精霊教 後編
しっかりと更新
「さて、これから話し始めるのは我々精霊教の成り立ちです。なるべく簡潔にお話するつもりですが、長く感じてしまったら申し訳ありません」
「問題無いです」
早めに来ておいて良かった‥‥どれくらいかかるかな‥‥?
「では。失礼してお話しますね」
「はい」
「まず、我々精霊教がいつ頃誕生したのかと記録は何故か存在しません。しかし、誕生した理由は開祖様が何らかの理由で精霊様に出会い精霊様の美しさや強さに感動して精霊様について広く世間に広めたいと考えたから誕生したと言われています。一説によると精霊様が誕生した瞬間を目撃していたからであるとも言われています」
「開祖様は性別も年齢も不明であり謎が多い人物です。しかし、話を分かりやすくするためにあえて開祖様を彼と呼ばせて貰います。彼の生まれは現代では立ち入りの制限が掛かっている神住の森の中にある村だと言われております。まあ、あのような魔境に村があるとは思えないので誇張された話だと考えられております」
ん?なんか物凄く聞き覚えのある場所が出たよ?
「彼は平凡な村人でしたがある時に村の近くの泉で水汲みに行った時に強大な魔物に襲われそこでたまたま精霊様に助けられて精霊様の強さに惹かれて信仰を始め、そこから精霊信仰を広める為に村から出たと言うのが精霊教に伝わる開祖様のお話をかなり短く纏めた話なのですが‥‥どう思いましたか」
「えっと‥‥何て言うか‥‥たまたま精霊が居たってのはあり得なくないけど、強大な魔物が村の近くに居て気が付かない可能性は低いんじゃないかなぁ‥‥と思ったりはしますね」
「あなた様もそう思いますか?私も話を初めて聞いた時に思いましたよ」
「大司教ってかなり偉い立場ですよね?そんな事を言って良いんですか?」
「はっきり言いますと私は精霊と言う存在が実在したのかをずっと疑っていました」
「えっと‥‥では何故、精霊教に?」
「親が入ってたので。そして、いつの間にか今の地位になってしまいました」
「え~‥‥そんな事があるんだ」
「私も思います。まあ、今は精霊様が存在した事が分かりました。精霊教の布教に力を注ぎます」
今回はたまたま門番が高レベルの魔力感知持ちだったから精霊の魔力って分かっただけなんですがね?と大司教さんは苦笑いしていた。
「そうですか。頑張って下さい」
後は、妖精のいる場所を教えて貰えれば良いね。
エア「あれ?もしかしたら精霊になってなかったらこんな事になら無かった?それともここで情報を聞いてあの森に行くはずだった‥‥?」
作者からのコメント
誤字脱字ってなんで気を付けているはずでも起こってしまうんでしょうね‥‥




