契約書
ちょっと時間はかかりましたが更新です。
「まあ、私的には封印されててくれて良かったと思うぞ?強すぎる武器ってのは権力者に狙われる物だからな‥‥」
エントさんは体験談なのかしみじみと言っている。
「そんだけヤバい武器だったらプレイヤーも狙ってくるだろうな。まあ、お前が隠れたら俺も場所分からんからなぁ‥‥」
「あはは‥‥」
「でも、なんだってあの古ぼけた弓がそんなヤバい武器になるんだよ‥‥私が手に入れた時は格が≪中級≫程度の奴だったんだぜ?まあ、違和感は感じてたが」
エントさんとサンだったら教えても良いかなとは思うけどサンは口が滑りそうなんだよねぇ
「教えても良いですけど絶対に秘密にしてくださいね?まあ、僕も完全には分かってないですけどね」
「なるほど。そこまでなのか‥‥よし、ならこれだな」
エントさんは何処からか何かが書いてある紙を出してきた。
「「これは?」」
僕とサンの声が重なった。
「これか?これは<契約>の込められた契約書って代物だ。これを使うと<契約>が発動される。<契約>は契約した内容を他者には絶対に知られたくない時に使用されるスキルでな?例えばだな‥‥私の職業が戦士だとするだろ?」
「「はい」」
「禁則事項は「エントの職業は戦士だ」の部分で<契約>を発動し、その事を秘密にする私達の名前を宣言すると契約が完了する。そうすると、サンの坊主が何かの拍子に私の職業が戦士だと言ってしまっても相手に聞こえないが当人に罰則はある。因みに、紙に書いて教えようとしても無駄だぜ?書くことすら出来ないからな」
「「罰則‥‥」」
「罰則を指定しない時は基本的に死ぬ。罰則を指定しているとその罰則が発動されるって事だ。異界人同士だったら罰則を決めた方が良い。例えば‥‥1週間この世界への渡航を禁ずるとかにするとかが良さそうだな。これなら異界人にとってはかなり効果的な罰則だと思うがな」
「1週間ログイン禁止とかヤベェ‥‥めっちゃ他の奴において行かれる‥‥」
サンが恐怖を感じているようだ。僕もそれはキツいね‥‥1週間も入れなかったらこの世界だと2週間くらい進むかな?契約書ってシンプルな名前なのに効果はヤバいね。
「まあ、後は日数を決めてスキル使用不可とかステータス使用不可とかもあるが知ってる中でもえげつないと感じた罰則は対象者のスキル及びステータスの完全封印1年間だなぁ‥‥」
「「‥‥」」
なんか、もう‥‥その状態になってこの世界で生きられるの?って感じだね‥‥
「驚いたか?」
「そりゃ、もう‥‥なぁ?」
「うん‥‥」
驚きすぎて逆に冷静になったよ‥‥
「ま、<契約>のスキルの罰則は調整可能って事は分かったろ?まあ、契約内容を伝えようとしなきゃ良いんだよ」
「確かに‥‥なら安心だな!言うつもりなんてないからな!」
確実に秘密を守ってくれるのがわかってほっとした。ちょっと、心苦しいけどね。
「そこまでしてくれるとは思ってませんでしたが‥‥ほっとしました。確実に秘密が守られると分かったので。この弓がこんな凄い武器になったかを予想を交えて話します」
さてと、どんな感じで話そうかな?
サン「今回の話でまた秘密が増えた‥‥まあ、話せるところはエアの許可を得てからノーティアに情報を流すか‥‥契約書ってのが存在するって事とかな。格に関しては少ししたら誰か見つけるだろ」
作者からのコメント
色々な作品でギアス・スクロールとかありますが、今回出た契約書ってアイテムはイメージ的にはそんな感じの奴です。説明が下手なのは許してください。