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Unique Seekers Online   作者: アベル
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USO運営の正式サービス開始時

 遅くなってすみません。運営側の話が難しいのに案外楽しくてですね‥‥遅くなりました。

USO正式サービス開始当日 USO運営開発室


「ついにUSOのサービスが開始しましたね!」


「芦屋君‥‥テンション高いな」


「室長!苦労して作り出したゲームの正式な開始ですよ?テンション高くしなくてどうするんですか!」


「そうだね~うん。とりあえず芦屋君は徹夜して作業してたんだから休みな?目がちょっとヤバイよ?」


「問題無いです!あと2日は寝なくても大丈夫です!」


「はぁ‥‥USOのサービス開始を見届けたから帰る準備を始めてたのに帰る前に一仕事しなきゃならないとは‥‥」


「副室長いたんすね!お疲れ様です!」


「私はそんなに影が薄いか?さっきから一緒にいただろう‥‥」


「‥‥そうでしたっけ?」


「おい!」


「あはは!さーせん!」


「言葉がドンドン軽くなってくな‥‥よし」


「どうしたんすか?副室長?」


「芦屋君。命令だから寝ろ」


「‥‥」


「君が寝てくれないと仕事に支障が出るから寝なさい。私からの命令だ」


「分かりました‥‥仮眠室で寝ますんで何かあったら起こしてください‥‥」


「よし」


「おー!芦屋君をあっさりと眠りにつかせたね~」


「室長が寝るように命令してくれればよかったのですが?」


「命令はあんまりしたくないんだよねぇ‥‥」


「私もそうです」


「あはは‥‥すまないね」


「いえ、慣れてますので」


「おっと、話はそろそろ切り上げよう。君はこれから家に帰れるんだから早く帰ってゆっくりしてきなさい。夏休みだから家に息子さん達がいるんだろう?」


「そうですね。帰ります。お疲れ様でした」


 副室長は真面目過ぎるんだよね‥‥部下になめられて困ってるという相談を受けたから俺が冗談交じりになるべく偉そうに振る舞ってみたら?って言ったらそうするようになっちゃったんだよね‥‥プライベートとの性格が真逆過ぎて疲れないかな?って思っちゃうんだよね‥‥家でゆっくり休んでくれ。


「さて、と。サービス開始したUSO内で面白い事はないかな‥‥?おや?早くもワールドアナウンスが流れたようだね。この時点で流れるとなると‥‥」


 ユニーク種族を引いたプレイヤーがログインしてきたのか‥‥ログインと同時に海岸にいるのは何故かな‥‥?起きてきたら芦屋君に聞いてみようか。


「おっと。このプレイヤー‥‥早速俺が作り出した住人のリードと会ってるな。他のプレイヤーとは異なる行動をするレアな種族を持つプレイヤーに興味を示すように設定しておいたからね。このプレイヤーの事を気に入ったら弟子にしようとするだろうね」


 俺達開発チームのメンバーでかなりの住人を作り出したが住人達は全員自分で考えて行動するから私達にも想像がつかないような事をするんだよね。


「お?リードがエントの店を紹介したな。相当気に入ったんだな‥‥っておいおい‥‥あの弓を買おうとするか?この時の見た目はあまり良くないのにな‥‥この弓を作り出したのは芦屋君の部下だったかな‥‥あの子の想定ではエルフの進化後であるハイエルフが手に入れてくれるだろうって言ってたが‥‥」


 エレメンタルであるあのプレイヤーが手に入れてしまって覚醒させたら強くなり過ぎないかね‥‥?


 あ。大丈夫そう。結構抜けてる所があるみたいだしな‥‥まさかインベントリを気がついて居なかったとは‥‥面白すぎる!しかものんびり出来ればいいやって雰囲気出してるし、強くなる気はあんまり無さそうだ。


「お。少し目を離した隙にリードがチュートリアルを手伝ってる‥‥魔法を教えてるな。おー‥‥このプレイヤーの魔法の威力がエレメンタルってのもあるけど高いし狙いは正確。ナビ妖精と相談をしたって事だね。うんうん。ステータスを相談したりするためにナビ妖精達はいるのに全く話を聞かないで極振りして残念になってる人も多いんだよね‥‥USOの世界ではdexが優秀に設定してあるんだよね‥‥スキルレベルがほんの少し上がりやすかったりね」


 おっと。仕事に集中してる人もいるのに独り言を喋って迷惑かけるのはまずいからね。そろそろ切り上げよう。続きは‥‥副室長とか芦屋君がいる時だね。とりあえず、このプレイヤーの動向は外でも確認出来るようにしておかなきゃね~!

室長「ナビ妖精としっかり話をしてくれる人が増えてくれると嬉しいんだけどねぇ‥‥名前が無いと話す気にならないのかな‥‥?難しい所だな」


作者からのコメント


 次からはエア君の物語に恐らく戻ります。

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