ヒルダへの相談 後編
更新しました。久しぶりにヒルダを出したからヒルダの性格がおかしくなってないか不安です。大丈夫だと思うけど‥‥
僕はヒルダの家に帰ってきた。しかし、ヒルダはカウンターに居なかった。
「ヒルダがこの場所に居ないの珍しいな‥‥」
まあ、ヒルダと初めて会ってからそんなに経ってないから珍しいと言っても良いのかは分かんないけどね。
「ヒルダ~?いないの~?」
僕がヒルダを呼んでみると‥‥
「あら?お帰り」
僕の後ろから声が聞こえた。
「うわぁ!びっくりしたぁ‥‥」
「あ、驚かせてごめんなさい?驚かせるつもりは無かったんだけど‥‥」
「どこに居たのさ‥‥」
「ああ、貴方が使ってる部屋を整えてたのよ。それで、貴方の声が聞こえて来たから跳んできたのよ」
「跳んできた‥‥そんな事が出来たの‥‥?」
「私の作った空間ならどこに居ても何処にでも跳んで来られるの。言って無かった‥‥?」
「初耳だけど‥‥まあ、出来てもおかしく無いとは思ったけどね」
「そう?良かった」
「あ、そうだ。ヒルダ、帰ってきたのはちょっと君に相談があるんだよ」
「相談?貴方が私に相談を持ち掛けて来るとは思わなかった」
「あはは‥‥うん。僕も居候させて貰ってるのに相談する事になるとは思わなかったよ」
「まあ、良いわ。相談ってなにかしら?よっぽどの酷い事じゃなければ聞き届けるわよ」
「ありがとう。えっと‥‥この家ってさ、3つ部屋があるよね?」
「そうね。あの部屋は一応はゲストルームになってるんだけど‥‥」
ゲストルーム‥‥なるほど‥‥
「えっと、何かあるの?」
「いえ、何にも無いだけ」
「え?何も無いのよ。家具が何一つ無いの」
「えぇ‥‥」
「エリスがここを建てた時に作ったんだけど‥‥後で整えようとか言いながらそのままになってしまったのよね‥‥」
「あ、あはは‥‥」
「で?何故、そんな事を聞くの?部屋を移動したいとか?」
「いや、えっと‥‥ね?ここから出掛けた後に色々とあって僕に従者が出来たんだけど‥‥」
「従者!?何があったらこの短い間に従者が出来るのよ‥‥」
「あはは‥‥僕もなんでこうなったか分かんないや‥‥」
「えっと?従者が出来たって事を私に伝える前には部屋の事を聞いてきた事を含めて考えると‥‥その従者をここに泊めても良いかって言う相談かしら?」
「う、うん‥‥」
「従者は1人なの?」
「えっと、2人だね。姉妹なんだ‥‥お姉さんの方は僕と同じくらいで、妹の方は5~6歳かな?正確な年齢は聞いて無いけどそれくらいなはず‥‥」
「なるほど。話は分かったわ。えっとね?エア。私は貴方以外の人と関わるのが怖い‥‥」
微妙な反応だ‥‥ダメそうだね‥‥
「ダメならそれで大丈夫だよ。ダメって言われると思ってたからさ。ダメ元で頼んでみただけだからさ。気にしないで?」
「貴方はなに言ってるの?話をちゃんと最後まで聞きなさい?」
「え?」
「昔なら、絶対にあり得なかったけど‥‥そろそろ普通の人とも関わっていく練習しなくちゃダメだと思ってたからいいわよ」
普通の人と関わる練習‥‥ヒルダ無理してないかな?
「ありがとうヒルダ!だけどね?すごく嬉しいし助かるけど無理してない?大丈夫?」
「大丈夫だから心配しないで」
「それなら良いんだけど‥‥」
「とりあえず、一度貴方の従者の所に戻りなさい?ここに貴方の従者と来る時は貴方が鍵を使う時に何処でも良いから接触をしていると他の人も連れて来る事が出来るわよ」
「分かった!じゃあ、僕が鍵を使った場所に戻してくれる?」
「ええ。分かったわ。いってらっしゃい?」
「うん、いってきます」
そう言った後に僕はヒルダに鍵を使用した所へ戻して貰った。急に僕が消えたからライラ驚いてるよね‥‥説明しなきゃね。
ヒルダ「エアに従者‥‥従者ってそんな簡単に出来るものだったかしら‥‥」
作者からのコメント
前回の話はかなり短めだったけど‥‥もう少し追加で書くか迷う所‥‥




