サンに助けられる?
はい、更新しました。
「パラムさん、ひとつだけ聞いても良いですか?」
「はい、なんでしょうか?」
「妖精の居る場所って知っていますか?そこに行きたいのですが‥‥」
「すみません、私も知らないのです‥‥恐らくこの街の長なら知ってると思われますが‥‥あなた様が精霊だと分かったらどんな手を使っても自分の元に置いておこうとするでしょうね‥‥」
「おおう‥‥怖いので自分で探します」
「その方がよろしいでしょうね。では、あなた様が妖精様に会えるのをお祈りしておきます」
「ありがとうございます」
「お時間を取らせてしまい申し訳ありませんでした」
「いえ、来て良かったと思いますよ」
「そう思ってくれたのなら幸いです」
「ありがとうございます。では、また何時か」
また何時かとは言ったけどあんまり精霊教には近寄りたくないなぁ‥‥と思いつつ外に出た。
「ふぅ‥‥話終わったぁ‥‥よし、街の散策だ!」
散策しようと思っていたんだけれど‥‥
「君、ちょっと良いかな?」
知らないイケメンに声を掛けられた。まあ、ゲームの中の人は大抵イケメンだけど。
「はい?」
「その屋敷から出てきたよな?」
「え?あ、はい」
「その屋敷にはどうやって?」
「えっと‥‥」
「対価は払う!教えてくれ!」
「そう言われても‥‥自分も良く分からないうちに連れてかれたので‥‥」
とりあえず、そういっておけば良いかな?
「は?教えないつもりか?対価は払うつってんだけど?」
「え?」
「はぁ‥‥いるんだよなぁ‥‥そういうケチな奴が。情報を独占して秘密にしようとする奴」
「‥‥」
「俺は前線組なんだ!一般プレイヤーは俺に情報を寄越せば良いんだよ!」
「ちょっとなに言ってるか分からないんですが」
「あ?前線組に逆らうのか?」
「逆らうも何も前線組ってなんなのか教えてくれますか?偉いんですか?」
「偉いに決まってんだろ!一般プレイヤーより圧倒的に強いんだからな!」
「え?そうなんですか?こういうゲームって強いと偉いんですか?」
「お前、初心者か?」
「ゲームはあんまりやった事無いんですよねぇ‥‥」
「なら、教えておいてやるよ。前線組は偉い。強い=正義なんだよ!だから、情報を」
話を聞いてる間に知らないイケメンは消えていった。
「あれ?消えちゃった?なんでだろ」
不思議に思っていると‥‥
「お前なぁ‥‥良く分かんない奴にからまれてるんだったらGMコール使えば良いのにさなんで律儀に話聞いてるんだよ‥‥」
「あ、サンだ。久しぶり~」
「久しぶり~じゃねーよ!前回、別れてからそんなに経ってないだろ!」
「あれ?そうだっけ?」
最近、色々とゲームの内容が濃くって僕の時間感覚がおかしくなってるようだ。
「はぁ‥‥本当にお前はマイペースだよなぁ‥‥」
「マイペースだなんてそんな事無いでしょ?」
「マイペースな奴は大抵そう言うんだよ」
「そうなの?」
「多分な」
「多分なんだ‥‥経験から来てる訳じゃないんだね?」
「そんなもんだろ」
サンはちょっと適当な所あるからなぁ‥‥
サン「ん?なんだ?変なのに絡まれてる奴がいるな?GMコールしないのか出来ないのか‥‥分からんからとりあえずGMコールしてやるか」
作者からのコメント
毎日更新って結構大変だよなぁ‥‥長い間、毎日更新を続けてる人はすごいなぁ‥‥




