【生産者】グラン 後編
日を跨ぐギリギリまで、掛かりましたが本日2話目です。前回はかなり短くてすみません。
「俺は、無事に調理器具を完成させたのは良いがこの世界で照り焼きソースを作るために必要な物が何か全く分からなかった」
あ、ここで照り焼きソースの話が出てきた。かなり遠回りだった気がするけどね‥‥
「そこで、俺は考えた。色々な材料の味を見て、それを〈料理〉だけじゃなく〈調合〉に〈錬金〉を使って挑戦する事にした」
何がどうなったのかは分からないけど色々な生産スキルを使ってやってみたんだね‥‥努力が凄い‥‥けど、ベータの間には何で出来なかったのかな?
「道は険しかった‥‥味が気になったら毒があるのを分かってて食べた。毒のダメージが大きすぎて死に戻った事もかなりあったな‥‥」
「うわぁ‥‥」
「組み合わせてみたら照り焼きソースに近い味になりそうだなと感じた物には何故か大抵毒があった。まあ、それは〈錬金〉を使用して毒抜きをしたがな」
「そして、ベータが終わる少し前に完成した!と思った。が、ひと味足りないと感じた。照り焼きソースの甘塩っぱさが微妙に違ったんだ‥‥」
「うわぁ‥‥それは悲しいなぁ‥‥」
「そして、ベータが終わるギリギリまで試行錯誤した‥‥!しかし、間に合わなかった‥‥ベータの間に完成させて、生産職人として有名になりたかったんだ‥‥」
有名になりたかったのか‥‥でも‥‥恐らく、すでに有名なんじゃないかな‥‥職人プレイヤーの中では。だって、数多くの生産スキルを使って色々とやってる人が職人プレイヤーが気になるに違いないね。人は変わった物には興味を示す存在だから‥‥
「そして、待っていた正式サービス開始!正式サービスが始まってすぐに市場調査をした。そして、ベータで見た事が無い物を数種類見つける事が出来た。そして、その中の1つに甘辛草という毒草を見つけた。それが、最後のピースだったんだ‥‥!それを〈調合〉と〈錬金〉で毒抜きをして、ソースに加えたんだ。そしたら‥‥」
「そしたら‥‥?」
「ほぼ完璧な照り焼きソースが完成した!だから、嬉しくなって商業ギルドに行って屋台を手に入れた。採取の間に大量に入手してウサギ肉などを焼いていった」
「ふむふむ」
「だが、そこから3時間程‥‥お前が来るまで誰にも気が付かれなかった訳だ‥‥」
大変な苦労して完成したのに気が付かれないのは悲しいね‥‥とりあえず、食べさせて貰ってからサン達に教えようかなぁ?
「あの、名前を教えて貰えますか?僕はシンと言います」
「俺は、グラン。生産をとことん探求する生産者だ!」
エア「まだ、僕は食べてないけど‥‥グランさんが頑張って作ったんだ。照り焼きソースの味なはず。サン達に教えて、食べさせたらどう考えるかな?」
作者からのコメント
前も謝りましたが一応もう一度言います。昨日は寝落ちしてすみません!次から更新出来ない時には活動報告をあげます。なので、そこで確認してくださいね。