偽名の理由 前編
やっと30話目です。短めです。いつも遅くてすみません。最近短い事が多いですがなるべく1000文字以上を目標にはしてます。
やっとサンと合流する事の出来たエアは人の少ない場所を探そうとして歩いていた。
「ねぇ、サン」
「どうした?」
「人の少ない場所って知ってる?」
「え?知ってて歩き始めたんじゃなかったのか?」
「知ってると思う?僕、あんまりこの街あんまり知らないよ?」
「そういや、初心者だったな。チュートリアルでこの街少し歩いただけなのか」
「うん、そうなんだよ」
「はぁ‥‥しゃーない。心当たりが1つだけある。案内するからそこに行くぞ」
どうやら心当たりがあったようだ。良かった~
「おー!ありがとう」
そして、僕は案内してくれるというサンを追いかけた。サンの背中を追いかけていく間に何となく見覚えがある裏路地に着いた。
「この先だ。この先に開いた事を誰も見た事が無い店があってな?ベータテスターの間でこの店が開店する事があるのかどんなのが売ってる店なのか一時期話題になってたんだぜ!」
「へ、へぇ‥‥そうなんだ~」
なんか聞いた事があるような‥‥
「ま、結論としては恐らく何かトリガーが無いと開かれる事は無いと言う結論に至った」
「あ、開いた事を見た事が無い店?」
え、と‥‥もしかして?サンの言ってる開いたのを1度も見た事ない店ってエントさんの店なのでは!?確かに何の店って書いてある看板無かったなかもね‥‥そういえば。
「ああ!その店の前なら誰も居ないだろうし良いだろ?」
「うん。そだねー」
そんな会話をしながら何回も道を曲がっていったらやはりエントさんの店の前だった。そして、やっぱり開いてなかった。また不貞寝かな?それとも面倒になって今日は閉めたのかな?
「よし、やっぱり開いて無いな。それでエアの話って何だ?」
「話す前に1つだけお願い」
「なんだ?」
「とりあえず、僕の事は一応シンって呼んで?ギルドにもそれで登録してある」
「分かったけど‥‥なんでゲームの中で偽名なんて使うんだ?」
「僕の種族に理由があるんだ。恐らく、バレたら当分は色々なプレイヤー達から追いかけ回されるし、この国からも僕を国に取り込もうとして追いかけ回される存在になるからかな?」
そうして、僕はサンに僕の種族についての話をする事にした。
サン「プレイヤーだけじゃなくてこの国からも手に入れようと追いかけ回す種族?そんな種族があるのかやべーな。とんでもない種族になっちゃったみたいだな~エアは」
作者からのコメント
ストーリーの展開が遅くて本当にすみません。頑張って面白くするつもりですので、温かく見守ってて下さい。