謎の店 ③
今日は頑張った!早めに更新できる‥‥いつも日を跨ぐギリギリか日を跨いでからの更新になってたからね‥‥2日に1回更新すらまともに出来てない‥‥
僕は、ヒルダさんにここに来てから気になっていた事を聞いた。
「ねぇ、ヒルダさん。聞きたい事があるんだけど良いかな?」
「何?私のスリーサイズなら教えないわよ?」
「初対面の人に対してスリーサイズは聞かないよ!?」
「それなら聞きたい事って何?」
「ここってさ、ヒルダさんが作った空間なんだよね?」
「ええ」
「なら、なんでお店があるの?人、来ないよね‥‥?」
ユニーク種族の人しか入る事が出来ないって言うんだから、店にしてても意味が無いはず‥‥
「ここが店になっている理由は‥‥」
「理由は‥‥?」
「ここが私の家であり、昔はエリスと店をやってたから」
ヒルダさんは、一瞬だけ悲しそうな顔を見せてからそう言った。エリスって誰なんだろう‥‥もしかして、ヒルダさんを育ててくれた人かな?ここって育ての親であるエリスって人との思い出の場所なのかな‥‥
「そうだったんだ‥‥聞いちゃまずかったかな‥‥?」
「いえ、大丈夫よ」
「それなら良いんだけど‥‥一瞬だけ悲しそうな顔が見えたから気になったんだ」
「心配してくれてありがとう。少しエリスとの事を思いだしただけだから」
「そうなんだ‥‥エリスさんって何者なの?」
「エリスは私の母親。といっても本当の母親じゃなくて、森に捨てられていた私を拾って育ててくれた人。いわば、育ての親よ」
「そうなんだ‥‥さっき育ての親の話は聞いたけどエリスって名前の人だったんだね‥‥」
「うん。私の名前を付けてくれて、私を本当の娘として育ててくれた人」
「凄く、いい人だったんだね」
「凄く優しかった‥‥優しすぎた」
「え?」
「私を悲しませないために神様の元へ旅立つギリギリまで寿命が近いって事を隠してた」
「‥‥確かに、優しすぎるね」
「エリスは突然倒れた。そして、倒れた後にこう言ったの。『私はそろそろ神様の元へ行く事になるみたいだけど、貴方は幸せになってね?』って」
「‥‥」
「それで、その後にこう言ったの。『いつか、貴方と同じ境遇の人が必ず来るはずだからその時は助けてあげてね』って。エリスは最後に予言みたいな言葉を残して神様の元へ行ってしまったの」
「そうだったんだ‥‥」
「だから、店の裏にある庭にエリスを埋葬した後に私はこの店の周辺を私のスキルで作った空間の中に閉じ込めたの。外界と遮断して、ユニーク種族の人しか入れないように設定したのよ?」
「え?もしかして‥‥何十年も全く外に出てないの?」
「そんな事はないわよ?5年の間に1~2回は外に出てるわよ。研究用の素材を集める為に人に知られてないダンジョンや森の中に行ってるの」
「1年に1~2回なら分かるけど、5年の内に1~2回って‥‥ある意味で凄いね。それで、研究って?」
「ステータスを出しても種族や名前を誤魔化せてかつ、本当の名前で呼んでも相手は偽名に聞こえるような〈偽造〉と〈認識操作〉が付与された魔道具を創る事と、転移魔法の付与された魔道具を創る研究」
「それで、完成したの?」
「〈偽造〉と〈認識操作〉の付与されている魔道具は完成してる。転移魔法の付与された魔道具に関しては、私が転移魔法を覚えられてないから完成してないの」
「そうなんだ‥‥」
転移魔法使える人の心当たりと言えばリードさんだけどあの人はどこにいるか不明だしなぁ‥‥
「とりあえず、〈偽造〉と〈認識操作〉が付与してある魔道具はエアにあげるわ」
「え?いいの?」
「ええ、エリスに言われていた事をやっと果たせた事と外に出て私の事がバレるのを恐がって勝手に孤独になっていた私を救ってくれたお礼にね」
「そっか‥‥ありがとう。けど、その魔道具は見当たらないけど何処にあるの?」
「今、出すわね?はい」
ヒルダさんが何処からか出してきたサングラスのような物を渡された。
「サングラス?」
「サングラス?それが何かは分からないけど、これは私が言ってた魔道具よ?」
「これが!?」
「そうよ?格好良いでしょ?」
〔世界を欺く眼鏡×1を受け取った〕
えあはさんぐらすのまどうぐをてにいれた!
ヒルダ「やっと、エリスに言われた私と同じ境遇の人の手助けが少しでも出来た。これからも援助は続けるから心配ないよ。エア君」
作者からのコメント
珍しい事に予定通りに更新出来た!良かった!
未だにあらすじの修正には手を出せてない‥‥頑張らねば!
9/27 少し修正を加えました。最後の一文が平仮名になっているのはわざとです。ミスじゃないので、報告しないでください。