姉妹と探求者ギルド ⑤
更新しました。早めにギルドでの話終わらせなきゃ‥‥
ハンスさんがライカちゃんにおじちゃんと呼ばれたショックを受けているので立ち直るのを待つ間にどこまで話すかをライラと相談する事にした。
「さてライラ。ハンスさんにどこまで話そうか‥‥」
「そうですね‥‥ハンス殿は私達がどうしてエア様の従者になったのかが知りたいんですよね?」
「そうだね」
「ハンス殿に助けて貰えるのならある程度本当の事を話すのが良いと思います」
「ある程度って‥‥僕の種族の話とかを抜くって事だよね?」
「そうです」
「それはかなり説明が難しくなりそうだけど‥‥」
「私は何かあった時に誤魔化せるように一応考えていた事があるんですけど話しても良いですか?」
「うん、大丈夫だよ。本当は僕が考えるべきだったんだろうけどね‥‥」
「大丈夫ですよ。私が慎重過ぎるだけなので‥‥まあ、今回はそれが功を奏したって事です」
「そっか‥‥ありがとう。じゃあ、聞かせて貰うね?」
本当にライラは優秀だし僕より圧倒的に頭がいいね。
「では。話としてはほとんど本当の事を話す事になります。エア様が神住の森に迷い込んできてそこで魔物に襲われてたので私がそこを助けた。それから私が里に連れて帰って介抱した。そこで私達と仲良くなった。そして、ライカが何処かの貴族の雇われた人物に誘拐されそうになったから避難の為に従者として姉妹で付いていく事にした。って所でしょうか」
「なるほどね‥‥微妙に変えてるところはあるけどほとんど本当の事だね。言ってない部分も結構多い気がするけど‥‥それで良いと思う」
「良かったです」
ハンスさんに話す内容が決まった。すると‥‥
「あー‥‥やっとショックから立ち直れたぞ。俺ってこんなに精神が弱かったのか‥‥?」
「あ、ハンスさん。落ち着いたんですね~」
「おう、すまんな。おじちゃんって言われたのがここまで精神にダメージを与えてくるとは思わなかったがな」
「では、落ち着いたようなのでライラとライカちゃんが従者になった理由を説明しますね?」
「おう」
僕はライラが僕に言ってくれた内容をハンスさんにそのまま伝えた。
「以上です」
「ふむ‥‥微妙に隠されてる部分がある気もするがとりあえずそれで納得しておこう。だが神住の森に迷い込んだ、か‥‥しかもそこに里がある?そこに貴族の手の誘拐犯がライカの嬢ちゃんを誘拐しようとした?誘拐犯がどうなったかとか気になる事が多いが‥‥とりあえずシンが神住の森に入ってしまったのは聞かなかった事にしておこう」
そういえば、あの森って入ったら色々とヤバい所なんだっけ‥‥
「あ、あはは‥‥」
わざとじゃないとしても神住の森に入った事に目を瞑ってくれるのは助かるね‥‥
「本来、低ランクが神住の森に侵入したら本当ならギルド追放からの再登録禁止なんだがな‥‥基本的にあそこに入って生きて帰れる奴がほぼいないからな。無いと同じような罰則だから誤魔化せるって事だ」
ハンスさん以外にバレたらやばかったのかな?一歩間違えたらプレイヤーで初めてギルド追放を受ける所だったんだね‥‥
ハンス「神住の森には俺も一度調査で入ったが魔物が強すぎてほとんど調査出来なかったんだよな‥‥」
作者からのコメント
今回は早めに更新出来て良かった。この調子で更新頑張ります。




