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Unique Seekers Online   作者: アベル
229/232

イベント開始

今回はいつもより長めです。

 結局、ギルマスが僕たちをイベント開始前に呼び出していた理由はギルドによっての調査によって僕たちが見つけた洞窟はダンジョンだと確定した事と、ダンジョン発見報酬が決定したという事だった。


「君達にはこの紙を渡しておくね」


「これは?」


 僕はギルマスに渡された紙を見ると何かしらが書かれているが読む事が出来ない。


「その紙に書かれているのは我々探求者ギルドがダンジョン発見者に渡せる報酬が書いてあるリストだよ。今回の件はかなり危険な状態のダンジョンを発見してくれたからね。それなりに良いものを用意させて貰った」


「えっと‥‥」


 僕が渡されたリストを読む事が出来なくて困惑してるとサンが一言。


「エア、とりあえず紙を受けとれ。そうすりゃ、内容は分かる」


「え?」


〔報酬リストを手に入れました〕


 サンの言ってる事に疑問を持ちつつも僕がリストを手に持つと、リストを入手したアナウンスがあってからリストの内容が表示された。


「な?分かっただろ?」


「う、うん。驚いたよ‥‥」


 僕は報酬リストに目を通す。


装備一覧

  

  ・未完の剣   ・未完の弓

  ・未完の斧   ・未完のナックル

  ・未完の杖   ・未完の鞭

  ・未完の扇   ・未完の鎌

  ・未完の盾   ・未完の兜

  ・未完の鎧   ・未完の籠手

  ・未完の靴   


アクセ一覧

  

  ・未到の指輪  ・未到のネックレス

  ・未到のピアス ・未到の仮面

  ・未到の眼   ・未到の髪飾り

  

消費アイテム一覧


  ・上級回復薬×10 ・上級魔力回復薬×10

  ・怪力薬×10  ・硬化薬×10

  ・知力薬×10 ・俊敏薬×10

・魔防薬×10   ・技術薬×10


魔法書一覧


  ・魔法書:火   ・魔法書:水

  ・魔法書:風   ・魔法書:土

  ・魔法書:光   ・魔法書:闇


「この中から2つは少ないね‥‥どれが良いのか分からないけど。サンはどう思う?」


「俺的には武器や防具、アクセの名前が気になるんだが‥‥」


「ふむ。やはり気になったね。その装備達は所持者の経験によって覚醒する装備だと判明している」


「判明しているって‥‥どう言うことなんですか?」


「〈鑑定〉持ちに鑑定させたから間違いは無い。しかし、私を含めた多くの人間が装備して魔物などをいくら倒しても覚醒する事はなかったよ。だが、異界人である君達ならば変化させる事が出来るだろうと考えているんだ」


「それって確証はないんだろ?在庫処分なんじゃねーの?」


「ちょっとサン‥‥」


「そう思われると思ったよ。しかしね?この装備は変化した前例があるんだ」


「え?でもさっきギルマスを含めた多くの人間が変化させられなかったって‥‥」


 前例があるってのはおかしくない?


「私は変化した人がいなかったとは一言も言ってないんだよ?かなり昔の人物になるけど90年ほど前に〈神眼〉エルトリウスという人がそのシリーズを覚醒させて、さらには進化させる事に成功したと伝わってるよ。その人には見抜けぬ物が存在しないから〈神眼〉と呼ばれるようになった凄い人だったんだけど‥‥」


「その人はどうしたんですか?」 


「うん、良い質問だね。シン君。実はね?その人は唐突に行方をくらませたんだよ。だからその人が生きてるのか亡くなっているのかは未だに不明だけど恐らく亡くなってるだろうと私は考えてる」


「何でだよ。生きてるかも知れないじゃねーか。この世界には長寿な種族だって多いだろ?なら生きてる可能性だって充分にあるだろ?」


 サンの疑問は当然だね。


「確率は低いよ。その人の種族は人間だったらしいからね」


「なんで、そんな事まで知ってるんだよ‥‥」


「そこは秘密だよ‥‥おっと、そろそろ時間だね。行こう」


「え?もうそんな時間なの?」


「気になる事が多すぎるが時間なら仕方無い‥‥切り替えてくぞ」


 サンはやる気が漲ってるね。


「あぁ。そうだ。報酬を選んだら私に伝えておくれ。選んだ物を渡すからね。期間は設けないけどなるべく早く決めてくれると助かるよ」


 ギルマスはそう告げてからは黙って外に出たので僕たちも一緒に付いていく。


 ギルドの入り口に行くと沢山の人が居た。プレイヤーも住人の探求者も一緒になってギルマスの登場を待っていたようだ。ギルマスは皆の前に僕たちと一緒に姿を見せた。そして‥‥


「待たせたな諸君!今回のダンジョン攻略に名乗り出てくれた皆にまずは感謝を!そして、願おう!誰1人欠ける事なくこの攻略を完了する事を!そして、攻略終了後にこのギルドで皆笑顔で宴会を行おうではないか!では、これより!ダンジョン攻略を開始する!皆、頑張ってくれ!」


  「「「「うおぉぉぉ!」」」」


 ギルマスの宣言で皆のテンションが最高潮のままにイベントは開始された。


 ギルマスの横に並んでた僕とサンはなんとも言えない顔で並んでた事をイベント終了後にリーゼさん達から伝えられた。そりゃ、そうなるよね。ギルマスの横でイベント開始を迎える事になるとは思ってなかったからなんとも言えない顔にもなるよ‥‥

サン「〈神眼〉か‥‥すごくカッコいい二つ名だな!俺も未完シリーズの装備を覚醒させたら俺にもそんな感じの二つ名付いたら良いな!」


作者からのコメント


 ※エルトリウスさんは男っぽい名前ですが女性です。

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