現実へ 前編
タイトルは現実へとなってますがもう少しエアのログアウトは後です。
「お待たせしましたエア様」
「待たせたわね」
「いや、大丈夫。待ってる間に自分のステータスを見てたからね」
「そう。良かったわ」
「ライラ。ライカちゃんはどうだった?」
「かなり疲れてたみたいで全く起きなかったですね」
「そっか‥‥」
ライカちゃんが急に起きて知らない場所だったら騒ぎになるかも?って少し思っちゃったけど良かったよ。後は、起きる時にライラが近くにいれば大丈夫だね。
「そういえばエア。貴方、少し会わなかっただけなのに魔力に変化があったみたいね。貴方から感じる魔力が前よりなんていうか自然に満ちてる魔力に近付いた感じがする」
魔力の変化?自然に満ちてる魔力?なにそれ!?急に新しい言葉が出て困惑するよ‥‥しかも、唐突すぎるし‥‥なんで今?
「えっと‥‥どういう‥‥?」
「貴方、最近大きな変化はあった?」
大きな変化‥‥種族進化の事かな?
「うん。あったよ」
「やっぱりね‥‥エア」
「何かな?ヒルダ」
もしかして、種族進化についてバレた‥‥ってヒルダにはバレても問題は無かった。
「貴方、精霊と契約したりしたかしら?」
「え?」
「精霊と契約したものは自然に満ちる魔力に近付くと本で読んだことがあるのよね~」
「えーと‥‥」
「エアがライラ姉妹とどういう風に会ってなんで従者になったのかを聞いたらかなりはぐらかされたのだけど彼女達は精霊守の一族らしいって事だけは分かったのよ。精霊が貴方を助けろって言ったのを聞いたってライラが言ったからそう思ったの。精霊守の一族は何処に居るのか不明な一族らしいのに良く会えたわね?」
「精霊守の一族‥‥?あの二人が?」
確かに名前だけ見るとそうかも‥‥
「何処に居たのか教えて貰えたりするかしら?あと、精霊と契約したのなら見せて貰えると嬉しいわね」
色々と聞きたいことがあるのは分かったけどとりあえずは‥‥
「ごめん、ヒルダ。話は後で良いかな?」
「ごめんなさい。ちょっと気になることが多かったから‥‥」
「説明はライラと話してどんな風に伝えるか考えるんだけど‥‥その前にそろそろ元の世界に戻らなきゃ‥‥」
「エア様、元の世界に戻るとは‥‥?」
「僕は異界人だからね。ずっとこの世界に居ることは出来ないからさ、一度戻るんだよ」
「そう、ですか‥‥」
「大丈夫。ちゃんと戻ってくるよ」
「ライラさん?心配しなくてもエアは戻ってくるわよ。まあ、戻ってこなくてもエアが元の世界へ帰る時に出てくる術式を解読して連れ戻すから大丈夫よ」
あり得ないとは思ってるけど、何故かヒルダは現実に来てしまうんじゃないかとも思ってしまった。
ヒルダ「あの術式を解読するのは何年かかるかしら‥‥」
作者からのコメント
エア君は超久しぶりのログアウトですね~エア君はログアウトも一年以上してなかった‥‥?デスゲームかな‥‥?ってくらいログアウトしてませんが物語の中ではあんまり経ってないですね。はい。時間が色々とおかしいって?キノセイデスヨ




