一時の別れ
また、日を跨いだ‥‥そろそろペースを取り戻さなきゃ‥‥
『アポロン』のメンバーとの自己紹介が終了した後、サンが声を掛けてきた。
「なぁ、シン。これからどうするんだ?」
「どうするって?」
「いや、『アポロン』のメンバーが集まった理由を忘れたのか?」
えーと‥‥なんだっけ?‥‥‥あぁ。そういえば、集まってレベル上げするんだったね。
「確か‥‥レベル上げだったよね?」
「そうだぜ?だから、もう一度聞くぞ?この後はどうする?」
「ん~自己紹介をして貰ったし、『アポロン』の皆とは仲良くなれたかなとは思うよ?だけどね?レベル上げは自分のペースでのんびりやりたいんだ。だから、ここでお別れかな?」
「そっか~残念だなぁ‥‥ボク的にはシンさんがどんな風に戦うか見たかったけどなぁ‥‥」
「僕は魔法と弓を使って戦うつもりなんだよ。フィルちゃん。だけど、魔法しか使った事が無いからどうなるんだろうね?」
「魔法は分かるけど‥‥何で弓なの?」
「僕は何となくで【弓術】を取ってみたんだよ。魔法と弓を使ってみたかったんだと思うよ」
「思う、なんだね‥‥」
「だから、魔法と弓を使ってこの世界を見て回りながらのんびり行こうかな~って思ってるよ」
「強くなりたい!とか、有名になりたい!とか思ってないんだね~」
「ゆっくり強くなろうかな?とは思ってるよ。僕の目的の為にもある程度は強くならなきゃダメだからね‥‥」
「目的?のんびりこの世界を見て回るのが目的じゃないの?」
「うん‥‥それもあるけど‥‥この世界の何処かにあるらしい妖精のいる所を探しに行きたいんだ」
「妖精のいる場所?ボクも聞いたこと無いね‥‥でも、何で妖精を探したいの?」
「僕のアバター作成を手伝ってくれたナビ妖精が言ってたんだ。この世界にいればいつかまた会えるって言われたんだ。だから、妖精のいる場所を探したいんだ」
「ナビ妖精ってそんな事も話すんだね~ボク達ベータテスターはナビ妖精に会えなかったから気になるな~」
「そうなんだね~」
「じゃあ、ボク達に妖精のいる場所の情報が入ったらシンさんに伝えれば良いんだね?」
「うん、よろしく」
「じゃあ、ギルドカード出して?」
「え?ギルドカード?なんで?」
「ギルドカードで連絡を取るための登録をするためだよ?」
「そうなんだ‥‥初めて知ったよ」
「案外知られてないからね~ボクが見つけたんだよ!」
「フィルちゃん凄いね‥‥」
「そうかな?ありがとう‥‥」
そんな、会話をてる間に登録が終わったようだ‥‥いつの間に‥‥
「登録終わったんだ。早かったね」
「うん!じゃあ、妖精の情報が分かったら教えてあげるね~」
「ありがとう。助かるよ」
話が終わった頃を見計らっていたのかサンが来た。
「話は終わったか?」
「うん!終わったよ~」
「んじゃあ、そろそろ出発するか」
「はーい」
「じゃあ、僕はここでお別れだよ。レベル上げはのんびりやることに決めたからね?サン、またな~」
「そうか、残念だ。また、会おうな~!」
そうして、僕はサン達の出発を見送った僕は街を見て回ることに決めた。
エア「よし、僕はのんびり街を見て回ってから一度ログアウトしなきゃね」
作成からのコメント
超眠い状態で書いてるのでおかしな所あるかもしれません。違和感を覚えたとしたら、それを教えてくれたら助かります。