いで女性をおじさんにするなんて‥‥どうなの?クエストの中の話だとしても可哀想な話だよね‥‥僕達でしっかりと助けてあげなきゃ!」


作者からのコメント


 感想にて、現実の話はいらないかな?と言われましたのでなるべく短くするようにします。自分はそれなりに好きなんですけどねぇ‥‥今回は試験的に現実世界の描写をできる限り少なくしてみました。

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