姉妹と探求者ギルド ②
前話をかなり修正したので次話投稿遅れました‥‥修正後の前話を読んでない人は読んでくれれば繋がると思います。
なんで僕はハンスさんに頭を捕まれてるのだろう‥‥?
「ハンスさん?なんで僕は頭を捕まれてるんでしょうか‥‥?」
「あん?面倒な状況を作り出したからに決まってるだろ?あと、初心者ダンジョンの中で何をやってたかを説明せずに逃げ出したからだな」
「う‥‥」
「あのエア様。この方は?」
「僕が世話になった人かな?ギルド登録時とダンジョンの時に少しお世話になった程度だけど」
「そうなんですね」
「そういや、シン。なんでこんな状況になったんだ?騒ぎが起きてるから来てくれと伝えられて行ってみたらお前とアデラードが言い合って?てな」
アデラード‥‥あの女海賊の名前か‥‥
「あれを言い合いと言うならそうでしょうけど‥‥なんか怖そうな人に絡まれたから気が付かない振りをしたりしてたらあの状態に‥‥黙ってれば諦めるかと思ったらそんな事なかったんですよねぇ‥‥」
「無視されたら誰だってキレるだろ‥‥」
「はい‥‥確かにそうですね‥‥後で謝っておきます」
「そうしろ。まあ、絡まれた理由は‥‥お前の近くにいる二人だよな?」
「そうですね」
「何者だ?顔が似てるし姉妹だよな?」
「はい。姉の私がライラで妹がライカです。このギルドには妹が行きたいと言ったのでエア様と一緒に来ました」
「そうなのか‥‥小さいのによく来ようと思ったなライカの嬢ちゃん」
「おじさんだれ~?たんきゅうしゃのひと?はなしかけてきてくれてありがとー!なんでかみんなわたしにはなしかけてくれないのーおはなししたいのに‥‥」
「お、おじさん‥‥まあ、間違ってねーがおじさんと言われたのは初めてで衝撃がでかいな‥‥」
「おじさん!わたしとおはなししよ!」
「あー‥‥問題は無いんだがもうちょっとだけ待っててな?シンと君のお姉さんとお話があるんだよ」
「そっかー‥‥分かった~」
「とりあえず、場所を移動しようか。ここだと注目が集まりすぎる。サイカ、アデラードの事は任せたぞ~?嫌そうな顔すんな」
「嫌なので」
「ハッキリ言うなよ‥‥」
「ですが、分かりました。トラブル解消も仕事の内なので」
「よろしくな」
「はい」
「よし、アデラードの事はサイカに任したからこっちは俺の執務室で話そう。執務室は2階の俺が良くいるカウンターの奥にある」
2階のカウンター奥に執務室‥‥?そういえば、この人ギルドマスターなんだっけ‥‥というかいつまで頭を捕まれてれば良いのだろう‥‥
「分かりました。ライカ行くよ?」
「はーい!」
こうして僕達は執務室に行く事になったのだけどその前に‥‥
「ハンスさん。そろそろ頭から手を放してくれません?」
「ん?おお。執務室についたらな?今度は逃がさん。今回の揉め事だけじゃなくて、この姉妹との関係とかお前が潜った初心者ダンジョンに関しても話して貰うから覚悟しておけ?」
「‥‥ダンジョンについても話さなきゃダメですか?」
「ダメだ。他の異界人とどの様に違うかを話して貰いたい」
話したら結構ヤバイ事になりそうだから言いたくないなぁ‥‥ていうか他の異界人とどう違うかって‥‥なにそれ?
「良く分かりませんけど、とりあえずは話しますよ‥‥」
「よし、行くぞ」
こうして僕達は2階にあるというハンスさんの執務室に向かった。
◇◇◇◇
たどり着いたハンスさんの執務室について驚いたのは書類の山が置いてある机だった。それなりに広くて高そうなソファも置いてある部屋だが書類の山が気になってしまう。
「書類の山に関しては気にしないでくれ。緊急の案件は無いから後で終らせる」
あの書類の山を何日掛けて終らせるのかな‥‥?
「分かりました‥‥」
とりあえず、気にするなと言われたから視界から外す。
「とりあえず、そこのソファに座ってくれ」
そういってハンスさんは向かい合って置いてあるソファの右側を指してから左に置いてある方に腰をかけた。
「「はい」」
「はーい!うわぁ!すっごくやわらかい!」
僕も凄く柔らかくて座り心地が良いとは思ったけどライカちゃんみたいにはしゃげないね。
「さて、と‥‥まず最初に聞きたいのはそこの姉妹とお前との関係だな」
さて、どう答えようかな‥‥?
ライラ「執務室‥‥昔、村長の家に行った時に見たことはありますが入るのは初めてですね‥‥やはりハンスというこの人はギルドの偉い人なんですね」
作者からのコメント
今回の話の中でライラがエア様と呼んでますがミスではないので報告は必要無いです。他の場所にミスがあったら遠慮無くお願いしますが。




