アバター作成 ①
色々と前の話で遅くなるかもと言っておきながら意外と早く書けた二話目です。
早めに完成出来て良かったです。書き始めたら元々考えていた展開と少し変更した方が良さそうだと考え、変更した部分もあります。面白いと感じてくれたら嬉しいです。
真也が意識を取り戻すとそこにはのどかな草原だがどこまでも広がっていた。
「あれ?いきなり草原?アバター作成をするときは何もない真っ白な空間だと思い込んでたな‥‥しかも、なんかシンプルな服装になってるし‥‥」
真也は珍しい光景なので体の動きを確認するために、少し周辺を歩いてみることにした。
「凄いな‥‥現実とほとんど変わらないで動ける気がする‥‥拓哉が言ってたように本当に異世界に来てしまったんじゃないかな?って思ってしまうほどだな‥‥」
「‥‥‥」
突然どこからか声が聞こえた気がした。しかし、周りを見ても誰も居ない‥‥どういう事だろう?
「お~い!気が付いて下さい~」
また声が聞こえた。今度ははっきりと聞こえた。女の子の声だ。少し泣きそうな声にも聞こえる。だけど周囲を見渡して見ても誰もいない。
「お願いします!気が付いて下さい!上です!上!あなたの頭の上!」
「頭の上?」
「ああ!やっと気が付いてくれたのです!」
気がついてくれたという言葉が聞こえると、長い銀髪に青い目を持つ身長が30㎝ほどしかない小さな女の子が僕の頭の上?から目の前に飛んできた。
「えーと?君はいつの間に僕の頭の上にいたのかな?」
「あなたがここに来てすぐなのです!」
「なんで頭の上にいたのかな?」
「いたずらしてもなんとなく怒らなそうな人だったのでいたずらをしてたのです!だけど何やっても気がつかないし‥‥私の声すら聞こえて無いみたいだし‥‥少し泣きそうになってしまったのです」
「いたずらをしてたって言うのは何をしてたのかは後で聞くとしよう。でも、声すら聞こえてなかったのは悪かったね。草原が見事だったから見て回りたくなったんだ。それに集中してて気が付かなかったよ」
「いたずらの内容に関しては黙秘します。妖精にとっていたずらは必須なのです。いたずらの内容は言いませんよ!」
「それで?君は何者なのかな?妖精って言ってたけど?」
「そうでした!自己紹介がまだでしたね。私はあなたのアバター作成などを補助するナビ妖精なのです」
「ナビ妖精?そうなんだ。君の名前は?ナビ妖精じゃ呼びにくいんだけど‥‥」
「私達には名前はありませんよ?名前を呼ばれる機会なんてありませんでしたし‥‥」
「‥‥」
「今回のようにアバター作成など補助するナビ妖精です。と自己紹介したらすぐにアバター作成を始めてしまって会話すらほとんど出来てないのですよ‥‥」
「そっか‥‥名前のない理由は分かったよ。あれ?私達?」
「はい、ナビ妖精は全部で12人いるのです」
「12人いるのか。まあ、他のナビ妖精も気になるけど会うことがあるとも思えないし、とりあえず君に名前を考えてプレゼントしようか」
「いいのです!?」
「すぐに気が付いてあげられなかったお詫びも兼ねて、ね?」
「ありがとうございます!」
名前を考えてプレゼントしてあげるとは言ったけどそこまて喜ばれるなら頑張って考える事としよう。
ナビだと安直過ぎてつまらないし‥‥うーん、名前を考えるのって難しいね‥‥青い目だからブルー?なんか違うね。この子には合わない気がする。銀髪だから銀の元素記号がAgだしそこからとってアージェ?微妙に違うな‥‥アージェのジから濁点を抜いてアーシェかな?うん、良さそうだ。
「君の名前が決まったよ。君の名前はアーシェだ」
「アーシェ?それが私の名前なのです?アーシェ、アーシェ‥‥うん、いいですね!気に入ったのですよ!」
「良かったよ~気に入ってくれて。名前考えるのって結構難しいね~」
「ありがとうございます。これからはアーシェと名乗ることにするのですよ!」
「それじゃあ、アーシェ?そろそろ、アバター作成したいからナビ妖精らしくアバター作成を手伝って貰えるかな?」
「分かったのです!頑張ってお手伝いするのですよ!」
こうして、僕のアバター作成は時間がそれなりに経ってから始まった。
サブタイトルをアバター作成と書いておきながらアバター作成にまで入れませんでした。真也のアバター作成完了までそれなりにかかりそうなので番号をアバター作成の後に番号を振ることにしました。
??? 「妖精族はUSOの世界では魔物の1種だと認識されている場所もあれば人と同じだと認識されている所もあるのです。基本的には意思疎通が出来るので人と認識されている場所は多いのですよ。」