普通の武器屋の特殊な店主
本日、2回目の更新。昨日更新出来なかったので。
この武器屋は変な名前なだけでサンの言ったとおり極めて普通の武器屋だった。
「武器屋だ‥‥」
そう呟いてしまうくらいには普通の武器屋だった。
「最初は俺も入るのを躊躇したなぁ‥‥入って見たら超普通の武器屋だったんだ。武器の性能も普通だった」
「悪かったな?武器の性能が普通で」
店主さん?が話しかけてきた。なんていうか‥‥身長が高くて筋肉が凄いのに顔が何処にでも居そうなおじさんだった。近所に居そうなおじさんだった。なんだろう‥‥なんかコレジャナイ感。
「あ、これが変な事を言ってすみません。不快にしたようなら謝らせますんで」
「これってなんだよ。これって」
「いや、大丈夫だ。俺が武器を作って売ってるんだがどんなに質の高い素材を使って作っても普通の性能にしかならないんだ。ある意味才能だって良く言われるんだがなぁ‥‥とりあえず、名前だけは普通じゃなくしようって事で店名を変わった名前にしたんだが‥‥人が来ない」
あ、なんかクエストが起こりそう‥‥
「どんなに質の高い素材で武器を作っても普通の性能か‥‥確かにある意味才能だよなぁ‥‥」
うーん‥‥良い素材を使って作ってもって事は‥‥
「質の高い素材で普通の性能の武器になるなら逆に質の悪い素材で作ったとしても普通の性能の武器になるのかな‥‥?それともそのまま質の悪い武器になるのかな?」
「質の悪い素材でも‥‥?」
店主さんは何か考え混んでしまった。
「おいおい‥‥エア。質の悪い素材で武器をだって?そんなの作ったとしても粗悪品になるに決まってるだろ?」
「けどさ、サン。ちょっと気にならない?」
「まあ、気にならないかって言われたら気になるけどよ‥‥質の悪い素材で武器を作るなんて店主さんの鍛冶職人としてのプライドが許さないだろ?」
「そんなもんなの?」
「大抵そうだろ」
「なるほど‥‥」
「本当ならサンの坊主の言う事が正しいんだろうがな‥‥よく考えてみたらプライドはとっくの昔にもう粉々に砕けちまってたよ」
さっきまで考え込んでいた店主さん?はそんな事を言った。
「え?」
プライドって壊れるものなの?
「だからよ、試してみるぜ。質の悪い素材での武器製作を。普通の鍛冶職人は絶対やらない事に挑戦だ」
「マジかよ‥‥」
サンが凄く驚いている。
「とりあえず、今日は店仕舞いだ!明日以降に来てくれよな!」
僕たちは店を追い出された。
「なんかよ‥‥びっくりしたな」
「ねぇ、サン。あの人、良い武器作れるかな?」
「普通に考えたら無理だって言う所なんだが‥‥分かんねぇや」
「そうだね~」
また今度サンと一緒に見に来よう。
エア「プライドが壊れるってどういう状況で起こるのかな?」
作者からのコメント
寝落ちで更新出来ないとは‥‥予想外でした。