不貞寝の理由 byエント
33話目です。遅くなり、すみません。少し寝てしまいました。あと、短めです。
僕達はエントさんに店の前で騒いでしまった事を謝罪した。そして、今。何故、僕達はエントさんの店の中にいるんだろう?
「あはははは!そうか、私の店は異界人の間では開かずの店として有名か!」
「はい!とっても有名ですよ!」
「まあ、開けるようになったのもついさっきからだから仕方ないな」
「ついさっき?」
「あぁ。この店、ほとんど人来ないからな~前に開けたのは大体1年位前だったかな?」
いや、もしかして1年近く不貞寝してたの?というか、いつの間にかエントさんがサンと仲良くなってるし‥‥
「それで、どうして開けることになったんですか?こいつはなんやかんやあってこの店に来たって言うんですよ~」
「俺の息子がな?そろそろ開けろってうるさくてな‥‥」
「へ~!そうなんですね!」
「あれ?僕はエントさんの息子には会った事は無いはずなんですけど‥‥僕も詳細は知らないんだけど‥‥息子さんから、不貞寝してるだろうからって強引にでも店に連れ出してくれって直接依頼されたリードさんが店に連れ出したんだっけかな?」
すると、エントさんは顔を少しだけ赤らめながら焦ったように言ってきた。
「おい、シン!私がわざと言わなかった部分を解説するんじゃない!」
「えー‥‥」
「くっ‥‥店が開いてなかったのはそんな理由があったのか‥‥」
サンは少し笑いを我慢しながらそう言った。
「そういえば‥‥不貞寝した理由って何だったんですか?リードさんはあなたが何かに失敗をしたから不貞寝したって聞いたんですけど」
「あいつめ‥‥余計な事を吹き込みやがったな!」
話について行けなくなったサンが言った。
「すみません。店の商品見てても良いですか?色々あって楽しそうなので」
「あぁ、良いぞ?盗まなきゃいくらでも見ていけ」
「盗みませんよ!」
そう言いながらサンは店の商品を見に行った。
「サンも行ったことだし、教えてくれませんか?何を失敗して不貞寝したかの理由を」
「はぁ、仕方ない。教えてやるよ。その代わりお前には私に対して、異界人の知識を貸して貰うことにするからな」
「はい。分かる範囲ならお答えしますよ」
「そうか、なら言おう。全く新しい武器を作りたかったんだが、何度考えても何を作っても良いと思うのが出来なかった。だから諦めて私は不貞寝をしたんだ」
「エントさんは何の職人なんですか?聞いてる限りだと、鍛冶職人かな?って思うんですけど‥‥」
「私は、鍛冶も細工もやってるぞ」
エントさんは細工も出来るんだ‥‥ていうか、鍛冶は何となく分かるけど細工って何をやるんだろう‥‥
サン「エントさんは変わってる人だなぁ‥‥良い人だけど面白い。この店に入ったときから思ってたけど、この店って装備品を売ってる店なんだな。武器や防具、アクセサリーまで売ってる‥‥値段は凄く高いけど性能が俺の知ってる武器屋や、防具屋の商品より圧倒的に性能がいい。ここで装備とかを買えるようになったら俺は強くなれる‥‥!でも、高い!‥‥道のりは果てしなく遠いな‥‥」
作者からのコメント
32話に少し修正を加えました。気になる人は確認してくださいね。