精霊教 中編
更新しました。
僕が大司教に着いて行くと古めかしい屋敷があった。
「ここが我々精霊教の教会でございます」
精霊教の事は良く分からないけど精霊教の人は魔力を見ただけでその人の種族が分かるのかな‥‥?
「えっと‥‥ここが教会?」
「はい、そうですよ」
「教会っぽい要素が全く無いんですが?」
教会って厳かな雰囲気というかそんな場所じゃないの?木造のちょっと大きなお屋敷って感じなんだけど‥‥?
「恥ずかしい話ですが、ここは臨時の教会なのですよ‥‥」
「臨時ってどういう‥‥」
「まず、この街では精霊信仰がとても強いです。精霊様の眷属である妖精様のおられる泉があると言われているからです」
いきなり欲しい情報が手に入った‥‥
「なるほど?」
「精霊教はそこに目を付けてこの街で布教を行いました。それにより精霊教はこの街に広まりました。これがここ3年程の事です」
「ふむふむ」
「しかし、精霊教はこの世界において弱小です。この世界には精霊様があまり認知されていないのです‥‥」
「そうなんだ‥‥」
「そして、資金も少ないので教会が建てられないのです‥‥」
「え?この屋敷それなりに大きいけど‥‥」
「この屋敷は街の長より古くて使われていない屋敷を格安で譲り受けました」
「そ、そうですか‥‥」
「はい。では、中で詳しい話をしましょう‥‥と言っても話す事はあまり多くは無いんですけどもね」
「えっと?」
「まあ、そこに関しては中で」
「あ、はい」
詳しい話って何を話すんだろう‥‥
「どうぞお入り下さい」
「お邪魔します」
おー‥‥中も普通にお屋敷って感じ。臨時でも中は教会っぽいのかな?って思ったらそんなこと無かった。十字架とかも無いし‥‥
「教会っぽく無いって思いましたでしょう?私もそう思います」
「え」
「ははは‥‥お金が無いとこんなもんですよ。中は街の人達が善意で掃除を手伝ってくださり綺麗にはなってますがねぇ‥‥」
「そうですか‥‥」
「では、こちらに」
「そこは?」
「元は食堂でしたが、今はここでお祈りをしています」
「なるほど。それにしては像みたいのは無いのですね」
「悲しい事ですが、ここも精霊教を名乗ってますが精霊様の像が無いのですよ‥‥総本山にはありますがね」
精霊の像ってどんな見た目なんだろう‥‥ちょっと気になる。
エア「そういえば、大司教さんの名前知らない‥‥なんて呼べば良いんだろ」
作者からのコメント
久々に連続更新が出来た‥‥数日は続ける予定。
 




