現実世界 ~家族の会話~
遅くなってすみません‥‥また、2週間くらいたった気がするけど頑張って投稿しました。次は1週間以内で1~2回投稿が目標かな?って思ってます。
父さんと母さんが‥‥というより、母さんが帰宅してきて、一気に賑やかになった我が家。両親が元気そうに帰ってきたのでほっとしてるのかな?この賑やかさが嬉しかった。花音と2人だけでも大丈夫だったけど、寂しい気持ちが心の何処かにあったのかな?
「母さん」
「何かな~?真也君」
「いつも帰ってくる度に気配を消して後ろから急に抱きついてくるのやめない?暑いからさ‥‥」
「む~‥‥悲しいけど分かった。真也君がそう言うなら‥‥」
それは良かった。これで驚き疲れる事は少なくなった。
「だから!涼しくなったらもっとやってもいいって事だよね!真也君!お母さん、今は我慢するよ!」
はぁ、良かった良かっ‥‥えっ。
「え」
あ、声が出ちゃった‥‥
「どうしたの?」
「ううん。何でも無い‥‥ヨ?」
言えない‥‥今、母さんにずっとダメなんて言ったら後が怖い‥‥よし。考えてもどうしようも無い。とりあえず‥‥頑張ってくれ!任せたよ!未来の僕!
こうして、僕は問題を先送りにした。そして、未来の真也は過去の自分を恨んだらしい。が、未来の事なので今の僕は知らない。
そんなこんなで、母さんが気配を消して僕の後ろから抱きつかれる行動を夏の間は無くなるだろう‥‥多分。
「紫音さんは、本当に真也の事が大好きだねぇ‥‥」
「真也君も大好きだし、花音ちゃんも大好き。そして、真さんの事は愛してる!」
「ありがとう。紫音さん。僕も君の事を愛してるよ」
「真さん!」
「紫音さん、おいで」
父はソファに座りながら腕を開いているので、母がそこに飛び込む感じになっている。‥‥父さん大丈夫かな?そんな事を思っていると階段側から咳払いが聞こえた。そこには花音が立っていた。顔を少し赤くしながら。
「2人ともお帰りなさい。お疲れ様です。ですが‥‥大きな声で大好きです!とか、愛してる!と言うのは恥ずかしいので家の中ではやめて下さいね?やるなら外でやって下さい」
「う‥‥それは流石に恥ずかしいね」
父は少し恥ずかしそうにしている。
「花音ちゃん!」
母は父の方に行かずに花音の方に向かっていった。
僕が母の行方を見ていたら、花音に避けられているのが見えた。すると、すぐにびたん!と大きな音が鳴った。そこを見ると母が倒れていた。顔から行ったのかな?痛そうだ‥‥
「うぅ‥‥痛い‥‥花音ちゃん‥‥避けないでよ~」
「流石に私にお母さんを受け止められるだけの力はないので」
この光景を見るのは何回目だろうか‥‥数え切れないくらいよくある光景だ。母は僕には気配を消して後ろから抱きつくのに対して、花音には正面から抱きしめようと突撃していって避けられる。
何故、僕の時は気配を消して近づくのかな?あと、花音には毎回避けられてるのに正面から抱き締めようと突撃をするのかなぁ?この僕たち兄妹に対する母の行動の違いは何なのだろうか‥‥
「さて、せっかく家族が久しぶりに揃った事だし夕食は外に食べに行こうか」
花音に正面から突撃していって避けられる姿はよく見られる光景なので、父さんも気にしないで外食を提案する。
「外食は良いけど、何処に行くの?」
僕は、父さんに聞く。
「何処がいい?近くにあるファミレスか、中華屋、少し遠いけど回転寿司とか‥‥それ以外でも良いけど‥‥遠すぎる所は行きたくないでしょ?」
「うーん‥‥そうだねぇ‥‥僕は寿司が良いかな~って思うけど‥‥父さんは?」
「僕と紫音さんは、真也と花音が行きたいところに連れて行くよ」
「花音は?何処に行きたい?」
「私は、兄さんと一緒でお寿司が良いなと思います」
「そっか。分かったよ。真也と花音はそれでいいんだね?じゃ、食べに行くのはお寿司にしよう。決まったから真也と花音は着替えてきなさい」
「「うん/はい」」
僕と花音が言った言葉が偶然重なった‥‥ま、それだけなんだけどね。
さて、着替えるために部屋に行かなきゃね。お寿司は久しぶりだからちょっと嬉しいな。
紫音「真也君には暑いから抱きつくの我慢してって言われたし、花音ちゃんには抱き締めようとしたら避けられるし‥‥私は悲しい!」
作者からのコメント
前書きでも書きましたが、遅くなってごめんなさい。なるべく最低でも1週間に1回は更新したいと思うので見捨てないで!
誤字報告や感想、修正した方が良い点などを言ってくれると作者は喜びます。