姉妹と探求者ギルド ①
今回はあまり遅れなかったかな?運営側の話よりは本編の方が書きやすい気がする。
ライカちゃんの頼みを聞いて僕達は探求者ギルドに行くことになった。そして、今。僕達は探求者ギルドの前に来ていた。
「あー‥‥来ちゃったよ‥‥周りの人にしかもめっちゃ見られてる‥‥」
ライカちゃんみたいな小さい子が探求者ギルドに来るのは普通は無いだろうから仕方無いんだけどね。ライカちゃんは目を輝いてるように見える。
「大丈夫ですか?ここまで来ましたが止めますか?」
ライラが小声で聞いてきたので僕も小声で返事をする。
「いや~‥‥無理だよ。ライラ、見てみな?あんなに目が輝いてるように見えるライカちゃんにやっぱり止めようって言えないよ。言ったら嫌われちゃうって」
「それくらいでは嫌われないと思いますが残念そうな顔をしそうですね‥‥」
「そうなんだよ。だから、入るよ。大丈夫」
「分かりました」
僕はライラとの小声での話し合いを終わらせたのでライカちゃんに声をかける。
「ライカちゃん、迷惑にならないように慎重にギルドに入ろうね?」
「はーい!」
そして、僕達はギルドの中に入った。
「物凄く久々な感じするけど数日しかたってしないんだよねぇ‥‥」
そんな事を思いだしてたら僕の近くにいた眼帯をしてる女海賊っぽい人が僕に声を掛けてきた。
「おいおい。そこの弱そうなにいさん。なんでこんな場所に女子供連れで来てるんだい?ギルドに遊びに来るくらいならさっさと家に帰りな」
「?」
もしかしたら僕達以外にもライカちゃんみたいな子と一緒に来てる人がいるのかもなとあり得ない事を思いながら周囲を見渡してみた。
「いや、なんで周りを見るんだよ!あんただよ!あんた。ひょろくて戦えなそうなあんたに言ってんだよ!あんた以外いないだろ!」
やっぱり僕に言ってるよなと思いながらも僕は魔法とか使えるし問題無く戦えるから違うと心の中で否定する‥‥チガウチガウ。
「えっと‥‥エア様」
ライラが僕に小さな声で話しかけてきたので僕も小声で返事をする。
「ん?どうしたの?ライラ」
「あのですね?女子供を連れてる弱そうな兄さんというのはエア様に言ってるのでは?」
「あー‥‥うん、そうだろうね~」
「え?気が付いてたんですか‥‥?」
「そりゃ、どう考えても僕に言ってるからね‥‥」
「では何故?」
「知らない振りをしてれば諦めるかなって‥‥」
「逆効果では?」
「そんな気はしてるけど今さら返事するのもね‥‥」
ライラにそう返事をした辺りで声を掛けてきた女海賊さんの我慢の限界になりそうだった。
「あんたな‥‥こそこそと内緒話してるんじゃねーよ!そろそろキレて良いか?良いよな!?結構いらついて来たんだが!?」
恐いけど全力スルーを決める。そろそろハンスさん来てくれないかな‥‥
「あ、ライカちゃん恐くない?大丈夫?」
「どうしたの?おにーさん」
「え?いや‥‥恐くないなら良いんだよ‥‥うん」
「へんなおにーさんだなぁ~」
ライカちゃんは集中してギルド内の景色を楽しんでいたようだ。怒り掛けてる女海賊さんに気が付いてないのかな‥‥
「今度は子供と話してるんじゃねーよ!あたしの方を向けよ!」
よし、女海賊さんには怒られると思うけど今気が付いたような発言をする。
「あ、すみません‥‥僕に話し掛けて来てたんですね?気が付かなくてごめんなさい」
「‥‥気が付かないなんてあり得るか?こんな近くから声を掛けてんのによ」
「いや、本当に気が付かなかったんですよ‥‥なので怒らないで下さい」
「絶対に嘘だな。そろそろ本当の事を話せ?話さねぇとどうなるか分からねぇぞ!?」
そんな話を女海賊が大声で叫んでるとギルド職員がやって来た。
「ギルド内での迷惑行為や暴力行為は罰則がありますよ!止めてください!」
ギルド職員の女性が止めようとしたが女海賊は職員を睨み付けながら怒鳴って黙らせようとした。
「あぁ!?関係ねぇよ!邪魔すんな!」
「なるほどそうですか‥‥」
ギルド職員さんは全く怖がる様子がない。凄いね。
「邪魔すんならてめえから先にやってやるよ!」
「はぁ‥‥あなたがさっさと出て来ないから面倒な事になったじゃないですか‥‥」
「おいおい‥‥流石にこれは俺のせいじゃねーよ?」
「いえ、貴方のせいですよ」
「いや、絶対に俺のせいじゃない。基本的には絡んでる奴が悪いが怒りを煽る状況を作り出したこいつも悪い」
僕は後ろから出てきたハンスさんに頭を捕まれている。痛い‥‥
ライラ「エア様が強そうな人に頭を捕まれているけどギルドの偉い人に見えるからどうすれば良いのでしょうか‥‥」
作者からのコメント
もう少しでPV100万到達しそうです。読んでくださってる方ありがとうございます!これからも更新が遅れたりするかもですが変わらずに応援してくれると嬉しいです。
 




