チュートリアル ~スキルの資料~
22話目です。今回はかなり短いと思います。どんどん短くなってますねw
短くなった理由は、後書きに書きます。
スキル習得券を入手した僕は、便利なスキルや今後必要になりそうなスキルの情報を手に入れる為にギルドに資料室があるかをハンスさんから聞く事にした。
「ハンスさん、聞いても良いですか?」
「なんだ?まだ何か用があるのか?」
ハンスさんは不機嫌そうに言って来た。僕、何も悪い事してないよね?
「えっと、ギルドの中に資料室ってありませんか?調べたい事があるんですけど‥‥」
「あ?資料室?お前、資料室に行きたいのか?」
「駄目なんですか?」
「お前‥‥忘れたのか?駄目ではない。資料室は1階にある。だが資料室に入ることが出来るのはEランクからだって伝えたはずなんだが?」
「え?そうでしたっけ‥‥」
「はぁ‥‥忘れたのか?それとも聞き逃したか?」
「えっと‥‥聞き逃したんだと思います」
「そうか。ならしっかり覚えておけ」
「はい‥‥しっかりと覚えておきます」
「よし」
「すみません、質問良いですか?」
「なんだ?」
「なんでFランクは資料室に入ったら駄目なんですか?」
「俺も理由は知らない。だが、恐らく過去にFランクの奴が資料室で何かしらやらかしたんだろう」
「うわぁ‥‥」
「てことでEランクからじゃないと入れないんだわ」
「残念です。では、この街に図書館はありますか?」
「図書館?この街には無いぞ?」
「え?無いんですか‥‥?」
「あぁ、無いぞ?帝都まで行かないと図書館は無い。何を調べたかったんだ?」
この街には図書館無いのか‥‥アンファングは僕達プレイヤーのスタート地点なだけあって大きな街だからあると思ってたのに‥‥
「えっと、探求者が持っていると便利になりそうなスキルについて知りたいから調べたかったんですが‥‥」
「そうか。ふむ。お前が調べたい事については心当たりがある。ちょっと待ってろ」
そう言ってハンスさんは何処かに行ってしまった。少し待っているとハンスさんが何かを持ってきた。
「えっと、ハンスさん。何を持ってるんですか?本みたいですけど‥‥」
「これか?これは偶然、俺が持っていた本だ。この本に色々なスキルが掲載されている。探求者が持ってるようなスキルも掲載されているかもな」
「え?その本くれるんですか?」
「貸すだけだ。この場でさっさと読んで返せ」
「え?ここで読んでいるとハンスさんの仕事の邪魔になりませんか?」
「大丈夫だ。俺の居る場所に来るのは赤髪の奴とお前くらいだ。赤髪の奴は基本的にこの街にはほぼ来ねぇ。だから、今はお前だけだな」
リードさんか‥‥あの人が僕に声を掛けて来たのか分からないんだよなぁ‥‥てゆーか、なんでこの街に来てたんだろ?気になるけど‥‥もし、僕がAランクになったら教えてくれるのかな?
「そうなんですか。では、ここで読ませて貰いますね」
ハンスさんは偶然持ってたって言うけど‥‥もしかしたら、資料室から持ってきてくれたのかもね。やっぱりハンスさんはリードさんが言っていたように、強面だけど凄く優しい人だと思う。
ハンス「こいつとはあまり関わりたくないのに、何故か世話を焼いてしまう‥‥世話を焼いたせいで面倒な事にならなきゃ良いけどな」
作者からのコメント
今回の話が凄く短くなった理由としては、明日の為です。明日は本の内容に触れていく閑話みたいにするつもりです。私としては本編をサクッと読めるようにしたいのです。
真也が読む本の内容が長くならなそうだった場合、明日投稿する話がチュートリアル最後にしたいです。