脱出
最近暑すぎて何もやる気が出なくてやばい‥‥
さて、と‥‥情報も売ったし2人と合流しようかな?
「すみませんが、そろそろ外に出たいんですが」
「長く引き止めちゃってごめんね~?出る時は普通に出れるから入ってきた所から出てくれる?」
「分かりました」
僕が外に出ようとするとサンが声をかけてきた。
「お?お前も外に行くのか?俺もそろそろこいつの相手するの疲れたから一緒に出ようぜ」
「何を言って‥‥あ、シン!貴方まだ私に情報を売ってくれて無いじゃない!売ってくれるまで帰らないでくれるかしら」
ステラさんには悪いとは思うんだけどもう渡せるのは無いんだよね‥‥
「あはは‥‥ごめんね?ステラ」
「何よエル。何が言いたいの?」
「ステラがサン君に絡んでる間に情報を売って貰っちゃった~」
「なん‥‥ですって‥‥また、やられた‥‥」
「ステラ~サン君がいると凄く残念になっちゃうんだからしょうが無いね~」
「だってこいつが‥‥」
「いや、俺はステラに何にも悪い事はしてねぇしノーティアにもしてねぇよ?なのになんでいつも絡んで来るんだよ~」
「そ、それは‥‥何でも良いでしょ!」
「え~‥‥理不尽」
ステラさんのサンに対する反応で何となくステラさんがサンに絡んで行く理由が分かったのでエルフィーナさんに小声で聞いてみる事にした。
「もしかしてステラさんってサンの事‥‥」
「うん、そうみたいなんだよね~素直に慣れない感じがステラは可愛いよね~」
「あ、あはは‥‥面白がってらっしゃるみたいで」
「面白いよね~あの二人。ノーティアのメンバーは大体あの二人が一緒に居るところを見ると距離を置きながら集まって観賞してるわね~」
「‥‥あの二人が娯楽にされてる」
「そこはほら、面白いからしょうがないね」
それは二人にばれないものなのかな?いや、サンは気がつかなそうだけど。
「エルフィーナさん。友人が娯楽にされてるのは微妙だけどステラさんの意識がまたサンに向いている今の隙に外に出ますね?」
「うん、行ってらっしゃい。またなにか情報があったらノーティアをよろしくね~」
「あー‥‥前向きに検討しておきますね~」
そういって僕はこっそりと外に出た。
◇◇◇◇
外に出てから僕は集合場所である時計塔に向かった。するとそこにはすでにライラさんとライカちゃんが待っていた。
「あ~!おにーさん!」
ライカちゃんは僕を見つけるとこっちに走って来てそのまま抱きついて来たのでライカちゃんをそのまま抱き上げた。
「おっと。ライカちゃん。走ると危ないよ?」
「えへへ~ごめんなさい~」
「こら!ライカ!走り出していきなり抱きついたら迷惑でしょ?」
「大丈夫だよ。これくらいはね」
「すみません‥‥」
「ライラ?謝らなくて大丈夫だよ」
「そう、ですか?ありがとうございます」
「うん、ありがとうって言われた方が嬉しいね」
「おにーさん!おはなしおわった?」
「うん、終わったよ」
「やった!じゃあね~ライカね~さんにんでたんきゅーしゃギルド?にいきたい!」
「ん‥‥?聞き間違いかな‥‥?ライカちゃんの口から探求者ギルドに行きたいって聞こえたんだけど‥‥」
「えっと、聞き間違いでは無いですよ?」
「何でライカちゃんは探求者ギルドに行きたいって言い出したのかな?」
「えっと‥‥街を回ってる途中で人が沢山出入りする施設があったんです。そこで、近くに居た人にライカが話しかけたらそこは探求者ギルドという場所だと言われて興味を示したみたいです」
「えっと、それで?」
「ライカはギルドの中に入ろうとしたのですが私が行くならエア様と三人で行きましょうね?って言ってしまったのでライカは行こうとしてるのです‥‥」
「なるほど、ね‥‥」
「ダメなら良いんです。ライカには分かって貰うので」
「‥‥うん。行こうか」
「良いんですか?」
「うん。探求者ギルドでちょっとした事があってからあんまり近寄らない事にしてたんだけどね‥‥ライカちゃんが行きたいなら連れて行ってあげても良いかな?って思ったんだよ」
「ライカの為にありがとうございます」
「大丈夫だよ」
「ライカ、エア様が一緒に行ってくれるって。良かったね」
「うん、きこえてたよ!おにーさん!ありがと~!」
ライカちゃんを連れて探求者ギルドに行く事になってしまった‥‥ずっと行かないのは不可能だと思ってたからちょうど良いかな‥‥
サン「結局、エアは何をしにノーティアの所に来てたんだ?いつの間にか居なくなってたけど‥‥後で聞くか」
作者からのコメント
嬉しくない再会の話でライラとライカが全部逆になってましたので修正しました。ライカが姉でライラが妹になってた‥‥名前を似せるとこんな事が起こるんですね‥‥




