閑話 クリスマス
今回のお話は、今後あるかも知れないし無いかも知れない未来のお話です。クリスマス閑話ですが、それっぽくない気もしますがw
ある日、僕は朝からゲームにログインしていた。そして、ログインした僕は現在アーシェと一緒に王都レクシウスにある宿にいた。
「エアさん、エアさん!外を見てください!雪が降ってるのですよ!」
「雪?」
「はい。こちらの方で雪が降るのはとても珍しい事なのですよ!」
「へぇ?そうなんだ。それはラッキーだねぇ‥‥」
んー‥‥雪か‥‥このゲームが始まったばかりの時に初心者用ダンジョンといわれてたダンジョンで雪山みたいな所に放り出されてちょっとトラウマ気味なんだよなぁ‥‥まあ、アーシェが喜んでるなら一緒に外でも散策してみるか~
「エアさん!私、雪を見るの初めてなのです!外に出てみても良いですか!?」
「良いよ~‥‥って一応、僕も行くよ。アーシェ1人だと迷いそうだし」
「そんな事は無いのですよ!私は道に迷ったことないのです!」
「うん、まあ‥‥そうだったね。ごめんね。ま、とりあえず僕も外に出たくなったって事で」
「では!一緒に出かけましょう!」
「うん。じゃ、行こっか」
「はいなのです!」
こうして、僕達は宿の外に出る事になった。
「おー‥‥王都の景色と雪が案外あってるなぁ‥‥綺麗だ」
外に出てすぐ周りを見渡してみると、王都の家の屋根などにうっすらと雪が積もっていた。
「エアさん!町の中心部に行きましょう!」
「あはは‥‥テンション高いなぁ‥‥」
アーシェに付いていき、歩いてる途中でサンに遭遇した。そして、アーシェはサンにからかわれていた。
「よう、チビスケ」
「むぅ‥‥チビスケじゃないと何度言ったら分かるのです!私にはエアさんから貰ったアーシェという名前があるのですよ!」
「悪いな。チビスケ」
「だから‥‥」
からかうのに飽きたのかサンはアーシェをスルーして話し始めた。
「エア、今日も妖精のチビスケのお守りか?暇な奴だなぁ‥‥って」
「ん?なんで?」
「いや、だってよ~クリスマスの朝からゲームしてるなんて暇なんだろう?」
「あ。今日ってクリスマスだっけ‥‥」
「忘れてた!?」
「あはは‥‥まあ、クリスマスだからと言って特に何かある訳でも無いしね~」
サンとそんな会話をしていると、アーシェが割り込んできた。
「エアさん。クリスマスって何ですか?」
「クリスマスというのは僕達の世界では聖人が「クリスマスってのは恋人同士がイチャついたりサンタってお爺さんが良い子供にプレゼントをくれる素晴らしい日だ」ねぇ。サン、話を遮らないで?」
「いや、エア。お前が面倒な説明しようとしてるからだろ」
「いや、クリスマスの説明としては間違ってないよ?」
「いや、簡単でいいんだよ。しかも、現代のクリスマスで良いんだよ」
「恋人同士がイチャつき‥‥」
「あ、アーシェはそこに食いつくんだ‥‥まあ、いっか」
「んじゃ、俺はそろそろ行くわ。また、狩りに行かなきゃならないからな!」
サンは、そう言って去って行った。いつもながら突然だなぁ‥‥
「アーシェ。折角クリスマスだって分かったから君に何か買ってあげるよ。欲しい物を言って?」
「そうなのです?なら‥‥魔法を使いたいのです!私は、魔力はあってもスキルが無いので魔法が使えないのです!」
「魔法のスキルオーブかな‥‥?アーシェは何の魔法が使いたいの?」
スキルオーブはスクロールと違ってスキルを覚えられるから凄く高いけど‥‥買えない訳じゃないし、アーシェが魔法を使えるようになったら戦闘も楽になるかな?
「光魔法が良いのです!色々と使えそうなので!」
「そっか‥‥ならスキルオーブ屋にあれば良いね」
「はいなのです!ありがとうなのです!エアさん!」
アーシェは嬉しそうに笑っていた。アーシェの嬉しそうな顔を見ると高い買い物でも仕方ないかと思えるから凄いよね。
「じゃ、行こっか」
「はいです!」
僕達は雪の降る中、スキルオーブ屋を目指して歩き始めた。まあ、アーシェは僕の肩に座ってるんだけどね。
アーシェ「エアさんからのプレゼント!凄く嬉しいのです!魔法を使えるようになればさらにエアさんに頼って貰えるのです!」
作者からのコメント
今回はクリスマス閑話でした。なんとかクリスマスの間に投稿出来ました。頑張りました。褒めてください。ついでに評価してくれると嬉しいです。