クエスト:白狼の救済 ③
遅れてすみません。次回はなるべく早く出します。なので、作者を温かく見守って下さい。
白狼達によって倒れてしまっていたはずの青い狼達が青い狼のボスによって再び動き出した。エアは困惑しつつも油断をしないように狼を見る。
「えー…倒れたはずの青い狼達がまた動き出したんだけど…?何それ?ひどくない?しかも、このダンジョン3層からきつすぎない?」
そう呟きながらもどうすれば勝てるかを考えているエア。だが、解決策は見つからない…
「ん~普通の人だったらここで逃げるのが正解なんだろうね…でも、僕は負けても実際に死ぬ訳じゃないんだ。だから、やれるだけの事はやろう。それで負けたら悔しいけど仕方ない。白狼達には悪いけど解放は難しいかな?」
やれるだけの事はやる。だが、負けたら仕方ない。エアはそう結論を出した。
「あれ?狼達が襲って来ない?どうして?」
驚いていると青い狼のボスが僕の前にゆっくりと歩いて来た。すると…
『面白いものを見せてもらった。だから、我は変わった戦いかたをするお前と戦いたくなった。見てるだけでも面白かったのだがな‥‥ただ見ているだけというのも飽きた。さぁ、我と戦うのだ!我が配下達に対して行っていた水魔法での目潰しは我には効かないぞ?戦い方を考えながら我を打ち倒してみろ!』
青い狼のボスがエアに向けて話しかけてきた。
「え!?狼が喋った!?何それ‥‥ゲームってなんでもありなんだなぁ…」
『早く決めろ。早く決めないなら我はお前を喰い殺してやるからな?』
「え?流石に噛まれて殺されるの殺されるってのは嫌だなぁ‥‥あ、そうだ。戦う前に一つ聞いてもいいかな?」
会話が成り立つなら聞いておかなきゃダメな事があった。
『む?良いだろう。我は寛大であるからな』
「なら、聞くね?青い狼だけじゃなくて白狼達もあなたが従えてるの?」
『ふむ。そのような問いならば答えてやろう。白狼達は我の配下の訓練の為に我が隷属させている』
「そっか。ありがとう。なら、僕がもしも君に勝てたら白狼達を解放してもらうよ?」
『良いだろう。もし、我が負けたら白狼達は解放してやろう。だが、人間。我はお前より圧倒的に強いぞ?』
「うん。そうだね。だけど…僕も簡単には負けるつもりは無いよ?」
『そうか。なら、見せて貰うとしよう。この階層の主である我。アークブラウに人間の力を!』
…え?階層のボスだったの?こいつ。絶対、前の階層のボスより圧倒的に強いじゃん。やばくない?普通に勝てる気がしないし、ダメージが通るかも微妙じゃない?まあ、やれるだけの事はやるって決めたから頑張る。白狼達の為にも勝ってあげたいけどね。流石に無理な事もあるよ。
「じゃあ、行くよ!ファイアーボール!」
こうしてエアのアークブラウに対するかなり無謀な挑戦が幕を開けた。
エア「クエストで戦うモンスターだから階層ボスだとは思わなかった…これって僕が負けたらどうなるんだろう…」
作者からのコメント
戦闘シーンは苦手なのでなるべく早く終わらせます。アークブラウにエア君が勝てるかは…次回をお楽しみに。あと、前回の話の最後を少しだけ修正してあります。見て貰えると助かりますが見なくても問題は無いです。
この作品を評価してくれると作者はとても喜びます。感想や誤字報告もよろしくお願いします。